fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。


僕たちはガンダムのジムである
僕たちはガンダムのジムである
常見陽平
ヴィレッジブックス 2012-09-28

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ガンダムが教えてくれたこと 一年戦争に学ぶ“勝ち残る組織”のつくり方
シャアに学ぶ“逆境”に克つ仕事術
エヴァンゲリオン化する社会 (日経プレミアシリーズ)
ガンダムがわかれば世界がわかる (宝島社新書)
『機動戦士ガンダム』が教えてくれた新世代リーダーシップ


元リクルートで雇用や就職・転職、サラリーマンの仕事などについての著作が多いライターによる、『機動戦士ガンダム』に登場してやられ役のイメージが強い量産型モビルスーツ「ジム」から、社会で働く人々、就職や転職を行おうとしている人々に対してエールを送っている作品。

ほとんどの人はジムに当たることや、自分がガンダムだと勘違いしたりさせられたりする風潮が不幸を生みがちなこと、そして社会を支えているのがジムであることなど、ガンダム好きの人に分かりやすい表現で書かれている。

自身の体験も引き合いに出し、やりがいや夢にこだわりすぎることの危険性、こだわる前にきちんと調査や準備をすべきこと、転職のリスク、やりたくない仕事が自分を成長させることなど、かなり説得力のある話が続いていく。

仕事において悩むことは多いが、一歩立ち止まって考える上でとても役立つ内容だと思う。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : ガンダム,

本当は間違いばかりの「戦国史の常識」 (ソフトバンク新書)
本当は間違いばかりの「戦国史の常識」 (ソフトバンク新書)
八幡 和郎
ソフトバンククリエイティブ 2012-04-19

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
本当は恐ろしい江戸時代 (ソフトバンク新書)
本当は誤解だらけの「日本近現代史」 世界から賞賛される栄光の時代 (ソフトバンク新書)
本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代 (ソフトバンク新書)
本当は謎がない「幕末維新史」 幕府再生はなぜ失敗したのか? (ソフトバンク新書)
戦国武将の明暗 (新潮新書)


戦国時代は江戸時代の講談や信憑性の怪しい史料などによるイメージがつけられている部分が多く、実際はこのような形だったに違いないという話を語っている作品。

さえないイメージのある室町幕府や足利将軍の知られざる実力、あまり語られることがない応仁の乱を中心とした室町中期の畿内や関東での戦乱の様相、でっちあげと思われていた系譜にも根拠があった可能性、信長が築いた安土城の近くに織田家発祥の地があることなど、知らなかった話がいくつも書かれていて面白い。

ただ、著者による偏見が露骨に書かれているのがうっとうしい。
鎖国を悪と決め付けていることや秀吉を上げて家康を下げる記述が随所に出てきて、著者が官僚出身で上から目線なのかと思ったり、他の著作からヨーロッパかぶれの傾向があるのだろうなどと思ったりもした。

分かりやすい例えをしていたり魅力のある話が多く、上記の欠点を除けばかなり興味深く読むことができた。
何度か読み返すことになるかと思う。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 八幡和郎,

警視庁公安部・青山望 頂上決戦 (文春文庫)
警視庁公安部・青山望 頂上決戦 (文春文庫)
濱 嘉之
文藝春秋 2016-01-04

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
ヒトイチ 画像解析 警視庁人事一課監察係 (講談社文庫)
警視庁公安部・青山望 巨悪利権 (文春文庫 は 41-6 警視庁公安部・青山望)
生活安全課0係 バタフライ (祥伝社文庫)
宰領: 隠蔽捜査5
現着: 警視庁心理捜査官 KEEP OUT II (徳間文庫)


警視庁公安部に所属するノンキャリアを主人公とするシリーズの第7作。

大分県の温泉地でフグ毒による毒殺事件が発生し、被害者の女性と連れの男性が公安がマークしていた暴力団に関係する人物だったことから、公安部の管理官となっていた青山は一連の事件として捜査を進めていく。

バックには暴力団と手を組んだチャイニーズマフィアによる爆買いに伴う利権争いが想定されたため、青山は福岡に部下を引き連れて捜査体制を敷き、捜査一課出身で警察庁に出向していた藤中とも協力して事に当たる。
藤中は古巣である強行犯以外での捜査にも適正を見せ、意外な活躍をしていくのも面白い。

