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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2015/07/30『ビジネストークを面白くする会話のネタ帳300』
2015/07/28『日本地図から歴史を読む方法 都市・街道・港・城…地勢に隠された意外な日本史が見えてくる』
2015/07/27『史記の風景』
2015/07/24『宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― 6 』
2015/07/23『日本SF短篇50 Volume1 (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)』
2015/07/22『漫画・日本霊異記-日本人の記憶の襞に宿る、醜悪で清雅な原風景』
2015/07/20『街道をゆく 11 肥前の諸街道』
2015/07/19『世界の未来は日本次第-「BtoB」、そして「BtoGへ」』
2015/07/18『家康、真骨頂: 「狸おやじ」のすすめ』
2015/07/17『日本古代史を科学する』
2015/07/16『ヒトイチ 警視庁人事一課監察係』
2015/07/15『だから日本はズレている』
2015/07/14『ぴあ天神博多食本―最新!だけでは終わらない長く使える天神・博多の25』
2015/07/12『劉邦(中)』
2015/07/11『古代史の謎は「海路」で解ける-卑弥呼や「倭の五王」の海に漕ぎ出す』
2015/07/09『聖☆おにいさん 4』
2015/07/08『徳川家康 (講談社 火の鳥伝記文庫)』
2015/07/07『大波乱: 長谷川慶太郎の大局を読む緊急版』
2015/07/06『宇宙軍士官学校―前哨(スカウト)― 5 』
2015/07/05『統計力クイズ そのデータから何が読みとれるのか?』
2015/07/03『聖☆おにいさん 3』
2015/07/02『劉邦(上)』
2015/07/01『株主優待で始める「株」入門』


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ビジネストークを面白くする会話のネタ帳300ビジネストークを面白くする会話のネタ帳300

  ビジネス情報研究会
実務教育出版 2015-07-07

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仕事をしていてやり取りする人、特に初対面の人と話す際に雑談の話題に困ることがあるが、そうした場合に使えるかもしれないビジネスがらみの雑学を紹介している作品。

主にビジネスにまつわる言葉や道具、習慣などにまつわるうんちく話が多く、例えば下記のようなものが書かれている。
・同じようなニュアンスで使用している言葉の違い
・道具や風習におけるルーツ
・個人や企業によるちょっといいエピソード

深夜番組などで紹介しても十分反響を得られそうなトリビアがいくつも扱われていて、確かにネタとして使えそうな内容だと感じる。

特に、紙幣に使われている人物の逸話や、ビジネスがらみのちょっとしたテクニックなどを熱心に読んだ。

メールで使用される風習であるインラインなど、恥ずかしながらこれまで知らなかったこともけっこう書かれていたりもするので、勉強というか知識の足りないところを補うという用途にも役立つ。

乱用すると知識をひけらかしているのを嫌がられると思うので、ほどほどに活用することも心がけておきたい。





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日本地図から歴史を読む方法 都市・街道・港・城…地勢に隠された意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢文庫-)
日本地図から歴史を読む方法 都市・街道・港・城…地勢に隠された意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢文庫-)
武光誠
河出書房新社 2004-02-18

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日本地図から歴史を読む方法―都市・街道・港・城跡…意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢新書)
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日本地図から歴史を読む方法〈2〉―なぜ、そこが“事件の舞台”になったのか…意外な日本史が見えてくる (KAWADE夢新書)
世界地図から歴史を読む方法 (KAWADE夢文庫)


タイトルにあるように日本地図を用いて、地理の観点から日本の歴史を解説している歴史読み物。

古代から続いてきた人々の移動や気候の変化、交通機関の変化によって栄える都市が交代してきたこと、国土改造によって大都市ができた経緯など、多くの事柄が紹介されている。

前半では照葉樹林文化の話が出てきて、以前読んだ『照葉樹林文化―日本文化の深層』のことを思い出しながら読んでいった。

中盤では東京や京都、大阪といった大都市が選ばれた理由や以前の地形をいかに改造したかなどを扱っていて、東京については竹村公太郎氏の著作で読んだところと重なる部分も多かったり、江戸時代の大阪が淀川などから引いてきた堀や運河に囲まれた水の都だったことが分かる地図を見て、以前朗読CDとして聴いた山崎豊子の『船場狂い』で扱われた船場という場所が分かったりしたのも良かった。

他にも、江戸時代に参勤交代や商業の発達によって多くの宿場町や港町が栄えたが、大型の動力船の登場や鉄道が敷設されたことでそれらの町のある程度が衰退したり、その反対に横浜や神戸といった港町、北九州のような産業都市などが発展したりの変化が書かれているのも面白い。

構成や文章によってはさらに面白くなったのではないかと思ったりもしたが、最近好きな内容だったので興味深く読んでいった。





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史記の風景 (新潮文庫)
史記の風景 (新潮文庫)
宮城谷 昌光
新潮社 2000-04-25

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宮城谷昌光による、『史記』にまつわるうんちくや感想などをつづったエッセイ集。

司馬遷の記述による自身の考えの傾向や、もしかすると勘違いしていたかもしれない事項、字句の解釈、知られざるエピソードなどが扱われているl

例えば高祖劉邦にまつわる人物の話や春秋戦国時代を扱った史書によって記述が異なる箇所、燕国には北燕と南燕があって記述が混同していたかもしれないこと、晋国がクーデターで公室が入れ替わった可能性などについて語っているところなどが面白かった。

一方で夏や殷といったあまりに古くて謎の多い時代のよく知らない人物の話や、細かな字句の解釈の話の中には、あまり関心が持てずに読み飛ばした話もけっこうあり、人を選ぶ内容かもしれない。

全体的には、普通という評価となる。





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宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
宇宙軍士官学校-前哨-6 (ハヤカワ文庫JA)
鷹見 一幸 (著), 銅大 (設定協力)
早川書房 2014-11-21

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宇宙軍士官学校─前哨─ 8 (ハヤカワ文庫 JA タ 10-12)
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宇宙軍士官学校―前哨―4 (ハヤカワ文庫JA)
宇宙軍士官学校―前哨― 3 (ハヤカワ文庫JA)


鷹見一幸による宇宙軍士官学校シリーズの第6巻。

恵一たち宇宙士官学校の面々は前作で「粛清者」の侵略が近いことが分かり、アロイスのさらに上位種族に当たるケイローンへ軍事援助を求めるために首都の惑星に赴き、地球人類と同じように軍事援助を求める種族が多いことから優先順位を決定するための戦いである「魂の試練」というものを受けることになる。

試練の内容などはネタバレになるので書かないが、エレガントな感じのあるアロイスと比較して、ケイローンが尚武の気風があることが伝わってきたり、他の種族における過去における試練の話が出るなど、どんどん銀河文明評議会に属する種族の多様さがあることが描かれているのが興味深い。

そして地球人類が銀河文明評議会の一員として戦うことが最近話題になることが多い集団的自衛権を連想させたり、変にプライドだけは高い種族が地球上のある民族に振る舞いが似ているなど、著者が現代社会の世相に対して思うところを書いているのだろうと思ったりもする。

恵一とバーツという異なるキャラクターによる掛け合いや、進行上どうしても必要となる長めのセリフの多さなどは本作でも健在で、前作から登場している地球の全権大使に当たるナイツ将軍の渋い言動なども魅力を加えている。

序章にあった、地球上でも中島というエンジニアが考案した環境システムにアロイスのエンジニアであるマキモグが関心を示し、マッドサイエンティスト風の2人がやり取りしているところも好きな場面である。

どんどん物語の進行スピードが早くなっており、続きが気になって仕方がない。




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