読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2017/07/29『ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)』
2017/07/27『日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか』
2017/07/25『本多静六 成功するために必要なシンプルな話をしよう』
2017/07/23『捨てられる銀行』
2017/07/22『はじめての人のJ-REIT 基礎知識&儲けのポイント』
2017/07/20『アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉』
2017/07/19『お金に強くなる生き方』
2017/07/18『<絵本>アランの幸福論』
2017/07/17『戦国名将一日一言』
2017/07/16『資本主義は海洋アジアから』
2017/07/15『将来が不安なら、貯金より「のんびり投資」』
2017/07/13『勝海舟の人生訓』
2017/07/12『マンガで学ぶ はじめてのコインランドリー投資』
2017/07/10『うまくいかないときの心理術』
2017/07/09『世界を制した「日本的技術発想」―日本人が知らない日本の強み』
2017/07/08『渋沢栄一 100の金言』
2017/07/06『投資の鉄人』
2017/07/05『REGENERATION ~5th Anniversary Best~』
2017/07/04『大転換 : 長谷川慶太郎の大局を読む緊急版』
2017/07/02『十八史略 新版 (新書漢文大系 4)』
2017/07/01『ビジネスに役立つ「商売の日本史」講義』


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ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)
ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)
NHK「ブラタモリ」制作班
KADOKAWA 2017-06-23

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京都の凸凹を歩く2 名所と聖地に秘められた高低差の謎
京都の凸凹を歩く -高低差に隠された古都の秘密
新訂版 タモリのTOKYO坂道美学入門


NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第7巻。
これまで担当してきた桑子真帆アナウンサーに代わり、近江友里恵アナウンサーが出演している。

行き先は京都(嵐山、伏見)と三重県(志摩、伊勢)で、伏見と伊勢の回は当時テレビで観ていた。

嵐山では複数の断層によって形成された傾斜を借景として生かした景色が解説され、京都の高低差マニアの梅林氏が3度目の登場をしているのが面白い。

伏見では交通の便がいい反面で湿地帯や急な坂、巨椋池などで必ずしも住みやすい地形でなかったところを秀吉が大土木工事によって凹凸を無視したまっすぐな道、斜面を掘って造成した街並み、巨椋池に太閤堤という道路などを造ったスケールの大きさが印象に残る。

志摩ではリアス式海岸ながら平坦で緑豊かな海岸段丘という地形と、そこで産するアワビ、カツオブシ、真珠といった豊かな宝の話がなされ、伊勢神宮の「御食国」とされてきたことがよく分かる。

伊勢では神宮を20年おきに造り直す式年遷宮の話がなされ、これは技術伝承のためという理由は知っていたが、古来の神明造だと構造上それくらいの期間で木材の隙間ができるためという解説がなされていて、よく考えられた方式なのだと改めて驚かされる。

そして伊勢神宮に関しては江戸時代に流行したお伊勢参りを支えてきた御師の活動や、明治時代以降になされてきた鉄道などのインフラ、一時寂れていた門前町の再開発などが紹介されている。

最初はあまりしゃべっていなかったような気がする近江アナも少しずつキャラクターが分かるようになってきて、桑子アナとはまた違った魅力を見せているのもポイントである。
本作と同時に8巻も出ているので、これも読むつもりである。






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関連タグ : ブラタモリ,

日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか (朝日新書)
日本史のなぞ なぜこの国で一度だけ革命が成功したのか (朝日新書)
大澤真幸
朝日新聞出版 2016-10-13

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日本はほとんど革命が起こらない国だが1度だけ起こったという観点から、日本の歴史的な社会構造や天皇の役割などを外国の革命などと比較して考察している作品。

著者が定義する革命とは、外圧によらず自国のメンバーによって起こされた変化という意味合いを持たせていて、例えば大化の改新や明治維新は、唐や欧米列強の外圧に起因するものなので革命とは言えないとしている。

その1度だけ起こった革命は何かというと、鎌倉時代に北条氏が執権を務める鎌倉幕府が後鳥羽上皇をトップとする朝廷に勝利した承久の乱で、この時軍を率いて京都を制圧したり執権になってから御成敗式目を制定した北条泰時を日本で唯一の革命家と評している。
そして泰時が革命家のイメージとはかけ離れた、朝廷からも武家からも人気のある人物だという。

