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読んだ本の感想をつづったブログです。


カオスだもんね!PLUS(3) (電撃コミックスEX)
カオスだもんね!PLUS(3) (電撃コミックスEX)
水口幸広
アスキー・メディアワークス 2011-08-27

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カオスだもんね! 20 ありがとう編


『週刊アスキー』で連載されているレポート漫画の、PLUSという新装版となってからの第3巻。

熊本城プラモデル作り、中国人向けガイドとの秋葉原めぐり、赤羽での朝から開いている立ち飲み居酒屋レポート、水口氏待望のキャンピングカーを借りてのキャンプ企画、石焼きいも作りなど、本作でも魅力的な企画を次々とレポートしている。

熊本城のプラモデルの回では、サイズ自体が大きい上に基礎の木材のパーツから一つ一つ組み上げるというリアルな使用となっていて、5人がかりで朝までかかって作っていったのも納得できる。
その中でも中村氏が小天守を1人で組み上げていたのに驚く。

立ち飲み居酒屋や石焼きいも作りといった企画は、カオスメンバーが特に楽しんでいることが伝わってきて、読んでいるこちらもやってみたくなる魅力がある。
東京にいた頃はあまり立ち飲み居酒屋に行った記憶がないが、行ってみたらその魅力が分かったかもしれないとちょっとだけ気になった。

中村氏やジャイアン鈴木氏、村野氏、竹内氏といったアスキー・メディアワークス社の編集者たちも随所に登場していい味を出しているのもいい。

しばらく読んでそのままにしても、時間が経ってからまた読み返したくなるシリーズだと改めて感じる。




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司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]
司馬遼太郎が語る 5 日本と合理主義 [新潮CD]
司馬 遼太郎
新潮社 2005-10

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司馬遼太郎による、講演の様子をCD化した作品の第5作。

講演をした場所が静岡県ということで、静岡は土地や気候が良くて米が作りやすいために知恵が発達しにくい一方、隣の山梨県は山地で灌漑をするために土木技術が発達して金鉱掘りに活用された話から始めている。

そこから元々金に関心が少なかった日本人だったが、室町時代から金の輸出が盛んになされるようになったことから商品経済が発達し、結果として江戸時代に合理主義が生まれたことにつながっているという流れで進んでいく。

この「現実をありのままに捉える」という合理主義は現代では当然のように感じるが、儒教などの「先人の教え」や「権威のある書物」を尊重する社会では非常に勇気の要る思想と語り、東アジアで合理主義が生まれたのは日本だけとしている。

江戸時代に合理主義の思想で活動した人物として荻生徂徠、新井白石、三浦梅園、山脇東洋、安藤昌益といった人々が挙げていて、特に山脇東洋が腑分け(解剖)を行った話と安藤昌益による一種の共産主義思想を多く語っている。

その後幕末に水戸学の朱子学的思想が盛んになったことや、敗戦には観念論的な思想が大きく影響していた例を上げ、観念論的な思想には注意すべきと主張していく。

地元の話から始めて自身の考えにつなげていく話題のつなぎ方がスムーズな感じでよかった。




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オメガ 対中工作 (講談社文庫)
オメガ 対中工作 (講談社文庫)
濱 嘉之
講談社 2014-11-14

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濱嘉之による、警視庁諜報課、通称オメガと呼ばれる諜報組織のエージェントがスパイ活動を行う警察小説の第2作。
前作が中国と北朝鮮が主な舞台だったのに対し、本作では中国によるアフリカへの不正な武器輸出に対して工作活動を行っていく。

前作同様に主人公は女性捜査官の冴子なのだが、本作では中国武術の達人で商才もあるという怪人の岡林の方が大活躍している。
前作でも活動した海南省で真珠の養殖をプロデュースして共産党の要人たちに食い込み、中国の闇銀行やいかがわしい投資物件を販売する業者、人民解放軍の兵器を横流しする企業など、強欲な悪人たちを懲らしめるべく活動していく。

