読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2013/12/23『臨機巧緻のディープ・ブルー』
2013/11/29『爆笑問題のニッポンの教養 人間は考える腸である 腸管免疫学』
2013/11/17『実伝 黒田官兵衛』
2013/11/03『晩夏―東京湾臨海署安積班』
2013/08/29『ヘンな日本美術史』
2013/08/24『脱「ひとり勝ち」文明論』
2013/08/20『日本人の知らない日本語4 海外編』
2013/08/16『街道をゆく 40 台湾紀行』
2013/08/07『お前なんかもう死んでいる プロ一発屋に学ぶ「生き残りの法則50」』
2013/08/04『中国の歴史(一) 』(中国歴史シリーズ)
2013/08/02『素材は国家なり ―円高でも日本経済の圧倒的優位は揺るがない』
2013/07/21『謎の独立国家ソマリランド-そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア』
2013/07/04『歴史の交差路にて 日本・中国・朝鮮』
2013/06/10『AKB48白熱論争』
2013/06/09『常在戦場 家康家臣列伝』
2013/06/06『防災立国--命を守る国づくり』
2013/06/05『日本文化の論点』
2013/06/03『清須会議』
2013/06/02『面白い本』
2013/05/27『任侠病院』
2013/05/26『先生、キジがヤギに縄張り宣言しています!』
2013/05/21『明治天皇を語る』
2013/05/13『機龍警察』
2013/05/07『武装島田倉庫』
2013/04/08『なぜボランチはムダなパスを出すのか? ~1本のパスからサッカーの"3手先"が見えてくる~』
2013/04/07『天体戦士サンレッド 1』
2013/04/05『星の舞台からみてる』
2013/03/11『この国のはじまりについて―司馬遼太郎対話選集〈1〉』
2013/01/19『ツレがうつになりまして。』


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あやしい探検隊 済州島乱入 (単行本)
あやしい探検隊 済州島乱入 (単行本)
椎名 誠
角川書店 2013-08-31

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おれたちを笑うな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊


椎名誠による、あやしい探検隊シリーズの済州島への旅を描いた作品。

前作である『あやしい探検隊 北海道物乞い旅』では短い期間で多くの場所をめぐることとなって書くネタに困った反省から、かなり事前準備をした話から始まる。

まず、2週間という比較的期間に余裕を取り、なおかつメンバーの竹田に先に下見に行ってもらい、通訳として学生のドンス君を雇ったり宿を手配するなどを行っている。
さすがに2週間ずっと参加できるメンバーばかりではないので、途中からの参加および途中での帰国と、メンバーが入れ替わりながらの旅となっている。

著者も途中からの参加となっていて、不在だったり著者と別の場所に行っていたメンバーについては彼らの手記が入っていて、それぞれの個性が出ているのが面白い。

ギャンブル好きで韓国ノリを”うひひ”と言いながら食べ続ける太田トクヤ、カジノのルーレットで『千と千尋の神隠し』に登場する「釜ジイ」並みにチップを張っていく”アブラ人”こと宍戸、多くのトラブルを引き起こすムードメーカーの西澤、体質としてニンニクを受け付けないのに韓国に来てしまって苦しむ釣りの名手の海仁と、これまでの『わしらは怪しい雑魚釣り隊』に登場したメンバーたちが活躍している。

炊事班ではザコこと小迫氏やトオル氏、名嘉元氏らが市場で購入した食材や釣り上げてきた魚などから魅力的な料理を出していて、かなりおいしそうだった。

前半では食堂でアワビ粥や焼き肉といった料理を食べるシーンが多く出てくる一方で、後半では民宿で自炊するシーンも多く出てきて、このシリーズらしい。

安定して楽しめるシリーズで、本作も楽しく読むことができた。



おれたちを笑うな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊おれたちを笑うな!: わしらは怪しい雑魚釣り隊

