
日付 | 記事タイトル |
2016/12/28 | 『ひと粒でいい! お金の種を植えなさい-年齢を重ねるほど、楽しく豊かになる方法』 |
2016/12/27 | 『名将の法則―戦国十二武将の決断と人生』 |
2016/12/25 | 『第4次産業革命で一人勝ちする日本株 (【2017年上半期版】資産はこの「黄金株」で殖やしなさい)』 |
2016/12/24 | 『経済は世界史から学べ!』 |
2016/12/23 | 『信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識』 |
2016/12/21 | 『「世界大波乱」でも日本の優位は続く』 |
2016/12/20 | 『自分を敬え。超訳・自助論』 |
2016/12/19 | 『証券会社が売りたがらない米国債を買え!-絶対減らしたくない、でも増やしたい人のための資産運用術』 |
2016/12/17 | 『げんきな日本論』 |
2016/12/15 | 『バルタザール・グラシアンの 賢人の知恵』 |
2016/12/14 | 『世界大激変―次なる経済基調が定まった!』 |
2016/12/13 | 『となりの婚活女子は、今日も迷走中』 |
2016/12/12 | 『投資のまちがい』 |
2016/12/10 | 『恐慌化する世界で日本が一人勝ちする』 |
2016/12/08 | 『降りてくる思考法 世界一クレイジーでクリエイティブな問題解決スキル』 |
2016/12/07 | 『渋沢栄一 100の訓言』 |
2016/12/06 | 『トニーたけざきのサクサク大作戦』 |
2016/12/05 | 『日経エンタテインメント! HKT48 5周年Special』 |
2016/12/03 | 『終わりで大きく儲かる「つみたて投資」』 |
2016/12/02 | 『決定版 日本人論-日本人だけがもつ「強み」とは何か?』 |
2016/12/01 | 『野村の実践「論語」』 |

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現在シンガポールに在住している国際税理士・コンサルタントによる、日本で一般に購入されるものとは少し異なった金融商品による長期投資の方法を解説している作品。
年齢や現在保有する資産額を考慮した上で、ファンドや不動産などを紹介している。
日本の証券会社で販売されているものは手数料が高いからとばっさり切り捨てて海外のものを勧めているが、インデックスファンドのようなものもあるわけで、ちょっと断定的に過ぎるような気がしないでもない。
ただし、書かれている条件を見る限りでは最小投資額が高いことを除くとなかなか有利なように見える。
例えばアメリカの株式指標であるS&P500に連動したインベスターズ・トラスト社のインデックスファンドの場合、1万ドルからの購入、元本確保、投資期間7年、管理手数料0.125%と、投資信託なのに長期保有することで損をしないというのはすごい。
これを購入するには単価と海外という点で敷居が高いので、手近なところでは東京証券取引所で上場されているETFの「SPDR S&P500 ETF」(銘柄コード1557)で代用するのも一案かと思う。
(このETFは元本確保ではないが、少額から日本円で購入できるのは魅力)
他には不動産でアメリカやブラジルの「不動産区分所有権購入投資」なども紹介されていて、海外で金融商品や不動産を購入することでの面倒さやリスクの見極めといった高いハードルを越えると、魅力的な商品があるのだろうということが伝わってくる。
そのハードルを越えるのが庶民には難しいのだが・・・
他にはサラリーマンでも週末起業として税務署に開業届を提出すれば入れる「小規模企業共済の投資商品」というものが気になった。
これは事業を辞めたり企業を退職した時のために月額で最高7万円で拠出することができる積立型の金融商品で、税金が安くなることや利回りが高いなどのメリットがあり、対象に入るケースに該当する場合(副業を始めた時など)はぜひ利用を検討したいところだと感じた。
これをやる前に、まずは確定拠出年金からでいいと思うが。
けっこう上級者向けの商品や手法が多く書かれているように感じたが、さまざまな手段があることを知るだけでも興味深く読むことができた。
実際の利用には、きちんと情報を集めてからの検討が必要だとも思う。
- 関連記事
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- 『銀行員だけが知っているお金を増やすしくみ』
- 『低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー』
- 『信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識』
- 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』
[参考文献に挙げられていた作品]

