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デラックスじゃない
デラックスじゃないマツコ デラックス
双葉社 2014-06-21

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マツコ・デラックスによる、2006年から今年にかけて自身の来歴や趣味、テレビの今後などについて語りおろしたものをまとめている作品。

元々は毒舌、巨漢、女装というキャラクターでテレビでよく目にするようになったが、見た目に反して硬派な意見を語ることが徐々に知られるようになったことが人気を長続きさせているように見える。

本書でも、マイノリティがマイノリティを叩くのはしないことにしていると語ったり、テレビは23時台が新たなゴールデンタイムになってきているように感じるのでこの時間帯でバラエティ番組に力を入れるとテレビの視聴率が上がるのではないかという提言、ネットや雑誌媒体における無責任な叩き方への批判などが書かれていて、著者の言論が受けている理由の一端が伝わってくるように思う。

ジオラマやGoogleマップという趣味や、体重のせいでベッドをいくつも破壊した経験から大塚家具の有明にあるショールームへ行った際の感想、モーニング娘。などハロプロへの傾倒とAKB48への嫌悪など、趣味的なところも書かれている。

そして自身の来歴や、だらしないと自嘲する私生活、ホテルでバスタブに嵌まり込んでしまって抜け出すのに苦労したエピソードなども触れられているのも興味深い。

語りおろしということでテレビと同様の語り口で書かれているのが読みやすく、なかなか面白かったと思う。




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