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銀河帝国を継ぐ者 (創元SF文庫)
銀河帝国を継ぐ者 (創元SF文庫)
ガース・ニクス (著), 中村 仁美 (翻訳)
東京創元社 2014-08-29

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銀河帝国のプリンスが皇帝の後継者争いに挑むというストーリーのSF長編。

語り手でもある主人公のケムリは銀河帝国のプリンスで、プリンス候補からプリンスに昇格するところから話が始まる。
この世界ではプリンスは血縁ではなくて帝国がこれはと決めた子供を徴用し、過去の記憶を消して育成するシステムとなっている。

プリンスは遺伝子操作などによって強靭な肉体とサイコ系の超能力を持つ他、死んでも帝国の首脳部が認めれば復活できるなど、絶大な権限を持っている。
その一方でプリンスは1000万人もいて、足の引っ張り合いだけでなく日常的に暗殺も辞さないような熾烈な競争にもさらされている。

こうした環境のためにプリンスたちは良くも悪くもエリート意識が強く、目的のためには手段を選ばないドライさと、特権ゆえの身勝手さを持つ傾向にある。

ケムリは航宙軍に入って多くの試練を受け、様々な訓練を行っていくうちにプリンスとしてだけでなく人間としても成長していくこととなる。

プリンスには暗殺者やプリーストと呼ばれる家臣がついていて、功績を挙げることで家臣の数が増えるなど、シミュレーションゲームのような細かい設定で書かれていて興味深く読むことができる。

航宙軍の士官学校での謀略や、生物の脳に寄生するタイプの異星人との戦い、一般人の社会に入っての適応に苦しむところなど、多くのネタをふんだんに取り入れていて実に濃い内容となっている。
初めはその濃さに入っていくのに時間がかかったが、途中からはその内容に引き込まれて一気に読み進んでいった。



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