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安部龍太郎による、戦国武将12人について語っている作品。
扱われているのは、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、武田信玄、上杉謙信、毛利元就、三好長慶、細川藤孝、藤堂高虎、伊達政宗、前田利家、島津義弘となっていて、北条氏や黒田官兵衛などを入れずに三好長慶や細川藤孝を入れているあたりが特徴的である。
背景としての戦国時代に、新兵器として普及した鉄砲の使用に不可欠な火薬の原料で、国内で産出しない硝石をどのように入手するかという貿易の話、生産が増えたことによる水運を利用した交易がもたらした影響、スペインやポルトガルによる宣教師を伴った進出によるグローバル化などにも触れていて、それぞれの戦国大名の話と密接に関連してくる。
戦ってきた13代将軍・足利義輝を追い詰めた際に体制のビジョンがないことによる三好長慶の苦悩、風見鶏的なイメージを持たれることがある細川藤孝が実はキングメーカーとして歴史を動かしていたのではないかという推察、狸おやじとされがちな家康の意外なほどの仏教的な情け深さなど、他の作家の小説などではあまり描かれることのない戦国武将の一面が書かれていて興味深い。
著者の小説は少しご無沙汰しているので、そのうちにまた読んでみようと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『信長街道』
- 『下天を謀る(上・下)』
- 『戦国の山城をゆく―信長や秀吉に滅ぼされた世界』

「経済の千里眼」という異名を持つアナリスト・投資家による、イギリスのEU離脱やアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが勝利したことなどの情勢を受け、今後の展望や上昇が期待される企業の株式などについて語っている作品。
構成としては4章にわかれ、世界情勢の分析、日本における政治や経済の展望、日銀の「総括的な検証」などの政策についての解説、そして著者が注目している企業についての話というものである。
アメリカがトランプ大統領誕生によって景気が良くなるか悪くなるかは日本にも関連していて、楽観シナリオと悲観シナリオ、中間のシナリオとパターン分けをしながら話を進めている。
アメリカが好転するのではないかという話やEUが沈んでいく話は他の評論家による話と比較的近いが、イギリスと中国に関しては楽観的な見方を示していて、そういう見方もあるのかと感じた。
イギリスはEU離脱によって不利益を被るという見方が多いが、本書では離脱手続きには時間がかかることもあって、むしろ得になることが多いという話は一理あると思う。
問題は中国の方で、楽観的な見方の根拠に習近平のような指導者たちが激しい権力闘争を生き抜いてきたことを挙げていて、これには疑問がある。
権力闘争を生き抜く才能と、国家を運営する才能は必ずしもイコールではないと思うし、体制の問題があるので、私は楽観的な見方はしていない。
日本については「第4時産業革命」が発生しつつあるとしていたり、安倍政権が続くという見方、日銀が目標としているデフレ克服は無理そうだという話が書かれていて、よく知らない話もしばしばあるので興味深い。
第4次産業革命については実感としてよく分からないが、後になってから分かるというものなのだろう。
第4章での企業銘柄の紹介については、初めの方にある有名企業を除くと知らない企業が多く、いかにさまざまな取り組みをしている企業があるかを知ることができる。
投資は自己責任なのでしっかり吟味する必要があるとして、知っておくということは重要と思う。
著者独自の視点からの話も多く書かれているようで、興味深く読むことができた。
- 著者の作品について書いた記事
- 『株とチャートでお金持ちになる!』
- 関連記事
- 『恐慌化する世界で日本が一人勝ちする』
- 『世界市場を動かす5の歴史的視点』
- 『2017年 世界の真実-これは単なる予測ではない、すでに見えている現実だ!』
- 『日下公人の「日本大出動」-トランプなんか怖くない』
