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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2015/04/29『シャアの日常 (1)』
2015/04/28『変り兜-戦国のCOOL DESIGN』
2015/04/27『おのぞみの結末』
2015/04/26『ST 警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル』
2015/04/25『鍋釜天幕団フライパン戦記 あやしい探検隊青春篇』
2015/04/24『マンガで分かる心療内科 1』
2015/04/23『地球外生命――われわれは孤独か』
2015/04/22『まだらの紐―シャーロック・ホームズ』
2015/04/21『ひとにぎりの未来』
2015/04/20『鍋釜天幕団ジープ焚き火旅 あやしい探検隊さすらい篇』
2015/04/19『ゴミの定理』
2015/04/18『ST 警視庁科学特捜班 沖ノ島伝説殺人ファイル』
2015/04/17『大阪夏の陣 鳥羽伏見の戦い 桶狭間合戦』
2015/04/16『日本人なら知っておきたい日本文学 ヤマトタケルから兼好まで、人物で読む古典』
2015/04/15『できそこない博物館』
2015/04/14『博多ルール 博多よかよか!ライフを楽しむための48のルール』
2015/04/13「AKBヤングメンバー全国ツアー~未来は今から作られる~」(4/12:長崎ブリックホール)
2015/04/12『小林秀雄エッセイ集』
2015/04/11『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜 4コマ戦線』
2015/04/10『勇気ある言葉』
2015/04/09『家康に訊け!―人情通だからできた「非情の経営」』
2015/04/08『三行の智恵―心の平和のために』
2015/04/07『あやしい探検隊北へ』
2015/04/06『内閣官房長官・小山内和博 電光石火』
2015/04/05『成功したければマニュアルどおりにやりなさい。』
2015/04/04『誰も書かなかった黒田官兵衛の謎』
2015/04/03『城山三郎講演 第1集』
2015/04/02『街道をゆく 39 ニューヨーク散歩』
2015/04/01『よけいなひと言ハンドブック』


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シャアの日常 (1) (カドカワコミックス・エース)
シャアの日常 (1) (カドカワコミックス・エース)
南北 (漫画), 本田雅也(脚本)
角川書店 2013-08-23

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関連商品
シャアの日常 (2) (カドカワコミックス・エース)
シャアの日常 (3) (カドカワコミックス・エース)
アパートメント・オブ・ガンダム 1 (少年サンデーコミックススペシャル)
アパートメント・オブ・ガンダム 2 (少年サンデーコミックススペシャル)
トニーたけざきのサクサク大作戦 (カドカワコミックス・エース) (角川コミックス・エース 113-5)


なぜかシャア・アズナブルの衣装を持っていた記憶喪失の青年がアパートで暮らす日常を描いたギャグ漫画。
舞台設定は『聖☆おにいさん』に少し似ている。

ある日青年が気がつくと赤い服と怪しいヘルメット、目を隠す仮面が壁にかかっていて、ポケットには西(しゃあ)の麻雀牌が入っていたことから、とりあえず西(にし)さんと呼ばれることになる。

ザクと名づけた猫の他に、「せいら」と名乗り妹を称する少女、近所の座日寺(ざびけ)の住職とその息子など、どこかあるロボットアニメに登場するキャラクターを連想させる人々が続々と登場し、不思議な出来事が連続して発生する。

そしてしばしば突然に、おしゃべりで酒好きなベテラン声優の姿がうっすらと記憶に出てくるあたりがじわじわくる。

明らかに怪しい格好をしているにも関わらず、素顔でも仮面をつけていても周囲の人からはあまり指摘されないくらいに溶け込んでいるあたりも楽しい。

絵のタッチは好みが分かれると思うが、セリフなど小ネタを随所に入れているなど、ガンダム好きな人にとっては楽しく読める作品だと思う。




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関連タグ : ガンダム,

変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)
変り兜: 戦国のCOOL DESIGN (とんぼの本)
橋本 麻里
新潮社 2013-09-20

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野口哲哉ノ作品集 「侍達ノ居ル処。」
すぐわかる日本の甲冑・武具
カラー版 戦国武器甲冑事典: 戦術、時代背景がよくわかる
美術手帖 2015年 04月号
京都で日本美術をみる 京都国立博物館


戦国武将などがつけていた兜で、特に面白いデザインのものをカラーグラビアで紹介している作品。

本多忠勝の鹿の角つきの兜、加藤清正の烏帽子タイプ、黒田官兵衛の赤合子、黒田長政の水牛の角つきや一の谷型といった有名なものから、かなりマニアックと思われるものまで幅広く収録されている。