ここから中国および西欧の革命がどのようなものかを比較対象として解説している。
中国は『孟子』にあるような天が皇帝(天子)を信任する形で信任を失ったら別の者がまた皇帝になるという形、西欧では旧約聖書と新約聖書のように従来の経典や法律を否定する形で革命がなされる形だとしていて、イメージは伝わるが要約はしづらい。

そして日本だと天や経典ではなく天皇との関係が重要な意味を持つことが書かれていて、ここから小難しいロジックや事例を用いて社会構造や革命についての話がなされていくが、ついていけるところとついていけないところがあった。

例えば外交をやっていれば外圧が完全にない状態なんてないと思うのが引っかかるなど、消化不良なポイントがいくつもあり、途中から話の内容が頭に入らなくなってしまった。

学生時代に社会学は少しは学んでいたはずなのだが、理解がついていかなかったのは私の知識や理解力の問題なのだろう。






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本多静六 成功するために必要なシンプルな話をしよう (知的生きかた文庫)
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本多 静六
三笠書房 2010-09-21

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[オーディオブックCD] 本多静六 人生を豊かにする言葉 ()


明治時代に林学や造園などの分野で活躍し、投資家としても知られている本多静六が、自身の経験から人生を豊かに過ごすための方法論を語っている作品。

財産は仕事という道楽をしたカス、功を人に譲ることで勤労貯蓄が貯まるといった独特の言い回しで、努力の重要性やモチベーションの保ち方、健康法、処世術などが語られている。

自分の適性は自分の好みだけでなく人の意見も聞いてから判断することなど、多くの人から助けられたことを感謝していることが伝わってくる。

一方で好ましくない人物と出会うこともあるわけで、借金を申し込まれた際の対応のように金銭トラブルを避けるための方法や、助言がしつこくなって恨みを買わないようにすること、正直すぎることの弊害など、実践的なアドバイスが書かれている。

そして収入から一定の割合を貯蓄に振り分けていき、貯まったら投資をするという形でのスタンダードだが効果的な蓄財方法についても語られている。

分かりやすい言葉で書かれていて、これからも時々読み返してみたい内容となっている。
次は『私の財産告白』あたりも読んでみたい。






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捨てられる銀行 (講談社現代新書)
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橋本 卓典
講談社 2016-05-18

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2020年 消える金融
銀行員 大失職


ここ20年くらいにおける金融庁の政策と、それに伴う地方銀行で発生してきた問題、そして森信親氏が金融庁長官に就任してからの改革の意義などについて解説している作品。

90年代から2000年代前半は不良債権の問題が深刻だったため、金融庁は厳正な検査マニュアルを作成・運用して銀行の放漫経営を取り締まったり、貸し渋りを防ぐために担保・保証制度を整えたりし、結果として不良債権は減った。

その反面、特に地銀は担保や保証に頼れば融資ができる、検査マニュアルに通ればいいという感じで、低金利での融資競争や傾きかけた貸出先からの貸し剥がしに奔走するようになり、地域の中小企業が必要とする経営支援などの役割を果たさなくなったことが深刻な問題になったことが書かれている。

地銀は顧客である中小企業がどのような問題を抱えているのかをヒアリングするする必要も能力も失っている状況は深刻で、いくら日銀が金融緩和をしても実体経済への効果が限定的だったのも理解できる。

こうした顧客や地域経済に向き合わない傾向に対して森長官が強い危機感を抱き、省庁がやるには異例の果敢な改革を実施していることが書かれている。
主導しているのが金融庁のトップなだけに官僚たちや地方銀行がサボタージュする傾向も熟知しているわけで、地方銀行で企業の経営支援などで実績を上げてきた人材などをスカウトしたり、形式的な対策にならないような手法を取っていることが書かれている。

そして改革に携わるキーマンたちの話や地方経済に貢献している地銀の例なども挙げ、顧客である地域の企業のために貢献できない企業は淘汰されていくであろうことが書かれている。

例えば以前読んだ『投資は「きれいごと」で成功する――「あたたかい金融」で日本一をとった鎌倉投信の非常識な投資のルール』のように長期的な視点で中小企業を支援する投資ファンドが出てきたのも、地銀が本来の仕事をしていなかったことが背景にあるのだろうと感じた。

地方銀行が主体となって地域の中小企業を支援するファンドを運営することもひとつの方法として考えられるが、これもまた業界の慣習などが抵抗となってすぐには実現が難しいのだろう。

地域経済を蝕んできた問題の根深さや森長官の改革の行方など読みごたえがあり、色々と考えさせられる内容だった。






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