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[新訳]読書について 知力と精神力を高める読み方
[新訳]読書について 知力と精神力を高める読み方
ショウペンハウエル (著), 渡部 昇一 (翻訳)
PHP研究所 2012-08-11

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渡部昇一がショウペンハウエルの『読書について』の言葉を抄訳し、言葉の背景や自身の考えなどを語っている作品。

まず、ショウペンハウエルの文章が本質を突いている一方でひねくれた感じという特徴は、彼の経歴が大きく影響していることを解説している。

現代の価値観からすると誤解を生みかねないと判断したのか、編訳者が語りたいことが多かったのかは不明だが、編訳者による読書や学問に関するエッセイという要素の方が強い。

以前読んだ赤坂桃子訳の『読書について』で感じたショウペンハウエルによる文章のウザさがかなり低減されているが、その分物足りない気持ちもある。
それを編訳者の文章で補っているような形であり、ショウペンハウエルに対してけっこうきついことを語っているのも面白い。

例えば、「学者の中には古典の原典を読んでいなくて語っている人がけっこういる」という趣旨の話はなるほどと思った。
最近で言えばメディアなどが批判することが多い教育勅語がそれに当たると思っていて、私はまだ読んだことがないので軽率なことは言えない。
他にも、漫画家の小林よしのりなどの論客や学者たちとの論争に関するエピソードが書かれているのが興味深い。

そして、読むだけでなく書くことが非常に重要だという話も強く印象に残っている。
確かに、このブログを書くようになってから本の読み方に変化が出てきたと思っていて、どこが重要なポイントなのかを意識したり、読み方に緩急をつけたりするようになった。

くせのある作品だが、読書することやアウトプットの仕方などについて考えさせられる部分も多かった。






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