読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2013/06/28 『最前線―東京湾臨海署安積班』
2013/06/27『チームA 1st Stage「PARTYが始まるよ」』
2013/06/26『漂流巌流島』
2013/06/21『さすらいの麻婆豆腐―陳さんの四川料理人生』
2013/06/20『機龍警察 自爆条項(上・下)』
2013/06/17『SF作家 瀬名秀明が説く! さあ今から未来についてはなそう』 
2013/06/16『ぼくが宇宙人をさがす理由』
2013/06/15西鉄ホール『ヱヴァンゲリヲンと日本刀展』
2013/06/14『戦国時代の余談のよだん。』
2013/06/13『謎解きはディナーのあとで』
2013/06/12『オブリビオン』
2013/06/11九州国立博物館『江戸のサイエンス-武雄蘭学の軌跡』
2013/06/10『AKB48白熱論争』
2013/06/09『常在戦場 家康家臣列伝』
2013/06/08『本能寺遊戯』(ほんのうじゲーム)
2013/06/07九州国立博物館『大ベトナム展』
2013/06/06『防災立国--命を守る国づくり』
2013/06/05『日本文化の論点』
2013/06/03『清須会議』
2013/06/02『面白い本』
2013/06/01『茶坊主漫遊記』




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最前線―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)
最前線―東京湾臨海署安積班 (ハルキ文庫)
今野 敏
角川春樹事務所 2007-08

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今野敏による、佐々木蔵之介主演のTVドラマ『ハンチョウ』の原作ともなっている警察小説である安積班シリーズの短編集。

本作でも、係長(≒ハンチョウ)の安積が率いる臨海署・強行係の面々や、交通機動隊の小隊長である速水などが活躍している。
管轄が東京湾岸一帯で他の所轄と重なることもあり、他の署へ応援に駆り出されたり、本庁や他の署と調整で苦労するなどのエピソードがリアルに描かれている。

表題作では初期の作品である『二重標的』で安積班にいたはずの大橋が他の署で刑事として出てきて、臨海署時代の後輩に当たる桜井とコンビを組んで捜査に当たるなど、他の作品との関連が見えて面白い。

「射殺」では安積ロサンゼルス警察の刑事とコンビを組んで安積の知られていなかった特技が判明したり、「夕映え」では安積が昔指導を受けた刑事が登場するなど、安積の過去の経緯が書かれているのがいい。

他にも、太っていて頭が弱そうに見えるが、実は洞察力やツキに恵まれた部長刑事である須田が活躍するところ、刑事らしい村雨の落ち着きぶりなども安定して見られる。
また、捜査本部のまとめ役として結構登場回数の多い本庁の池谷管理官も出てきて、話に厚みを加えている。

安積班シリーズはTVドラマだけでなく、映画化されればぜひ観てみたい。




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関連タグ : 今野敏, 安積班シリーズ,

チームA 1st Stage「PARTYが始まるよ」
チームA 1st Stage「PARTYが始まるよ」
AKB48
DefSTAR RECORDS 2007-03-07

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AKB48・チームAが初期にやっていた劇場公演である「PARTYが始まるよ」の曲を収録したアルバム。

その頃のAKB48を知らなかったし、この公演を最初からやっていたメンバーも現在では高橋みなみや小嶋陽菜など少なくなったこともあり、少し前まで本作は古い曲目だろうと勝手に思い込んであまり関心がなかった。

しかしHKT48の研究生公演でも「PARTYが始まるよ」をやっており、行ってみて楽しかったので関心を持った。
そして何となくブックオフでCDのコーナーを見ていたら、本作が販売されているのに気付いて購入した。

本作には「PARTYが始まるよ」、「毒リンゴを食べさせて」、「スカート、ひらり」、「クラスメイト」、「桜の花びらたち」といった名曲が収録されている。
HKT48の「PARTYが始まるよ」公演では「AKB48」が「HKT48」として地域性に合った形で歌詞を変えられており、元がどうだったのか分かって面白い。

現在HKT48の研究生「PARTYが始まるよ」公演の盛り上がりを思い出しながら聴いている。
当選確率が絶望的に低いAKB48の公演と違って、HKT48の研究生公演は知名度の低さもあってかエース格の田島芽瑠と朝長美桜が不在時はそれなりの確率で当選できるし、運が良ければかなり近いところで観られるのがいい。

公演を実際に観たことによる補正や、繰り返されて演出が洗練されていったことなどが原因に考えられるが、本作に収められている当時のAKB48メンバーより、現在のHKT48研究生の方が歌がうまいように感じる。

