吉田松陰の言葉を現代語で超訳したものを、1つ当たり1ページあるいは2ページで176項目で構成している作品。
勇気を持って行動することの大切さを説いた言葉が多い。
そもそも吉田松陰の著書を読んだことがなくてどのような本があり、原文でどのような言葉があるのかも知らないのだが、そのあたりの原典や原文の補足が全くない。
そのため、松陰の言葉がどのていどのニュアンスで伝えられているのかが分からないのがまず大きな問題だと感じた。
文章の内容から著者(池田氏)が前面に出てきて語っているのではないかと思われる言葉も散見され、松陰の看板を使って話をしているような感じはあまり好感を持てなかった。
なんとなく心に響かず、途中から斜め読みになってしまった。
少し前に読んだ『自分を敬え。超訳・自助論』と同じくらい期待はずれな本で、少なくとも自分には合わなかった。
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