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読んだ本の感想をつづったブログです。


警視庁公安部・青山望 巨悪利権 (文春文庫 は 41-6 警視庁公安部・青山望)
警視庁公安部・青山望 巨悪利権 (文春文庫 は 41-6 警視庁公安部・青山望)
濱 嘉之
文藝春秋 2015-10-09

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警視庁の優秀すぎるノンキャリア4人の同期が、チームワークを生かして悪と戦っていく警察小説シリーズの第6作。

大分の温泉地で福岡の暴力団幹部を務める相良が毒殺される事件が発生し、相良を追っていた青山や龍はこの1件で裏社会の勢力図が一変して抗争が勃発することを危惧し捜査を進めることとなる。

そして相良を殺害した毒の出所について科警研に移っていた藤中から青山に情報が渡り、その出所には宗教団体や病院、さらには過去に迷宮入りとなった寺や劇場での毒殺事件にまで疑惑がつながっていく。

暴力団が絡むことから、これまでにも登場した岡広組と二次団体の清水組、清水組元組長の甥で青山の宿敵とも言える神宮寺武人と悪のレギュラー陣が複雑な動きを見せる。

本作ではしばしばニュースに取り上げられる、爆買いするために日本に押し寄せる中国人観光客(というか運び屋)にまつわる利権に暴力団とチャイニーズマフィア、そして中国共産党幹部らが群がる構図が書かれていて、かなりリアルな話となっている。

他にも青山の部下として辣腕を振るってきた佃が係長に出世して活躍を広げている姿や、清水組組長を引退した清水保と青山のやり取り、青山が藤中の親戚に当たる女性との縁談と、シリーズならではのサブストーリーも繰り広げられている。

著者が元公安なのでえげつなく書こうとすればいくらでもできると思われるが、それをやらずにいかにスマートに書いていくかという部分が感じられるところがこのシリーズのいいところの1つだと考えている。

本作も一気に読み進んでいくことができ、楽しませてもらった。





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関連タグ : 濱嘉之,

仕事ができる人の読書術--頭がいい、本の選び方・読み方・活かし方とは―― (KAWADE夢新書)
仕事ができる人の読書術--頭がいい、本の選び方・読み方・活かし方とは―― (KAWADE夢新書)
藤野 紘
河出書房新社 2009-09-19

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多読を心がけているライターによる、読書とそれによって得たものを活かす方法を語っている作品。

基本的に本には一定の確率でハズレがあるため多く読むことが重要としていて、本の読み方やアウトプットすることによる活用方法などを語っている。

目立つのは「中谷彰宏氏は・・・」、「斎藤孝氏は・・・」、「渡部昇一氏は・・・」といったように、著名人から引用した話があまりに多いところである。
確かに多く読んだことは分かるが、ひけらかしはほどほどにして欲しい。

必ずしも本は全部きちんと読まなくてもいいという趣旨のことが書かれていたので、本書も遠慮なくざっと斜め読みさせてもらった。
ポイントを太字で強調してくれていたので目で追いやすかったためということもある。

ブックレビューのブログを書くことで考えを整理するだけでなく、ブログのネタを得るためにさらに読書することにつながるとしていて、現在当ブログで行っていることまさに当てはまっている。

他に本書で役立ったところは、難しい本は目次を精読して本の構成をつかむことから始めることや、よく知らない分野については岩波ジュニア新書のように子供向けに分かりやすく書かれている本から始めること、長い本は導入部と後ろの1/3から読むといったところなどで、やってみたいと思っている。

立ち読みなどから本の情報を推定するところでは奥付にある著者の略歴を読むことや、刷数によって人気を知るなどのことが書かれている。
偏った意見が目立つ場合はポジショントークや教育による部分を疑って地位や学歴を確認しているし、刷数の話は子供の頃に伯父から教えてもらった方法だった。

目新しい部分は少ないが、まずまずまとまった内容だったとは思う。





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境界争いと戦国諜報戦 (歴史新書y)
境界争いと戦国諜報戦 (歴史新書y)
盛本 昌広
洋泉社 2014-03-06

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戦国時代、川や峠といった地形的な境界における戦国大名たちや国人たちの戦い、そして草の者(忍者)を使った諜報戦などについて解説している作品。

地域としては越中、飛騨、相模、上野、陸奥など、戦国大名としては伊達、北条、武田、上杉、織田、真田といった有名どころから、越中の神保や斎藤、飛騨の三木や江馬、陸奥の相馬や蘆名など、知名度の低い勢力も扱われている。

このあたりについては先日読んだ『カラービジュアル版 戦国大名勢力変遷地図』が理解するのにかなり役立ったように思う。

城を攻めるために付城をいくつも築いた上で援軍や補給のルートを遮断したり、新地といって境界に城を築いて防衛に努める話、寄居という領民を城の近くに居住させる砦のような施設のことなどが書かれている。

そして境界の領主同士が和平交渉の仲介や調略を行う話や、境界から追い出された牢人たちが先鋒として戦う話などがいくつも出てくる。

草の者がらみでは伏兵戦術を多用していたり、敵の領土を通る人間を無差別に殺すというテロ活動、そして人数を集めて城の乗っ取りを狙う話などが出てくる。

地域として地味な印象のある越中と飛騨だが、ここは越後、越前、加賀、能登、美濃、信濃と多くの国に接し、上杉、武田、織田、一向一揆と多くの勢力が入り乱れて戦いが行われた境目の国ということが分かってくる。

