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読んだ本の感想をつづったブログです。


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朱元璋 皇帝の貌
朱元璋 皇帝の貌小前 亮
講談社 2010-11-03

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明の太祖・洪武帝こと朱元璋が皇帝になるまでの活躍を描いた歴史小説。

舞台はモンゴル系の政権である元の末期で、失政が続いたことや洪水で黄河の流れが変わったこともあって飢饉が立て続けに発生し、白蓮教の教えを旗印とした紅巾軍などが各地で反乱を起こしていく。

そのような中、貧農出身の朱元璋は紅巾軍の一派である郭子興の勢力に属し、カリスマ性や有能な仲間たちの助けもあって頭角を現していく。

子供の頃から仲間だった徐達や湯和、花雲ら、宰相になりたいという野心から朱元璋に近づいた李善長、朱元璋に招かれた劉基や宋濂、豪傑の常遇春、甥の李文忠など、多くの魅力的なキャラクターが登場する。

元の政府軍の他、長江中流域を支配する陳友諒、蘇州一帯を根拠地とする張士誠といった各地の群雄との戦いが描かれていて、以前読んだ伴野明の『朱龍賦』と比べながら読んでいった。

朱元璋が皇帝になった後に家来の粛清を断行したことや、農業ばかりを重視して大商人を弾圧したことも知られているが、その伏線となるエピソードも各所で語られている。

wikipediaには中国はもとより全世界の帝王・王朝創始者の中でも最も悲惨な境遇から身を起こした人物と書かれており、光と影が強烈だった人物なのは確かなようなので、徐々に本性が明らかになっていく描写がなかなか良くて面白かったと思う。




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チームK 3rd Stage「脳内パラダイス」
チームK 3rd Stage「脳内パラダイス」
AKB48
DefSTAR RECORDS 2007-03-06

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チームK 1st Stage「PARTYが始まるよ」
チームA 1st Stage「PARTYが始まるよ」


AKB48・チームKの3番目の公演である「脳内パラダイス」の曲を収めたアルバム。

これまで何度か観に行った、HKT48の研究生公演である「PARTYが始まるよ」』が11月に千秋楽を迎え、続いて標記の公演がなされると知り、ブックオフで見つけたので購入した。

この演目はこれまで他のチームでは演じられてこなかったらしく、体育会系のイメージのあるチームKということもあってこれまで聴いたチームAの「PARTYが始まるよ」やチームBの「シアターの女神」』と比較するとかなり異質というかアイドルっぽくない曲も多い。

楽しい感じの表題曲や「気になる転校生」、バラード調の「泣きながら微笑んで」や「草原の奇蹟」、かっこいい系の「MARIA」、「君はペガサス」など、多彩な曲目となっている。

また、昨年行われたAKB48 リクエストアワー セットリストベスト100 2012 4日目で14位を獲得して会場が大興奮に包まれた「くるくるぱー」や、NHK教育の子供番組のコーナーで歌われたという「ほねほねワルツ」はかなり思い切った感じの曲でインパクトが強い。

本演目で知らないメンバーも多いが、歌声では昨年辞退した増田有華や今年卒業した河西智美の2人は歌唱力に定評があって特徴があるので、歌っているパートが分かりやすい。

HKT48の研究生が演じるようになったら、ユニット曲で「泣きながら微笑んで」で田島芽瑠、「MARIA」で岡本尚子や駒田京伽、「ほねほねワルツ」で秋吉優花や田中優香、「くるくるぱー」で冨吉明日香や上野遥など、どのメンバーがどのユニットを演じるのかを予想するのも楽しい。






[AKB48・チームK公演の作品]


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機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)
機龍警察 暗黒市場 (ミステリ・ワールド)
月村 了衛
早川書房 2012-09-21

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機龍警察 自爆条項 (下) (ハヤカワ文庫JA)
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一刀流無想剣 斬


警察の戦闘ロボットが犯罪組織と戦うという近未来を舞台としたSF『機龍警察』シリーズの第3作。

本作では初めに、3体の龍機兵のうち「バーゲスト」のパイロットを務めるユーリ・オズノフ警部が契約を解除され、旧知のロシア・マフィアのリーダーであるゾロトフと組んで武器密売に関わっていくところから始まる。

その一方、警察では各国の武器密売組織が大規模なマーケットを開き、龍機兵の技術が使われた可能性のある機甲兵装が出品されるのではないかとの情報を入手し、沖津を長とする特捜部は組織犯罪対策部とともに捜査に当たっていく。

中盤ではロシアで警官の息子にうまれたユーリの追憶が描かれ、学生時代におけるゾロトフとの因縁や警官になった後の出来事、特捜部で龍機兵に乗るようになった経緯など、重い過去の話が展開していく。
ここを読むとロシアにおける官僚とマフィアの癒着や、汚職がはびこる状況など、改めてロシアとは難しい国だということが分かる。

後半はネタバレになることが多くて書きにくいが、様々な悪党が出てきたり機甲兵装同士の戦い、ページを追うごとに変わっていく過去の事件の真相など、今回も話にぐいぐい引き込まれる。

特に、これまで大抵の事態に冷静に対応してきた沖津が、本書では焦るシーンも多く出てくるあたりが印象的だった。

続編が予定されているのかどうか知らないが、読んでみたいと思う一方で、これ以上の続編が出ないのではないかというくらい面白かったという思いもあり、複雑な気分である。



[本書の続編]
機龍警察 未亡旅団 (ハヤカワ・ミステリワールド)機龍警察 未亡旅団 (ハヤカワ・ミステリワールド)

月村 了衛
早川書房 2014-01-24

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[参考文献に挙げられていた作品]


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昨日福岡のキャナルシティへ行ったところ、地下1階で「ガンダムワールド2013 in 博多」(2013/10/05~27)が開催されていたので行ってみた。

展示コーナーでは当日券600円で、この手のイベントでよくあるガンプラの展示の他に一年戦争での戦闘シーンを再現したジオラマや、ザク2の実物大の頭、シャア専用モビルスーツ(ザク2、ズゴック、百式、サザビー)の1/10スケールの展示、シャアの名言を編集した映像など、ジオンとシャアに重点を置いた展示となっていて面白かった。

zaku2  ズゴック  サザビー

また、ガンダムショップも開催されており、ガンプラのほかにTシャツやストラップ、文房具など限定品を含むグッズ類が販売されている。
ここでは、
  • ジオン公国Tシャツ(あずき色)
  • ジオン公国Tシャツ(モスグリーン)
  • 黒い三連星Tシャツ
  • 黒い三連星トートバッグ
  • ジオン公国クリアファイル(グリーン)
と、ついついいくつも購入してしまった。

ちなみに、ガンダムカフェは行っていない。

普段でも恥ずかしがらずに使用できそうなグッズを購入することができ、まあ満足いくイベントだったと思う。



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