センターとしての華がある田島芽瑠や正統的なアイドルの雰囲気がある渕上舞の他、見た目が年齢以上に子供っぽい秋吉優花、トークのコーナーで笑いを取っていてバラエティ系と思われがちな冨吉明日香や後藤泉などもうまいのでちょっと驚く。

また「PARTYが始まるよ」公演を観に行きたいと思う。



[AKB48の公演曲を収録したアルバム]


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関連タグ : AKB48, HKT48,

漂流巌流島 (創元推理文庫)
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高井 忍
東京創元社 2010-08-11

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シナリオライターと映画監督が時代劇の筋立てを検討する過程で、歴史上の事件を推理する形式の歴史ミステリー連作。
先日読んだ著者の作品『本能寺遊戯』(ほんのうじゲーム)がまあまあ面白かったので読んでみた。

語り手のシナリオライターは、映画監督の三津木から歴史上の事件に関する史料を調べることを命じられ、調査結果を報告する。
そして一通り質疑応答をした後に、三津木が”筋が見えてきた”という意味のことを言って推理を語るというパターンとなっている。

探偵小説で言えば、シナリオライターが汗をかいて調べ回る助手で、三津木が安楽椅子探偵のような役回りである。

本書では4作が収録され、巌流島の決闘、赤穂浪士の討ち入り、新撰組の池田屋騒動、鍵屋の辻の仇討と、時代劇の題材にされることの多い事件を扱っている。

巌流島の決闘では、一般的に佐々木小次郎として宮本武蔵に敗れる人物が、上田宗久や津田小次郎など史料では名称が一定していないことや、江戸城内では浅野内匠頭が吉良上野介に切りかかったこと以外にも刃傷事件は多数あって幕府当局は対応に苦労していたこと、新撰組による池田屋事件で局長・近藤勇が突入を急いだ事情などの謎が書かれている。

他の3章はある程度知っている一方、鍵屋の辻の仇討はあまり知らなかったが、徳川家光の時代に大名と旗本の対立が仇討に発展した事件ということで、時代劇の題材になることも多いと知って興味深かった。

史料に書かれていること、そして書かれていないことから、意外な真相という形で推理され、そう来るかと驚きながら読んでいった。
『本能寺遊戯』より面白かったように感じるのは、ライトノベル臭さがないからだと思う。



[鍵屋の辻の仇討ち関連の作品]


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さすらいの麻婆豆腐―陳さんの四川料理人生 (平凡社ライブラリー)
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陳 建民
平凡社 1996-01

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90年代に人気となったTV番組『料理の鉄人』の中華の鉄人として知られる陳建一の父親で、日本に麻婆豆腐などの四川料理を広めたことなどで知られる、陳建民による自伝。
著者はあまり日本語の読み書きができないためか、聞き書きの形式となっている。

四川生まれの陳氏は家が没落したことで小さい頃からいくつかの職を経験したがうまくいかず、食べることに困らないという理由からコックの見習いを始めたことからどんどんキャリアを重ねていく。

初めのうちは勤めていた店の都合や雇い主との関係から、その後は他店からのスカウトなどによっていくつも店を移ることとなり、四川から武漢、上海、台湾、香港とタイトルどおりさすらいの旅の様相を呈す。
その間は日中戦争や国共内戦もあったわけだが、その中でもあくなき探究心から料理の腕を上げ、また四川省出身者を中心に人脈も広めていく。

そして観光で日本を訪れたところ、当時の外務次官の知己を得たことや引き合いがあったことなどから日本での商売を始め、洋子夫人とも出会うこととなった。
その後は四川飯店を開業して各地に出店した他、中国料理学院の設立、料理本の出版、NHKの料理番組『今日の料理』への出演と活躍の場を広げ、四川料理を日本に普及させている。

料理への探究心や多くの仲間や弟子が集まる人徳、注文の多い日本人のニーズに合わせた商売のうまさなど、著者の人柄が感じられる。
数々のエピソードも面白いものが多く、例えば『今日の料理』のアンケートで”話が面白すぎて肝心の料理が覚えられない”というものが来た話などでは笑ってしまった。

四川料理を日本人に合うように改良した話も入っており、特に回鍋肉(ホイコーロー)は元々豚肉だけだったのを、キャベツとピーマンを入れて彩りや栄養のバランスを加えたのも著者だと書かれていたのに驚いた。
おそらく日本で中華料理としてイメージされるもの中には、著者が初めて考案したものも多く含まれているはずである。

著者の軽妙な語り口に、ところどころで洋子夫人が注釈を入れている文章が面白く、テンポ良く読んでいくことができる。
著者が日本語が得意でなく、難しい言い回しを全くしないところが読みやすい理由だと思う。



[料理の鉄人としても知られる著者の息子・陳健一氏の作品]


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