タイトルのつけ方もインパクトを狙っていて、例えば井伊直政の赤い鎧兜では「赤い彗星、関ヶ原に出陣す」のような具合で笑ってしまった。

家康が19歳頃に着用していたとされる鎧兜を見ると「百式」のような金ピカのもので、後に狸親父と呼ばれる家康も派手好みの時期があったのだろうと考えてしまう。

ウサギには宗教的にめでたい意味があるのかウサギの耳をつけた兜もけっこうあるそうだが、表紙にも掲載されている兜は耳だけでなくウサギの顔と前足までついているデザインはかなり強烈である。

他にも本多家に伝わる金ピカのサザエ兜(下にある『本朝甲冑奇談』表紙を参照)や「マンモスマン」を思わせる象の鼻と牙をあしらった兜、伊達政宗所用とされる神仏をあちこちにつけまくった鎧兜など、多彩なデザインの兜を楽しむことができる。

武将たちがさまざまな思いを持って自ら作ったり職人に作らせたであろうことを想像し、興味深く読むことができた。




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おのぞみの結末 (新潮文庫)
おのぞみの結末 (新潮文庫)
星 新一
新潮社 1976-04-01

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悪魔のいる天国 (新潮文庫)
妖精配給会社 (新潮文庫)
午後の恐竜 (新潮文庫)
妄想銀行 (新潮文庫)
マイ国家 (新潮文庫)


星新一による、11編のSFショート・ショート集。
かなり以前に読み、表題作がわりと好きな作品だったような記憶があったので再読した。

その表題作は”メロンライスにガムライス”という合言葉で話が展開する形となっていて、それ以上はネタバレになるので書けないが、軽妙な進行とありそうでない設定がすごく良かった。

他にもスリリングな展開で早く先を読みたくなる「侵入者との会話」「ある占い」、平坦な感じの導入から大きな話になる「ひとつの目標」「要求」、ふくらませるとフィリップ・K・ディックのような作品にもなりそうな「あの男この病気」「現実」など、収録されている数が少ないこともあってか、著者の作品の中でも全体的にレベルが高い。

中には執筆当時はなかったはずだが現在では有名な犯罪を描いている作品もあり、著者の予見がすごいのか、あるいはこうした作品を読んで最初に実行を計画した人物がすごいのかが分からなくなったりもする。

かなりの期間を置いて再読すると、記憶がある作品は”そうそう、ここが面白かった!”と思いながら読めるし、忘れていた名作や当時あまり刺さらなかった作品で面白かったら新鮮に楽しめたりするので、他にも再読してみるつもりである。




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ST警視庁科学特捜班 緑の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班  緑の調査ファイル (講談社文庫)
今野 敏
講談社 2007-02-10

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ST警視庁科学特捜班 黄の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 黒の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 赤の調査ファイル (講談社文庫)
ST警視庁科学特捜班 青の調査ファイル (講談社文庫)
ST 警視庁科学特捜班 黒いモスクワ (講談社文庫)


今野敏によるST(警視庁科学特捜班)シリーズの、超人的な聴覚を持つ結城翠(ゆうきみどり)をメインで扱っている作品。
先日『沖ノ島伝説殺人ファイル』を読み、気づけば現在出ているシリーズで未読のものはあと2冊くらいだと気づいたので続けて読んだ。

本作では世界的に有名な辛島という指揮者と柚木優子というバイオリニストが東京でコンサートを開くことになり、ST内で話題になるところから話が始まる。
いきなり菊川と青山が実はクラシックの大ファンという意外な事実が明らかになって驚く。

事件は優子が弾く予定となっていたストラディバリウスという名器が運送中に別のバイオリンにすり替わり、盗難事件として異例の捜査本部が設置される。

ここでは聴覚がありすぎて聴きたくない声や音が聴こえてしまう悩みを持つ翠が、辛島に関心を持たれたり通常の人には聴こえない帯域の音についての話をするなど、メインというだけの活躍をしている。
また、クラシックファンということで青山と菊川の2人が普段と異なる言動をしているあたりが楽しい。

著者が作家になる前に東芝EMIに勤めていたこともあり、音楽や業界に関する描写は細かくてリアルなように感じられる。
最近の伝説ものも悪くないが、STではこの時期の作品が面白い。




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