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あやしい探検隊アフリカ乱入 (角川文庫) | |
![]() | 椎名 誠 角川書店 1995-07 Amazonで詳しく見るby G-Tools 関連商品 鍋釜天幕団ジープ焚き火旅 あやしい探検隊さすらい篇 (角川文庫) インドでわしも考えた (集英社文庫) あやしい探検隊 北海道乱入 (角川文庫) わしらは怪しい雑魚釣り隊―マグロなんかが釣れちゃった篇 (新潮文庫) トンカチからの伝言 (文春文庫) |
椎名誠によるあやしい探検隊シリーズの第5作で、アフリカへ行ってマサイ族と出会ったりキリマンジャロへの登山をした話などが書かれている。
参加しているのはレギュラーである椎名と沢野、そして第2期に当たる「いやはや隊」とされる三島悟(アウトドア誌編集者)、大蔵喜福(登山家)、佐藤秀明(写真家)といったアウトドアの専門家が多い構成となっている。
サバンナでライオンを見たり、ワニ目と呼ばれることの多い沢野がワニと対面する話、登山病に悩まされながらのキリマンジャロ登頂と多くのエピソードが出てくる。
中でも、登山の際は颯爽としていた大蔵が、ビーチだとダサい服装で浮いてしまっている話が面白い。
登山における過酷さや数々の危険についての話、アフリカの都会で遭遇した治安の悪さによる危険、そしてちょっとした危機と、アフリカを甘く見てはいけないことも書かれていて、かなり久しぶりに再読しても変わらない読み応えがあった。

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徳川家康と16人の子どもたち (祥伝社黄金文庫) | |
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昨年が家康の没後400年ということもあって書かれたと思われる、家康の子どもたちと妻たちの事跡を紹介している歴史読み物。
息子では二代将軍の秀忠、秀吉の猶子だったこともある秀康、信長の命令で切腹に追い込まれた信康、隆慶一郎の小説『捨て童子・松平忠輝』の主人公にもなった忠輝、御三家の藩祖となった義直(尾張)、頼宣(紀伊)、頼房(水戸)などが比較的有名だが、他にも関ヶ原で活躍した忠吉、武田家を継ぐ信吉、子どもの頃に亡くなったためにあまり知られていない息子についても書かれている。
さすがに隠し子疑惑のある人物、例えば土井利勝や小笠原権之丞などについてまでは書かれていない。
娘については奥平家に嫁いだ後に孫のために「宇都宮釣り天井事件」の黒幕だったという疑惑のある亀姫、北条氏直と池田輝政という有名な大名に続けて嫁いだ督姫、夫の蒲生秀行が急死した後に蒲生家を見事に経営して名を上げた振姫など、政略結婚した先でも存在感を発揮した姫が目立つ。
家康の正室や側室としては、信長から嫌疑をかけられて家康の命令で殺された築山殿、兄の秀吉から夫と離婚させられて家康の正室になった朝日姫、秀忠・忠吉の母となった西郷局、家康の秘書やアドバイザーのような役割もこなした阿茶局やお梶の方とこちらも個性豊かな人物が紹介されている。
通説でイメージされる人物像だけでなく、例えば家康は人質となった今川家では一門に準じる扱いを受けたので必ずしも不遇だったとは限らないことや、築山殿が悪妻だったという話は神君としての家康を持ち上げるために故意に貶められた可能性があること、秀忠の評価は時代によって上下してきたことなど、多くの説が盛り込まれている。
読んでいって思ったのは、家康が長生きしてこれだけ多くの子どもたちに恵まれたのが徳川幕府が長続きしたことにつながったのだということと、他の戦国大名でしばしば発生する兄弟間の争いをはっきりした形で起こさなかったことがすごいということである。
これだけ子どもが多いと、家康が子どもに対して優しかったのか冷たかったのかよく分からなくなってくる。
あまり期待せずに読んでみたのだが、思っていた以上に読みごたえがあった。

投資信託による投資方法を、かなり丁寧に解説している作品。
商品の仕組みや選び方、分散方法など、初心者に必要と思われる話が一通り解説されているという印象である。
中でも、アクティブVSインデックスやファミリーファンドVSファンド・オブ・ファンズのように比較対象を出すことで投資信託の特性が分かりやすくしていたり、基準価格の推移をいくつかの投資信託で比較できるようにしているところがいい。