冴子もアフリカやロシアを飛び回って情報収集を行ってキーとなる情報を得たり、土田や津村といった他のエージェントたちの活躍も見ることができる。

著者が日本政府に対する危機管理や外交の甘さに対する危機感が随所で登場人物たちのセリフとして書かれていたりするなど、他の作品同様に楽しんで読むことができた。




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免疫力をあなどるな!
免疫力をあなどるな!矢﨑雄一郎
サンマーク出版 2014-09-16

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元外科医で、現在免疫治療関連のベンチャー企業の代表を務める人物による、免疫力の重要性といかに発揮させるかを語っている作品。

漠然と病気に対する耐性くらいにしかイメージを持っていなかったが、疲れやストレスなどで免疫力が低下することが病気の第一歩ということが書かれ、ある種の脅しから始めている。

そして自身が持っている免疫力を生かすための方法へと話が続く。
これはまず食事が第一ということで、多くの食品を食べることで多様な栄養を採ること、そしてさまざまな細菌と最も接している器官である腸のために発酵食品を定期的に食べること、水分をこまめに取ることなど、基本的だが大切なことが書かれている。
特に水分については、のどが渇く前に飲むくらいでもいいとしている。

それからストレスを発散させることや睡眠を十分にとることなどは他の健康法でも勧められている基本的なところだが、運動についてはちょっと汗ばむくらいで十分というより、やりすぎは体に良くないと書かれていて驚く。
どうやら好きなスポーツを楽しむのはいいようだが、運動のための運動を無理に行うのはストレスになるばかりで逆効果ということを言っているようで、あまり運動が好きでない自分としてはわが意を得たりという感じを受けた。

他にも免疫のメカニズムや最先端の免疫治療についてなどの事柄も語られていて、あまり知らなかった分野なのでなるほどと思うところも多かった。

ポイントとなるセンテンスは太字で強調されていて、それを追っていくだけでも概略が分かるため、最初にこれらを読んでいき、その後普通に読んでいくという読み方ができ、思っていた以上に早く読み終えることができた。
いくつかの習慣を少しずつ改善し、免疫力を高めて生きたいと思った。





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吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (上巻) (新潮文庫)

井上 ひさし
新潮社 1985-09-27

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井上 ひさし
新潮社 1985-09-27

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吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫)吉里吉里人 (下巻) (新潮文庫)

井上 ひさし
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井上ひさしによる、東北の寒村における日本国からの独立騒動を描いた長編小説。
中学生の頃に読んで強いインパクトを受けたことを思い出し、書いてみる。

売れない小説家の古橋が編集者の佐藤とともに東北地方を列車で移動中、通過しようとした吉里吉里村(きりきりむら)が吉里吉里国として独立宣言し、足止めを食らうところから話が始まる。

吉里吉里国ではズーズー弁とも呼ばれる東北弁が公文書に書かれるくらいの徹底した公用語化がされたり、最高機関が国会議事堂車と呼ばれる巡回バスとして運営されるなど独特の政治がなされ、ネタばれになるので具体的に書けないが、産業や外交における政策を次々と出して日本国政府に対し闘いを挑んでいく。

人間的にどうかと思われるキャラクターの古橋を初めとして、吉里吉里国の個性豊かな国民たちが日本政府やマスコミの人々とのやり取りをするなど、多くの事件が発生して物語が進む。

明治政府による標準語教育や東北地方の冷遇(と思われる政策)、当時の日本政府による農政や金融、産業などに関する政策に対してのアンチテーゼも随所で描かれていて、かなり様々な要素が詰め込まれている。

ロバート・A・ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』とプロットは似ているように思う。
これまでに6~7作くらい読んだ井上ひさし作品の中では、『ドン松五郎の生活』とともに最も面白い作品だった。
どれくらい古びたのか気になるが、また読み返してみようかとも考えている。


[著者の他の作品]


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