日付 | 記事タイトル |
2014/04/23 | 『渋谷公会堂フライトDVD ~さようなら ぱすぽ☆ こんにちは PASSPO☆~』 |
2014/04/22 | 『[新訳]荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く』 |
2014/04/21 | 『闇金ウシジマくん 1』 |
2014/04/20 | 『黒警』 |
2014/04/17 | 『リニアが日本を改造する本当の理由』 |
2014/04/16 | 『ネットのバカ』 |
2014/04/13 | 『日本史の謎は「地形」で解ける』 |
2014/04/12 | 『逆説の世界史 1 古代エジプトと中華帝国の興廃』 |
2014/04/07 | 『JEJEJEJET!!』 |
2014/04/06 | 『大人も子どももわかるイスラム世界の「大疑問」』 |
2014/04/05 | 『時空の巫女』 |

アイドルグループであるPASSPO☆(ぱすぽ☆)による、2012年12月に渋谷公会堂にて行われたフライト(ライブ)の模様を収録したDVD。
先月初めて行ってみたフライトや、その後購入したアルバム『JEJEJEJET!!』に収録されているフライト映像を楽しめたので購入した。
披露されているのは25曲で、『JEJEJEJET!!』の本編やフライトDVDに収録されていなくて初めて知る曲も多い。
例えばメジャーデビュー曲で初登場にてオリコン1位となった「少女飛行」や、アップテンポで盛り上がる「Go On A Highway」、「ウハエ!」、「ダムダムフリーダム」など、トレードマークであるロック調を主体に多くの良曲を楽しむことができる。
曲の多くでペンネとアラビアータ機長(元ZEROの阿久津健太郎)がプロデューサーとして作詞に関わっているそうで、このフライトでもバックバンドの一人として登場しフライトを盛り上げている。
やはり生バンドつきになると迫力が違うと感じる。
複雑なポジションチェンジと自由で楽しい感じのダンスも見ることができ、この振り付けは竹中夏海という振付師によるものだそうで、HKT48の『メロンジュース』などの振り付けも担当しているなどかなり有名な人らしい。
このフライトは2枚目のアルバム『One World』の名前を冠したものだったが、アンコール明けにぱすぽ☆終了のお知らせ→パッセンジャー(観客)が困惑→クルー(メンバー)がゆるい感じで登場→ロック色を強めるためグループ名をぱすぽ☆からPASSPO☆に変更することが発表される・・・という流れが面白かった。
各クルーの個性豊かなパフォーマンスを存分に見ることができ、購入してよかった。
本作で披露された曲が入っているアルバムでは、次に『One World』を購入するか、『ぱすぽ☆ベスト1』あるいは『ぱすぽ☆ベスト2』のどちらかを購入するか少し悩んでいる。
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- 『JEJEJEJET!!』

[新訳]荀子 性悪説を基に現代人にこそ必要な「礼」と「義」を説く | |
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中国の戦国時代に儒教の学者として活躍した荀子の言葉を抄訳している作品。
比較されることの多い孟子が仁義をキーワードとしているのに対して荀子は礼儀をキーワードにしているとまえがきに書かれていて、いかに後天的に人格を磨くかに重点を置いているかが分かる。
そして儒教の主流である孔子や孟子、そして朱子などでは孝に重点を置くあまり親には何があっても逆らってはいけないという教えとなりがちだが、荀子は従うべきでない場合もあることを語っているのには好感が持てる。
また、天変地異を為政者の失政のためという考えを採らず、天と人を分けて考えるところも当時としてはかなり進んだ考え方だと感じている。雨乞いをしようとしまいと雨は降る時には降るという言葉がいい。
「君臣編」では民が君主を支えることもひっくり返すこともできることを船と水に例えていて、家康が君主と家臣の関係をこれになぞらえているあたり、荀子をよく読んでいることが推察される。
江戸時代は朱子学を公式の学問としていたが、人の力を重視する荀子の学問もまた日本の思想に大きな影響を与えていたのではないかと考えている。
ポイントを押さえた形で荀子の思想を知ることができ、折に触れて読み返したい一冊だと思う。

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一昨年に見た映画『闇金ウシジマくん』の原作となる漫画の第1巻。
よく考えたらまだ単行本をきちんと読んでなかったような気がしたので読んでみた。
話は丑嶋が経営する闇金融であるカウカウファイナンスに高田が入社するところから始まる。
顧客はパチンコ依存症の主婦や社内の付き合い上見栄を張ってしまうOL、根拠のない自信を持ったまま30代を迎えてしまったフリーターなどが登場し、ズルズルと丑嶋から金をむしられていく。
冷静に考えれば数日で何割もの利子がつく金を借りるのはおかしいに決まっているが、そうせざるを得ないほど追い詰められている人々が出てくるのが怖い。
身分証の偽造によって闇金から金を騙し取る人物に対しての話などでよく出てくるのが容赦ない取り立てで、借金した人の末路は本当に悲惨としか言いようがない。
そのような極悪非道と思われる丑嶋が自宅ではウサギをかわいがっているというギャップが実に気持ち悪くて面白い。
少々読んでいくうちにダメージを受けてしまう作品だが、借金の恐ろしさを実感できてしまう。
- 本書のシリーズを映画化した作品について書いた記事
- 劇場版『闇金ウシジマくん』
[本作のドラマ版]
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組織犯罪対策部(暴力団担当)に属するうだつの上がらない警官の沢渡が、妙に義理や人情のある武闘派ヤクザの波多野、そして中国マフィアの沈と出会い、警察やヤクザの上層部にいる悪に挑んでいく警察小説。
三十代後半で口ひげがトレードマークの沢渡はTVの警察ドキュメントでも三枚目の役割を演じさせられるなど、警察内部ではかなり評価が低く無気力な感じの人物に描かれている。
その沢渡は、沈という中国人が率いる義水盟なる秘密結社が日本のアニメ『らくがきペンちゃん』の関連グッズのニセモノを取り扱っているとのことで捜査に参加するが、ひょんなことから過去の因縁がある波多野だけでなく捜査対象の沈本人とも出会うこととなる。
そこで三者の間で妙なつながりができ、沈から波多野と沢渡にカンボジア人のサリカという女性をかくまうよう依頼があったことから話は大きく展開していく。
警察組織とヤクザ、そして複数の中国マフィアなどの利害が複雑に絡み合っているのを背景に、それぞれの組織の上層部が怪しい動きをする中、沢渡が徐々に精力的に奔走していく。
かなりスピーディな流れでストーリーが書かれていて、『機龍警察』シリーズほど派手ではないにしてもかなり厚みというか重さのある内容となっていて一気に読み進んでいった。
- 著者の作品について書いた記事
- 『機龍警察』
- 『機龍警察 自爆条項(上・下)』
- 『機龍警察 暗黒市場』
