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読んだ本の感想をつづったブログです。


日本人と日本文化 (中公新書 (285))
日本人と日本文化 (中公新書 (285))
司馬 遼太郎 ドナルド・キーン
中央公論新社 1972-05-25

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司馬遼太郎とドナルド・キーンによる、タイトル通りの内容を語り合った対談本。
対談前は両者ともお互いに対して緊張していたようなことを書いていたが、やり取りを読む限りでは話が盛り上がっているように感じた。

内容としては、日本人が外圧が強かったり内乱が発生した時代は「ますらおぶり」が強く出て、落ち着いたら「たおやめぶり」の方に取って代わるという傾向や、日本人のモラルが神道、儒教、仏教などのどれに強く規定されているのか?という考察、江戸期の文化と言っても上方の武士文化と江戸の町人文化では大きく異なることなど、多岐にわたっている。

こうした話の中でも、応仁の乱が中世的な公家や寺社、幕府や守護といった権威を低下させ、この後民衆が活発に活動するようになったことを革命と表現していて、そういう側面があるのかと驚いた。

また、応仁の乱を招いた責任がある将軍・足利義政は一方で現代につながる東山文化を育てた功績もあるという話から、日本人が歴史上の人物に対する評価での特徴という話にもつながっていく。
義政もそうだが、豊臣秀吉や平清盛、徳川綱吉など、日本人は概して文化に貢献があったり派手さで人々を楽しませた人物に対しては、失政があっても人気があるという話も面白い。
逆に政治的に成功しても文化と縁がなさそうな人物、例えば北条氏の執権たちや徳川家康、徳川吉宗などはあまり人気がないということでもあり、もう少し評価されてもいいように思う。

40年以上前に出た作品だが、内容が古びていなくて興味深く読むことができた。



[本書の文庫版]
日本人と日本文化 (中公文庫)日本人と日本文化 (中公文庫)

司馬 遼太郎 ドナルド キーン
中央公論社 1996-08-18

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司馬 遼太郎 ドナルド キーン
中央公論社 1996-01

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