読んでいて思ったのは、越中で上杉軍と戦っていた一向一揆軍が、信長軍との戦いのために加賀に撤退していた話から、現代日本における左翼のプロ市民たちの動きと似ているということである。

高齢化して人数が減少しているため、安保法案採決の際は国会前でデモを行うために普天間基地移転問題で騒いでいた沖縄から引き上げていたという話を聞いたことがあるのでそう思った。
(もちろん大手マスコミはこの手の話を報道しない)

「日本は常に加害者で中韓に謝罪と賠償を続けなければならず、何をされても許すべき」
「政府がやろうとすることはとりあえず反対」
「中韓の言動は正しい」
「戦力を放棄して中韓の侵略を受け入れることで平和が達成される」
「犯罪者の人権はもっと守られるべき」
「日本在住の外国人に参政権が必要」
「我々の主張は偏向報道をしてでも許されるべきだし、我々への批判は弾圧」
等々の教義を持つカルト宗教と考えれば、言動に説明がつきそうな気もする。
そして、どちらも文化や技術の発展に寄与できないあたりも共通しているだろうか。

ローカルでマニアックな話が多くて予備知識が少ない場合は読みやすいとは言えないが、普段歴史読み物では出てこない話がいくつも書かれており、興味深く読むことができた。





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10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書)
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澤上 篤人
朝日新聞出版 2008-04-11

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長期投資を売りにしている日本初の独立系投資信託会社・さわかみファンドの創業者による、長期投資の勧めを語っている作品。
少し前に初めてさわかみファンドが主催している投資の勉強会に参加し、なかなかためになったので澤上氏の著作を久しぶりに読んでみようと思い、古本市に10円で販売されていたものを購入した。

さわかみファンド自体は数年前から積み立てで購入していて、現在のところパフォーマンスは悪くないように見える。
そして勉強会では現在の経済状況について、売るタイミングを狙っている投資家が多いと見て、相場が下がるのを待って株を購入する予定だという話だった。

本書では長期投資の有用性と見過ごしにされがちだった経緯、そこから長期投資の株式投資編と投資信託編、さらに長期投資についての見通しについて書かれている。

不況は長期投資化によって買い時であり、応援する企業を買い支える時期でもあるのだが、90年代のバブル崩壊では長期投資化が少なかったことが不況を長続きさせて非常に残念だったとしていて、なるほどと思った。

株式投資編では応援したい企業を選定し、年に2~3回くらいある値下がりの時期や不況の時期に株を買い増し、相場が過熱気味の時期に少しずつ売却して利益を確定するという方法を語っている。

読んでいてそんなに値動きをチェックし続けるのは大変だと思っていたら、夏枯れ相場というものがあるそうで、夏休み前には一旦ポジションをクローズするための売りが出て相場全体が下がる傾向にあるようなので、この時期を注目したい。

投資信託編では少しずつノーロード(販売手数料無料)の投資信託が増えているとして、著者の共著『長期運用時代の大本命!ファンドオブファンズ入門』でも紹介されていた「ありがとう投信」や、最近ネットのバナー広告でよく目にするセゾン投信などのことが書かれている。

そういえば先日の勉強会では日本株を主体とするさわかみファンドでは海外への投資はどのように考えているのか?という質問に対し、例えばインドへの投資ではスズキを通して行っているという形で回答されていた。
海外のインデックスファンドにも関心があるので、手数料が安い「ニッセイ外国株式インデックスファンド」か、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」のどちらかの購入も検討している。

複数の投資信託に投資するファンド・オブ・ファンズについては信託報酬が二重に取られて不利なのでは?という疑念があるが、これにも購入価格に織り込まれているのでそこまで気にする必要はないと書かれていて、素人が購入できないファンドの購入手数料と考えればまあ理解はできる。

長期投資や株式の売買タイミング、投資信託などに関する知見を深めることができたので、読んで良かったと思う。





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脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
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林 成之
幻冬舎 2009-09-30

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脳神経外科の医師による、脳に良くない考え方や行動を脳科学の観点から解説し、よりよい生活をするためのすすめを語っている作品。

この脳に悪い習慣には「コツコツやる」とか「効率を考える」のように、一般的に正しいとされているものも入っていて、意外性に驚いたり違和感を感じたりする。
それらに対しても脳の働きとの関連で説明がなされていて、そういうものなのかと感じながら読んでいくことになる。

愚痴を言わないようにすること、スポーツや絵の趣味を持つこと、人をほめるといった行為が脳にいいとしているのは、どうやら心理が行動に影響するよりも、行為が心理に影響する部分が多いためのようなのかと思ってしまう。

そして日記やブログを書くのも考えを整理する意味で脳にいいようで、ブログを更新する意欲がわく内容にもなっている。

他にも、例えば陸上や水泳などで「もう少しでゴール」という意識だと十分に力を発揮できないので、「ぶっちぎってゴール」とか「ゴールの先を目標にする」とか「記録を更新する」といった意識付けをした方がいいようなことも書かれている。

正直脳の機能に関する解説の部分はきちんと読んでいないが、考え方の方向は大体理解できた。
感情的にできないであろう部分もあるが、多少は心がけてみようと思う。




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