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日本史に刻まれた最期の言葉 (祥伝社新書)日本史に刻まれた最期の言葉 (祥伝社新書)

童門 冬二
祥伝社 2006-06

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日本史上の多くの人物による最期の言葉を紹介し、彼らの事跡や時代背景などと合わせて語っている歴史読み物。

「最期の言葉」とは必ずしも死ぬ直前のものだけでなく、引退前の言葉だったり、活動期でも自身を振り返った上での言葉なども含まれている。

生涯を振り返って充実して発した言葉も悪くはないが、恨みつらみや無念さが込められた言葉の方がエピソードと関連付けられやすいこともあって面白い。
ただ、この手の本で収録されていていいはずの、織田信孝が秀吉への恨みを込めた辞世の句が入っていないのはちょっと物足りない。

最期の言葉についてだけでなく、江戸時代における社会の変化についての話がされているのも興味深い。
具体的には、学問や政策立案の主体が僧侶から儒学者に代わったことや、町人という市民階級が出現してその影響力を幕府も無視できなくなったことなどである。

最期の言葉では、一休さんや良寛のものがふざけた感じだったのが人柄が伝わって面白かった。

全体的には、短歌はあまり馴染みがないのであまり頭に入らなかった感もある。
古本市で10円で販売されていなかったら、まず読んでいなかったはずの本である。






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