日付 | 記事タイトル |
2013/05/30 | 『ラッキー・カード』 |
2013/05/29 | 『自分で治せる 背骨スッキリ健康法』 |
2013/05/27 | 『任侠病院』 |
2013/05/26 | 『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています!』 |
2013/05/24 | 『津波避難タワー―命を守るフジワラ』 |
2013/05/23 | 『洛中洛外画狂伝: 狩野永徳』 |
2013/05/21 | 『明治天皇を語る』 |
2013/05/20 | 『HaKaTa百貨店』 |
2013/05/14 | 『宇宙戦争』 |
2013/05/13 | 『機龍警察』 |
2013/05/12 | 『刺客 どくろ中納言 天下盗り、最後の密謀』 |
2013/05/11 | 『機動戦士ガンダム ギレンの野望 アクシズの脅威V』 |
2013/05/09 | 『幼年期の終り』 |
2013/05/08 | 『宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― 3』 |
2013/05/07 | 『武装島田倉庫』 |
2013/05/04 | 『わしらは怪しい探険隊』 |
2013/05/03 | 『機動戦士ガンダムMS開発秘録 2』 |

故・星新一より和製フレドリック・ブラウンと称された草上仁によるSF短編集。
運の収支がなされるシビアになされる社会を描く表題作の他、下記の6編が収録されている。
- 主人公が乗る宇宙船がある小惑星に不時着し、住民たちから「夜」や「天」が恐ろしいとの話を聞き、 徐々にその恐ろしさが分かってくる「夜を明るく」
- 宇宙船の壊れた部分の補修に、意識を持つ材料を使用することでトラブルが続出する「セルメック」
- 強靭な甲羅を持つカニそっくりな異星人とともに、以前その異星人の同族が植民したと思われる 惑星を探検する「割れた甲冑」
- アンケート回答者が行方不明となる事件から話が展開していく「牛乳屋」
- ロボットやクローン人間が登場する少々気持ち悪い童話の「可愛そうな王女の話」
これまでに読んだ草上作品の中では、普通よりやや下という感じの評価となった。
「夜を明るく」と「割れた甲冑」は面白かったが、表題作や「牛乳屋」、「可愛そうな王女の話」などはあまり面白くなかった。
- 著者の作品について書いた記事
- 『お喋りセッション』
- 『無重力でも快適』
- 『市長、お電話です』
- 『ウォッチャー―見張り』

自分で治せる 背骨スッキリ健康法 (中経の文庫) | |
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頭痛や肩こり、腰痛といった症状に対し、筋肉や神経の疲労による部分が大きいとして、背骨という観点から症状の緩和や予防について語っている作品。
著者は背骨についての研究をしている医師で、自身も腰痛に悩まされた経験から筋肉の緊張による場合が多いことを語っている。
ストレスが肩こりや腰痛につながる場合も多いとしていて、鎮痛剤よりも精神安定剤の方が効果がある場合があることが書かれていて、なるほどと思う。
これに関連して、眠りが重要なことを強調している。
頭痛にしても85%くらいは頭蓋骨の外側で発生しているものであり、同様に肩こりや腰痛も筋肉や神経の疲労などのケースが多いという。
もちろん本当に危険な症状の場合もあるわけで、慢性的に続くなどの病院に行った方がいいケースの見分け方も書かれている。
危険な症状は兆候を見わけ、そうでない場合はそれを確認することで、落ち着いて症状に当たるということは納得がいく。
ストレスや運動不足、姿勢の悪さなどが筋肉の疲労やこわばりとなり、頭痛や肩こり、腰痛などにつながっているということで、ストレッチや歩き方、眠り方などについて多く書かれている。
この中では特に、腰に負担をかけないよう膝を使うというくだりが印象に残った。
また、一般的な治療法や予防法として知られる鍼やマッサージ、湿布、サプリメントについても語っており、サプリメントの効果に疑問を呈していたり、冷湿布は体を冷やすので良くないのではないかなどの記述には少し驚いた。
少し前に寝起きに背中が痛く、起きてからしばらくすると治まるという症状があったのだが、思い返せば筋肉の疲労などがあったのではないかと思い当った。
身近だが必ずしも根本的な対策を取らない症状、持病とあきらめがちな症状についてきちんと対処すれば心配しなくてもいいということが書かれていて、ためになった。
- 関連記事
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- 『幸運を呼びよせる 朝の習慣』
- 『朝バナナダイエット』
[著者の他の作品]
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今野敏による、『とせい』、『任侠学園』に続く、阿岐元組シリーズの第3作。
小さな暴力団である阿岐元組はこれまでの出版社、高校に続いて、今回は病院経営に乗り出すこととなる。
例によって親分の阿岐元が叔父貴に当たる永神組長から倒産寸前の病院があるという話を聞きつけたことがきっかけで、主人公の日村はまたも厄介ごとが増えたと頭を抱えることとなる。
また、所轄の刑事である甘糟(あまかす)から、暴力団追放月間のため、これまで以上に目立った行動は慎むように釘を刺され、これまで以上にやりづらい中での活動となる。
病院では医療サービスを請け負う会社に関連した問題や、その背後に潜む他の暴力団とのしがらみなどが徐々に明らかとなり、日村ら阿岐元組の面々が活躍していく。
今回はマル暴担当にも関わらず気弱なところばかりを見せる甘糟が多く登場し、そのキャラクターが面白かったのと、大立ち回りよりも暴力団同士の頭脳戦が目立ったところが良かった。
続編が出ることを期待している。
[本書の新書ノベルズ版]
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鳥取環境大学教授の小林朋道氏による、『先生、廊下をコウモリが飛んでいます』から始まる動物生態学エッセイのシリーズ4冊目。
今回も大学やその周辺の森や山、島などでの動物の生態を扱ったエッセイが軽妙な語り口で書かれている。
下記のような話が書かれていて、これまで以上に学生が著者とからんでいるところが出てくる。
- 地下室で実験として飼っていたいたフェレットの行方不明事件
- テニスコートに入り込んで出られなくなり、干からびそうになっていたのを著者に救助されたイシガメ
- 池の中にある島に一頭だけ住む鹿との別れ
- 縄張りにヤギが入ってきて、微妙に威嚇をしているキジ
ツタにいたヤモリを捕まえて即興で講義を続けたエピソードも書かれていて、クスリと笑いながら読んでいった。
著者や学生たちが楽しみながら生物学を学んでいることが伝わってきて、好感が持てる。
- 著者の作品について書いた記事
- 『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』
- 『先生、シマリスがヘビの頭をかじっています!』
- 『先生、子リスたちがイタチを攻撃しています!』
- 『先生、カエルが脱皮してその皮を食べています!』
- 『タゴガエル鳴く森に出かけよう! -トモミチ先生のフィールドノート』
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