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神南署安積班 (ハルキ文庫)
神南署安積班 (ハルキ文庫)
今野 敏
角川春樹事務所 2001-12

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安積班シリーズの連作短編集。

安積班は初期の舞台だったお台場の臨海署ではなく、原宿付近にある神南署という新設された署で部下たちともども異動となって活動している。そして交通機動隊の小隊長だった速水もなぜか交通係の係長へ異動している。
これは当時臨海副都心構想が頓挫して臨海署が一旦廃止されたことによるもので、安積とその部下たちを何とか活動させたいという著者の思い入れが伝わってくる。

この神南署は大きな署である渋谷署と管轄地域が接していて、以前の臨海署のように助っ人として駆り出されて手柄を持って行かれることも多い。
上司は以前出てきた官僚的傾向の強い榊原課長ではなく、叩き上げで現場好きの金子課長という点が異なっており、安積は金子課長の方を気に入っているように見える。
その一方で、臨海署時代は夜間に人がいなくなる虚しい人工の町だとたびたび愚痴っていたお台場を懐かしむシーンも出てくる。

安積の同期で交通課の係長である速水が援助交際をしているのでは?との疑惑が出る「噂」や、これも速見が活躍する「スカウト」、桜井が珍しく空回りしてしまいピンチに陥る「異動」、須田の強運ぶりを描く「ツキ」など、他の作品と同様に脇役たちが活躍しているのを読むことができて楽しい。

本シリーズを原作とした佐々木蔵之介主演のTVドラマ『ハンチョウ』の副題が本書のタイトルと同じ「神南署安積班」となっているのは、お台場の臨海署だと近くにあるテレビ局で放送されていた、あの踊る人気シリーズとかぶってしまうためかもしれないと思った。



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