ゲーテの言葉を1つ当たり見開き2ページで紹介・解説している作品。
序盤にゲーテの人生を概説しているくだりが入っていて、多くの分野で業績を残しただけでなく、さまざまな女性を愛し、実際に行動にも移してきたエネルギッシュな人物だということが分かった。
書かれている言葉の中では、望まない経験こそが経験だというくだりが最も印象に残った。
単純に好きなことや関心があるだけのことだと、経験としてはどうしても望まなかった経験よりもインパクトが弱そうだというのは何となく理解できる。
また、迷いや誤りをするから人間は愛すべき存在だということや、「したいけどできない」ことと「できるけどしたくない」ことの違い、努力が限界を知ることで報われる面があることなどの言葉も味わい深い。
先日読んだ『ゲーテに学ぶ賢者の知恵』に続けて本書を読んだわけで、もう少しゲーテに関する本を読んでみるつもりである。
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