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ハーケンと夏みかん (集英社文庫)
ハーケンと夏みかん (集英社文庫)
椎名 誠
集英社 1991-03

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椎名誠による、40代の前半頃に雑誌『山と渓谷』で連載していたエッセイ集。
山岳雑誌ということで、アウトドアに関することを多く語っている。

表題作では高校時代、沢野ひとしに誘われて千葉の鋸山へやったことのないロッククライミングをしに行き、沢野が見事にずり落ちるという話となっている。
経験者ぶっていた沢野が、実は庭の松の木にしかハーケンを突き立てたことがなかったという告白に笑ってしまった。

他にも、奥さんと東北地方の低い山へ出かけた話や、雪山でのキャンプ、カヌーイストの野田知祐らとの川下り、ナイフやシェラカップといったアウトドアで愛用している道具の話などが書かれていて、楽しさが感じられる。

椎名作品に登場する人物も多く、『怪しい探検隊』シリーズや『怪しい雑魚釣り隊』シリーズで料理を担当してきたリンさんこと林政明氏も本書でのエピソードが初対面だったことが書かれている。
他にも山に行ってバカ殿化している沢野や、山菜を見つけるとすぐに天ぷらにしてしまう大内教授、椎名に「ロッククライミングを見にいくのもいいですよね」と騙してロッククライミングさせることに成功した編集者の三島など、個性豊かな人々のエピソードが書かれているのが楽しい。

シンプルな話が多いだけに楽しさが伝わりやすく、折に触れて読み返してきた作品である。




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