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渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)
渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)
渋沢 栄一 (著), 守屋 淳 (編集)
平凡社 2010-09-16

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日本資本主義の父とも評される渋沢栄一による、『論語』の言葉を解説した『論語講義』を現代語訳した作品。
『論語』の解説だけでなく、幕末から明治にかけての人物評や、渋沢による独自の解釈なども書かれているのが特徴となっている。

人物評では不平等条約改正の業績で知られる陸奥宗光が頭脳が切れすぎたために人気がなかったことや、渋沢が2度ほど新撰組の近藤勇と会ったことがある話、井上馨や大隈重信らとの交流などが興味深い。

渋沢の語りでは、人の気持ちを血気と志気に分けて血気が年齢の影響を受けやすいのに対して志気は本人の修養で高められるという話、道徳も重要だが生活や経済も重要だし孔子の時代と現在(明治~大正)の違いもあるという話などが印象に残る。

渋沢が日本とアメリカや中国との関係悪化について心を痛め、さまざまな働きかけをしていたことも知ることができる。

『論語講義』を現代語訳した作品では竹内均訳の『孔子―人間、どこまで大きくなれるか』も読んでいるので、比較しての評価をすることになる。

本書がおそらく原文に近い構成で書かれているのに対し、竹内訳の方は現代の人にとって分かりやすさを重視している作品という違いがあるように感じる。
どちらも読むのであれば、竹内訳の方から本書に進むのがいいと思う。






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