椎名 誠
小学館 2013-06-27

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関連タグ : 椎名誠, あやしい探検隊,

臨機巧緻のディープ・ブルー (朝日ノベルズ)
臨機巧緻のディープ・ブルー (朝日ノベルズ)
小川一水
朝日新聞出版 2013-10-18

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小川一水による、ファースト・コンタクトを扱ったSF長編。
人類が太陽系だけでなく複数の銀河系に進出し、異星の種族とのコンタクトも果たしている時代、甲坂を指令とする調査艦隊はカラスウリ星系のディープ・ブルーと名づけた水の惑星を発見したが、その軌道上には異星人の艦隊が駐留しており、退去するよう警告を受ける。

しかしその艦隊は他の星系から来たもので、原住の種族は別にいると推定されたことなどから、地球の艦隊は調査隊をディープ・ブルーへ派遣することを決定し、新人カメラマンのタビトもAI(人工知能)のポーシャとともに参加することで話が展開していく。

人類の知に対するあくなき探求心や調査チームと軍人チームの確執、見た目や思考方法、行動様式の異なる2種類の異星種族の関係、そして異星種族内部でもいくつかの勢力に分かれていることなど、多くの要素が組み合わさっていて厚みのあるものとなっている。

J・P・ホーガンやロバート・J・ソウヤー、堀晃などの作品に出てきた設定を思わせる部分もあり、そういえばと思い出しつつ興味深く読んでいった。
著者らしいまとまった作品となっており、安心して楽しむことができた。





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世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する
世界は深淵をのぞきこみ、日本は屹立する
増田 悦佐
東洋経済新報社 2012-04-27

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7日で知識がガラリと変わる 増田悦佐の経済教室
世界経済の覇権史―辺境ゆえに日本の世紀がやってくる
そして2014年、日本経済が甦る ~世界は世紀末という大転換を迎える
2014年 世界3大経済の同時崩壊に備えよ: そのとき日本が世界の覇権国家となる (一般書)
いま資産を守るためにいちばん大切なこと―大恐慌を読み解く10の真実


増田悦佐による、世界がこれまで行ってきた政策のツケで大不況期に入る一方、日本は堅調な繁栄を続けていくのではないかと語っている作品。
他の作品同様、エリート支配の問題点や金融に傾倒し過ぎることの恐ろしさなどを、事例やデータを引いて分かりやすく書かれている。

経済学の理論通りにいくと、余計な経済政策はしない方がいいという結論となり、経済学者や中央銀行の存在価値がなくなるため、どうしても市場への介入を行う主張ばかりが目立つ話には納得してしまう。
また、借金をインフレによって棒引きさせたい政治家や官僚、税金で救済された経験に味を占めて大胆なリスクを取るようになった金融機関などの思惑によって金融バブルが形成されてきたが、そのモデルに限界が来ているとしている。

欧州では、ギリシアやポルトガルのように低利で借金ができるのをいいことに分不相応な支出を続けてきた国、英国のように経済規模が縮小したにもかかわらず生活スタイルを変えられなかった国、オーストリアやスウェーデンのように東欧に金融帝国を築こうとした国と、多かれ少なかれ金融でしくじった国が続き、ユーロという統一通貨の縛りがあってずるずると税金を投入し続けている状況が書かれている。

その中にはノルウェー公社が発行する債券の格付けが下げられた話が書かれていて、そういえば少し前まで証券会社がこのノルウェー公社の債券をやたら売り込んでいたことを思い出した。
さらに、豪州ドル建てやNZドル建ての債券が値下がりしたかと思えば、今度は南アフリカのランド建てというさらにリスクの高そうな債券を販売しだしたことも見ており、そうそうと思いながら読んでいった。

著者は本書を元々2011年に出すつもりが、時間を経ても古びないように改めたことをあとがきで書いており、事態が推移するスピードはともかく、大まかな流れは合っているように感じた。
しばらくぶりに著者の本を読んだことになるが、やはり興味深く読むことができる。




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