前作で黒社会のカリスマ的存在だった神宮寺が逮捕されていたので本作はどのような感じなのかと思っていたが、警察内部の派閥による負の影響や暴力団における格差の拡大といった問題が描かれていて、本作もシリーズの他の作品と同様に楽しむことができた。

青山と藤中以外の龍と大和田はそれぞれの事情によって登場が少なかったが、青山の縁談の話もそれなりに進んでいるなど、重い捜査の話以外の部分も描かれているのがいい。

このシリーズは現代が舞台なのだが時代劇を思わせる部分もあり、これも楽しく読めている一因かと思っている。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 濱嘉之,

株・投資信託、いま損を抱えている人の投資の処方箋
株・投資信託、いま損を抱えている人の投資の処方箋
中桐 啓貴
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 2009-05-20

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
初歩から値下がり対策まで 損しない投資信託 (朝日新書)
新・投資信託にだまされるな! ---買うべき投信、買ってはいけない投信
日本でお金持ちになる人の思考法
30代でも定年後でもほったらかしで3000万円! 投資信託はこうして買いなさい
臆病者のための株入門 (文春新書)


購入した株式や投資信託が大きく値下がりし、塩漬け状態になっている人などに対するアドバイスを行っている作品。

値下がりした際に考えるべきなのは「現在、この価格だと買いなのか?」ということで、自分がいくらで購入したかではないとしている。
買いだと判断すればナンピン(難平)買いと呼ばれる買い増しをすることで平均購入価格を下げればいいし、失敗だと判断すれば売却して損切りする必要があると語る。
確かにその通りだと思うが、実行しづらいのがつらいところである。

損切りといえば、以前ブラジルとか東欧の新興国を対象とした投資信託を少しずつ購入していて、半値以下に下がって結局売却したことを思い出した。
この経験から、テーマ別の投資信託は手数料も高めだし長期投資にも向かないという、派手だがダメな金融商品というイメージを植えつけられた。
テーマ別のものとしては、業種別のETFくらいがちょうどいいようである。

他にも、自分の投資方針に合った情報ばかりを集めてしまうことや、自分の知っているところにばかり投資が偏りがちなこと、時価やニュースに左右されすぎてしまうことなど、投資していて陥りがちな心理的なバイアスを紹介していて、気をつけなければいけないなと感じた。

著者の他の著作との関連で少し疑問がある部分もないではなかったが、重要なことが多く書かれていて役立ったと思う。




初歩から値下がり対策まで 損しない投資信託 (朝日新書)初歩から値下がり対策まで 損しない投資信託 (朝日新書)

中桐啓貴
朝日新聞出版 2012-10-12

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 中桐啓貴,

家康の遺言
家康の遺言仁志 耕一郎
講談社 2015-03-19

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

関連商品
天下 家康伝 <上>
天下 家康伝 <下>
とんぼさま
三成の不思議なる条々
決戦! 熊本城 肥後加藤家改易始末


家康自身と、関わりの深い人物を描いた5作の歴史短編集。
下記の5作で、家康がどのようなことを考えて行動してきたのかが伝わるような書き方となっている。
  • 家康の下を逐電して秀吉に奔った石川数正の苦悩と、逐電した理由を描いた「逢坂の難関」
  • 鳥居元忠が家康の命で伏見城に立てこもるに至る話である「不死身の月」
  • 渡辺守綱が、服部正成の影を意識することが多い「二人の半蔵」
  • 豊臣秀頼に嫁いだ家康の孫娘である千姫の話である「千の貝合わせ」
  • 家康が大阪の陣が終わった後に真田信繁らの亡霊に苦しめられる表題作

この中では、あまり歴史小説の主人公にならない「槍の半蔵」こと渡辺半蔵守綱と、家康の伊賀越えで活躍したことや半蔵門の地名で有名な「鬼の半蔵」こと服部半蔵正成の特別な関係を描く「二人の半蔵」が印象に残る。
冒頭で守綱が家康から高価な茶壺をプレゼントされてその意図が分からずに悩むところなどは、はっきりした指示を与えずに家臣に考えさせる手法を多用した家康らしさが伝わってくる。
また、不器用だが勝機の風を読むことに長けた守綱のキャラクターもいい。

それぞれの人物が家康に対して抱くイメージや、家康がいかに多くの困難を乗り越えて平和な世の中を築こうとしたのかなどがうまく描かれていて、興味深く読むことができたと思う。





にほんブログ村 本ブログへ

関連タグ : 徳川家康,