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読んだ本の感想をつづったブログです。


戦わない知恵「戦国策」―戦略と説得術 (学びやぶっく)
戦わない知恵「戦国策」―戦略と説得術 (学びやぶっく)
遠藤 嘉浩
明治書院 2013-04

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中国の戦国時代のエピソード集である『戦国策』の中から、戦いを回避するためにさまざまな人物が弁舌を駆使して必死の説得を行った話を紹介している作品。

下記に挙げている関連作品と重ならない話もあってエピソード自体は面白いが、それぞれの話の後ろに著者が解説文めいたものを書いているところがいただけない。

妙に「昔の人物は偉かったが、それに比べて現代は・・・」といった感じで、日本やアメリカといった国家から政治家、企業人などをこき下ろしていることを書いていて、上から目線なところが鼻につく。

タイトルにある「戦わない知恵」というところも、本書が書かれた頃にも話題になっていた集団的自衛権や安保政策に対する不満が込められているようでもある。
そもそも『戦国策』の中では武力を背景とした脅しや抑止力があった上での説得がなされていることも多く、軍事力の裏づけのない言説ではないのではあるが。

本書の中で「蛇足」のエピソードを紹介しているが、著者の解説文がまさに「蛇足」で、本書の評価を大きく下げている。

これまでに読んだ4冊の『戦国策』関連本の中で、最もつまらない作品だったのが残念だった。




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4コマちびまる子ちゃん (1) (ビッグコミックススペシャル)
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さくら ももこ
小学館 2008-01-30

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4コマ ちびまる子ちゃん 4 (ビッグコミックススペシャル)
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東京新聞や西日本新聞で連載されていた、『ちびまる子ちゃん』の4コマ漫画を単行本化したものの第1巻。
長らく連載されていた『ほのぼの君』が作者の逝去によって交代したと記憶している。

基本的にはTVアニメで観るのと同じ世界観で、ゆるさと少しのブラックさが入り混じった感じを楽しむことができる。
まる子と父・ヒロシの掛け合いや、藤木の卑怯さいじり、まる子の祖父・友蔵のとぼけた感じなど、さまざまなキャラクターによるやり取りが面白い。

この4コマ漫画は、元の漫画やアニメとの比較があるためかAmazonで厳しい評価のレビューが多いように見えるが、少なくとも現在東京新聞や西日本新聞などで連載されている、江戸時代の浪人とその子供が出てくる4コマ漫画よりも評価している。




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これからの日本を読み解く 日本の将来はじつに明るい! (WAC BUNKO 215)
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日下公人 上念 司
ワック 2015-03-13

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日本人がつくる世界史
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日下公人と上念司による対談本。

朝日新聞や東大、官僚などにおける権威の低下がさらに進んでいることや、日本がより他国に対して強く出ることを始めていること、そしてそれは日本の人々にとっていいことなどを語っている。

日下氏についてはそれなりに著作を読んでいるのでどんな言い方をするか知っていたが、上念氏については2冊目で読み始めたくらいの状況なので、他にも著作を読んでみようと思う。

『里山資本主義』のように、自然の中で昔風の生活をするという話については両者とも湿気や虫などがつらいので嫌だと語っていたが、このあたりに対しては非常に共感できてしまった。

現在の安倍政権について、いいところも悪いところもあるが、全体を通して判断するといいところの方が多いとしているのも自分の考えに近いので、そうだと思いながら読んだ。





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日本SF短篇50 II (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
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日本SF作家クラブ(編)
早川書房 2013-04-10

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日本SF短篇50 I (日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー)
日本SF短篇50 III: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫JA)
日本SF短篇50 IV 1993-2002―日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA)
日本SF短篇50 V: 日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジー (ハヤカワ文庫 JA ニ 3-5)
SFマガジン700【海外篇】 (ハヤカワ文庫SF)


日本SF作家クラブの創立50周年を記念して編纂されたアンソロジーの第2作。
1973~82年の10年間に書かれた作品の中から10作が収録されている。

この時期を筒井康隆が「SFの浸透と拡散」の時代と評したそうで、前作にも増して多くのSFジャンルの作品が収録されているが、予備知識がなければ魅力を感じにくい作品、ちょっと難解と思われる作品もいくつか入っている。

前者の例が横田順彌の「大正三年十一月十六日」で、後者の例が小松左京の「ゴルディアスの結び目」あたりで、後者については私の感性が合わないのか理解力が足りないのかのどちらかと思われる。

面白かったのは、叙情的な感じの梶尾真治「百光年ハネムーン」、正統的なタイムスリップによるパラドックスものである眉村卓「名残の雪」、戦闘機が出てくるシリーズの第1作である神林長平「妖精が舞う」、伝奇もので知られる著者の作風とは一風違った夢枕獏「ねこひきのオルオネラ」、タイムスリップと進化を絡めるという異質性がすごい新井素子「ネプチューン」あたりである。

特に、神林長平の作品は理系的な小難しい理屈をひねくり回すイメージがあったが、「妖精が舞う」により謎が多い世界観でのミリタリー作品のシリーズである『戦闘妖精・雪風』の魅力を知ったので、このシリーズの本を読んでみようと思った。

SF小説の大御所的なポジションにある作家の作品が多数収録されていて、かなり勢いのある時代だったのだろうと感じた。




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社会派ちきりんの世界を歩いて考えよう! (だいわ文庫)
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ちきりん
大和書房 2014-08-09

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アルファブロガー・ちきりんによる、世界のあちこちを訪れたことで日本ではあまり報じられないことや、各地を比較して考えたことなどを語っている紀行文。

ミャンマーで現地通貨に両替をさせられたものの使い道がなくて困ったという話や、伊藤博文が紙幣から消えた理由の推測、国によっては自国通貨での支払いを嫌がられる話からは以前読んだ池上彰の『お金で世界が見えてくる!』を思い出した。
さらに、国の貧困さがある程度以上進むと、資源などの供給の問題でお金で解決できないことが多くなってくるという話にはなるほどと感じた。

他にも、共産主義が崩壊する前と後でロシアがいかに変貌したかや、世界各国の美術館における美術品を集めた過程の違い、観光資源だらけのために客に対してあまりサービスが良くないイタリアの話など、一般的にはあまり報道されることのない話がいくつも書かれていて、新たな知見を得ることができる。

特に、日本にいては分からない視点からの話が興味深く、軽めの書き方ながらも色々と考えさせられた。





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