読んだ本の感想をつづったブログです。


元国税調査官が明かす【最強の財テク術】 得する確定拠出年金
元国税調査官が明かす【最強の財テク術】 得する確定拠出年金
大村 大次郎
ビジネス社 2016-09-29

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はじめての確定拠出年金 (日経文庫)


元国税調査官で、税金制度の問題点や節税方法についての著作が多い人物による、確定拠出年金を活用することで税金の控除が可能なことを解説している作品。

著者はまえがきで、普段は政府や税制の悪口を書くことが多いが、確定拠出年金はメリットが大きいので今回はほめるスタンスになっていると書いている。

この制度の知名度も加入者数もそれほどでないのは、政府でも推進する省(負担を減らせる厚労省など)と望ましく考えていない省(税収が減る財務省など)と分かれていることや、金融機関からするとあまり儲からずに利幅の大きい投資信託や保険が売れなくなるためとあり、確かにそうだろうと思った。

本書で印象的なのは、定期預金や保険のような元本確保型の金融商品を利用するだけでも節税メリットがあり、投資信託で殖やすことをねらってもいいが、元本割れなどのリスクを理解する必要があるというところだった。

他にも国民年金の需給開始時期を遅らせて支給額を増やす手段として、それまでの分を確定拠出年金で賄う方法や、確定拠出年金の対象を保険にして(受給額は少なくなるが)終身で受け取れるようにする方法なども書かれていて、具体的な内容になっている。

少し前に確定拠出年金の拠出を始めたわけだが、より納得のいく利用方法を検討していくつもりである。






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論語を知らなくても使える ビジネス「論語」活用法
論語を知らなくても使える ビジネス「論語」活用法
小宮 一慶
三笠書房 2011-10-26

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経営コンサルタントによる、『論語』のエッセンスをいかにビジネスに活かすことができるかを解説している作品。

職業柄か道を踏み外した経営者の話が多く扱われていて、経営者にならなくても多少調子に乗る時期は誰にでもあるはずなので、こうした時期こそ気を引き締めることが必要なのだと再認識させられる。

他にも役立つ話が多いが、強く印象に残ったのは以下の2点である。

1つ目は、分かることはすぐにできるとは限らないということで、中途半端に分かったつもりになっていることがいかに危ういことなのかが書かれている。
できる人ほど謙虚で努力を続けていることが紹介されていて、継続して学習し続けていかなければならないと思った。

もう1つが、目の前の仕事に全力を尽くすことの大切さで、これができていないと広い視野からの意見を出しても受け入れてもらえないわけで、納得ができる。

タイトルには「論語を知らなくても」とあるが、『論語』は読んでおいた方がいいと考えている。
重要なポイントが分かりやすく表現されていて、比較的早く読み進めることができた。






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宇宙人相場 (ハヤカワ文庫JA)
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芝村 裕吏
早川書房 2014-11-21

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35歳男性のオタクである高野という主人公が彼女の父親から半強制的に勧められて投資をすることになり、宇宙人?とのメールをやり取りも発生している小説。

高野はオタク趣味が高じてグッズ会社を経営していたが、婚活を考えていた矢先に妙(たえ)という病弱で少しエキセントリックなところのある女性と知り合い、これまた変わり者の父親から個人投資家としての活動をするように命じられる。
指定された投資手法はデイトレードよりもさらに短期で売買を繰り返すスカルピングというもので、筋がいいのか続けていくことになる。

そして高野が使用する携帯電話のメールアドレスに”金融とは何か?”のように端的に質問をしてくるメールが届くようになり、面白がって返信をしていると、どうやら宇宙人が書いているのでは?という疑惑を持つようになる。
話はリーマンショック前後を扱っていて、何度か市況が荒れるタイミングとメールのタイミングがリンクしているように感じられたことも、高野の疑惑を増していく。

高野と妙、そして妙の両親といった濃い人々のやり取り、高野がしばしばアニメの言葉を使用してしまうこと、そして株式投資の手法や金融についての学習やおさらいをすることができるようにもなっていることなど、ゆるい舞台設定ながら思っていた以上に楽しむことができた。

著者の他の作品にも関心を持ったので、どれか読んでみようと思う。






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40代から悔いなく生きる中国古典の知恵 (知的生きかた文庫)40代から悔いなく生きる中国古典の知恵 (知的生きかた文庫)

守屋 洋
三笠書房 2011-08-20

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中国史で活躍したとされる、伝説上の堯舜から元代の耶律楚材にいたる人物にまつわる名言やエピソードを1項目当たり見開き2ページで紹介している作品。

『左伝』、『戦国策』、『史記』、『三国志』、『十八史略』、『宋名臣言行録』といった古典の言葉が引用されていて、思想家っぽい人物よりも政治家や将軍タイプのエピソードが多く扱われている。

例えば『三国志』で権謀術数を用いる悪役のイメージが強い曹操の意外な気さくさや、劉邦や李世民といった皇帝と名臣たちのやりとりなどが興味深い。
特に南北朝時代以降はそれまでと比べて日本で知名度の高い人物が少なそうなこともあり、初めて知る話が多かった。

そこから組織で活躍するための心得などを抽出しているという形で、そういう使い方をするのかと思いながら読んでいった。

たまに「このエピソードは教訓として適切なのか?」というところや、しばしば最後の一文で「それに比べて現代は・・・」という嘆きを入れているのはあまり好感が持てない。
前者は好みが分かれるところだろうが、後者だと読者がこれを読んで「そうだ、頑張らないとな」ということにはならないと思っていて、もう少し効果を考慮してほしいところではある。

この手の本を数十冊読んだこともあるためか、1回読むには興味深いが、再読するほどの内容でもないと感じた。






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怪盗ニック全仕事4 (創元推理文庫)
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エドワード・D・ホック (著), 木村 二郎 (翻訳)
東京創元社 2017-04-21

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エドワード・D・ホックの連作ものである「怪盗ニック」シリーズをまとめた作品集の第4集。

ニックは「価値のないもの」の盗みを2万5000ドルで請け負う泥棒で、このシリーズは「価値のないもの」をなぜ盗む必要があるのか?という謎を解くミステリーでもある。
ニックもしばしば依頼人に「なぜその辺の空き巣を雇わないのか?」と質問し、依頼者が答えたり答えなかったりして、最終的に分かるという展開になっている。

本作では「不可能を朝食前に」をモットーとして「白の女王」の異名を持つ女盗賊のサンドラ・パリスが登場し、ニックと競ったり協力し合ったりして話を盛り上げている。

本作は後期に属する作品なので、ニックの恋人のグロリアはニックの職業を知っていて、アドバイスや調べものをするなど協力するシーンも目立つ。
作品によってはニックとの破局の危機を迎えたり、サンドラに心穏やかでない様子を見せたりもしている。

ニックのいい意味での普通さや上品さと、依頼人にまつわる複雑な事情の対比が話を魅力的にしているのだと思うし、私が以前から読み続けている理由なのだろう。






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