手数料が高いアクティブファンドが手数料の安いインデックスファンドに運用成績で負けているところを見ると、アクティブファンドを購入しようという意欲が落ちて面白い。
複雑な仕組みの投資信託もあるが、まずはシンプルで分かりやすい投資信託から始めるのがいいとしていたり、一定の頻度でポートフォリオを見直して割合を調整する必要があるなど、まっとうな運用方法に話が進んでいる。
表題のように投資信託だけでいいかどうかは考えが分かれるところではある。
株式は株主優待や配当、株主総会での出席権・議決権があること、債券は利金の額が確定していて安定しているところなどが長所なので、投資信託をコア、株式や債券をサテライトとして利用するなどの方法がひとつの方法なのかなと考えている。
あまり尖ったこと、刺激的なことは書かれていないが、投資信託について最初に読むにはなかなかいい作品だと思う。
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- 『3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門 』
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長く利用できることを意識して書かれた、投資信託による長期投資を語っている作品。
副題にある「クワドラント」とは、投資する金融資産を国内株式、国内債券、海外株式、海外債券の4種類に分散することを指しているようである。
冒頭では銀行員に投資信託を勧められるままに購入してしまう事例の他、ネット証券でやりがちな行動として、「流行に左右されやすい」、「株式の比率が大きくなりやすい」、「売り買いの回数が多くなりやすい」の3つを挙げられていて、注意しなければいけないと改めて感じる。
ポートフォリオの中で海外債券は為替リスクがあるものの、長期で投資することである程度ばらつきが収まってくるのであまり気にしなくてもよくなるようなことが書かれていて、そういうものかと思った。
海外債券については、先進国の通貨建ての債券そのものを購入する方法と、先進国債券のインデックスファンドを積み立て投資する方法のどちらを選ぶのがいいか少し迷っている。
安定しているのは債券そのものだが、流動性や分散できることなどで言えばインデックスファンドの方が優れていたりと、それぞれ長所と短所があって判断が難しい。
また、外貨建ての債券が満期になった際に外貨や外貨のMMFで受け取れるかどうか、受け取りの際に手数料などが発生するかどうかといった部分も考えどころかと思う。
(円高になってから円で受け取ると、損失が確定してしまうので・・・)
そして、インデックス投資を行う上で発生しがちな下記の心理的・手間的な3つの課題への対策も書かれている。
- インデックスファンドはつまらない → アクティブファンドと組み合わせる
- 損失が怖くて続けられない → 債券主体のポートフォリオから始め、徐々に株式の比率を上げる
- メンテナンスに時間がかかる → 変額年金(一般型)を利用する
3.の変額年金については、まだあまり知識がないので、すぐには手を出さないほうが良さそうである。
これはまとまった資金を投入できる場合に有効な方法のようで、月々の支払いのような形だと手数料が割高になるようなので、コストとリターンを慎重に検討しなければならなそうである。
(他の本では手数料が高いのでダメ、みたいな書かれ方をしていて、条件も比較しながら判断しなければ何とも言えない)
本書ではインデックスファンドを「孝行息子」、アクティブファンドを「金の卵」と呼んでいて、先日読んだ『3000万円をつくる投資信託術 サラリーマンのためのインデックス投資入門 』に書かれていた、コアとサテライトという概念と対応しているようである。
アクティブファンドの選択では応援したくなるような哲学があるものがいいとしていて、価格が下がった場合でも動揺して売り払ってしまわないようなものということを意味していると思われる。
あまり注目したことがなかった変額年金や変額保険という金融商品が紹介されていて、理解できるかどうか分からないが今後の研究課題としたい。
絶版になっている上にTSUTAYAに200円で販売されていたものだったのであまり期待していなかったが、思っていた以上に参考になる情報が書かれていて、お値段以上の成果を得ることができたと思う。
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