読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル
2014/05/28『知の巨人 荻生徂徠伝』
2014/05/26『ガンダムがわかれば世界がわかる』
2014/05/25『悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東』
2014/05/24『日本人はなぜ美しいのか』
2014/05/20『山田方谷―河井継之助が学んだ藩政改革の師』
2014/05/17実写版『テルマエ・ロマエ2』
2014/05/15『リオ―警視庁強行犯係・樋口顕』
2014/05/11『ぱすぽ☆ベスト2』
2014/05/10『ぱすぽ☆ベスト1』
2014/05/09長崎歴史文化博物館「伊藤若冲と京の美術―細見コレクションの精華」展
2014/05/07『野村の極意 人生を豊かにする259の言葉』
2014/05/06『「しつこい怒り」が消えてなくなる本』
2014/05/03『捜査一課―警部補児島要』
2014/05/02『この日のチャイムを忘れない』
2014/05/01『英語は楽しく好きなように身につけよう―「英たの」だから、うまくいく』


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知の巨人 荻生徂徠伝 (単行本)
知の巨人  荻生徂徠伝 (単行本)
佐藤 雅美
KADOKAWA/角川書店 2014-04-26

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わけあり師匠事の顛末 物書同心居眠り紋蔵
頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎
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絶望の裁判所 (講談社現代新書)
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江戸時代の儒学者である、荻生徂徠の生涯を描いた歴史小説。
徂徠の父は5代将軍綱吉のお抱え医師だったが何らかの怒りに触れたことで江戸追放となり、徂徠も父とともに上総(千葉県)で少年時代を過ごすが、この時期に和漢の書籍を学んだことで博覧強記となったことが書かれている。

その後江戸へ出て私塾を経営した後、綱吉政権の老中である柳沢吉保にお抱えの儒者として仕官することとなり、徐々に頭角を現していく。

学問としては日本的な漢文に返り点をつけず読んでいく方法ではなく、中国語をマスターしてそのまま読んでいく方法を取り、当時主流だった朱子学以前の儒教を重視するようになっていく。
そして朱子学を批判する他に、元々尊敬していたが手紙を無視されたことなどで伊藤仁斎・東崖父子の学派も攻撃するようになるなど、色々な意味でアグレッシブさを発揮していく。

そして山県周南や太宰春台など個性豊かな弟子たちができて一大学派を築いた上、八代将軍吉宗の知遇を受けるなど、かなり慌しい生涯を送ったことが分かる。

徂徠の思想については難しくてピンと来なかったり、主人公が学者ということで少し地味だったりもするが、まずまず興味深く読めたのではないかと思う。




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ガンダムがわかれば世界がわかる (宝島社新書)
ガンダムがわかれば世界がわかる (宝島社新書)
多根 清史
宝島社 2013-05-10

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僕たちはガンダムのジムである


『機動戦士ガンダム』の世界観と、実際の歴史上の組織や人物を比較してその類似性を述べ、分かりやすく解説している作品。

ジオン公国がらみのところでは、ジオン公国と独立戦争時のアメリカの事情の違い、ザビ家とハプスブルク家の末路、ギレン・ザビとヒトラーやチャーチル、ケネディといった指導者たちの演説における特徴、安倍首相&麻生財務相とガルマ・ザビ&シャアが似ているといった感じで比較をやっているのが楽しい。

そして地球連邦軍は自民党と比較され、節操がなくてかっこ悪いがとにかくしぶといところが共通しているとあり、その通りだと思ってしまう。

話は一年戦争だけでなくグリプス戦役や第1次および第2次ネオ・ジオン戦争にも及んでいて、ティターンズのジャミトフと旧日本陸軍の山県有朋の類似点や、エゥーゴに手を貸しつつもティターンズにもMSを提供していたアナハイム・エレクトロニクス社という軍産複合体の暗躍、アクシズの状態が江戸時代の鎖国に近かったなどのエピソードが書かれている。

人によっては少々取っ付きにくい近代史や政治情勢にまつわるさまざまな事柄をガンダムの設定に置き換えていくので、楽しみながら読んでいくことができる。
『ジオン軍の失敗』と合わせて読むと、より楽しめるのではないかと思う。




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関連タグ : ガンダム,

悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東 (幻冬舎新書)
悪の出世学 ヒトラー・スターリン・毛沢東 (幻冬舎新書)
中川 右介
幻冬舎 2014-03-28

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大女優物語―オードリー、マリリン、リズ (新潮新書)
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ヒトラー、スターリン、毛沢東の20世紀を代表する独裁者3人がいかにしてのし上がり権力を確立していったかを解説している作品。
毛沢東はまだ中国共産党政権が続いているので前半は良かったが後半がダメという評価がされる場合もあるが、3人に共通するのは組織内の低い位置からのし上がって粛清に次ぐ粛清を繰り返し、多くの人々を殺害した歴史上の悪人ランキングでもかなり上位に位置すると思われるところである。

本書では彼らが出世する過程を「立身」、「栄達」、「野望の果て」の3章に分け、いかに味方を増やしてライバルを蹴落としていったかが書かれている。

ヒトラーは大衆を熱狂させる演説や著述、毛沢東はゲリラ戦術や黒を白と言い換えるようなコピーライターの才、スターリンは・・・といった風に卓越した部分があるが、政治思想や経済政策などにはあまり強くないことが分かってくる。
上記に書いたような才能だけではトップへ上がることはできないわけで、ライバルや煙たい人物を排除するための謀略を描いたエピソードが列挙されていく。

組織の情報を得ることができる面倒な業務を担当して人々の弱みを握ったり、「敵の敵は味方」と「敵の敵は敵」という戦術を使い分けたり、安易に妥協せずに権力を握るチャンスはフルに活用するなど、彼らがその後の悪行につながったと思われる出世術が書かれていてインパクトが強すぎる。

3人の謀略によって殺害された人々のことを思うとかなり複雑な気持ちになるが、人間の弱い部分や醜い部分を突くということで効果的だったのは確かなようで、色々なことを考えさせられる。




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日本人はなぜ美しいのか (幻冬舎新書)
日本人はなぜ美しいのか (幻冬舎新書)
枡野 俊明
幻冬舎 2014-03-28

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禅僧であり庭園デザイナーとして世界的な有名な桝野俊明(ますのしゅんみょう)氏による、日本の禅的な美について語っている作品。

まずアップル社の故スティーブ・ジョブズが禅に傾倒していたエピソードを紹介し、アップル社製品が無駄なものを削ぎ落とした禅的な要素が強いことを語っている。
これに対して日本のガラケーはそれに比べて機能を盛り込みすぎだと低い評価をしている。これについては禅ではなくて町民的なこだわりの文化が発揮された製品と考えていて、あまり賛成しないがつっこむところではないかもしれない。

また、2020年オリンピックの東京開催が決定した際に日本の「おもてなし」という言葉が大きく報道されたことについて、「おもてなし」は善意の押しつけではなくてあくまで相手を思いやる言葉からの行動と強調している。

日本の文化は余計なものをそぎ落とすことにあるとしていて、呉善花や樋口清之の本で書かれていることと多少重なる。
最近は社会の変化によって日本文化の良さが失われつつあるという話も多いが、このあたりはわりとありきたりのような気もする。

日本文化の特徴として、どこから見てもそれなりに様になること、完成するのは終わりで少しだけ未完成の部分を残しておくこと、移ろいを感じさせるところなどを語っている。

仏教の思想と絡めて日本文化を考察しているところが多いが、他国では融通を利かせる文化はあまりないなどのソフト的な話もあったりして興味深い。



[著者の他の作品]


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