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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2017/08/29『システムを「外注」するときに読む本』
2017/08/27『中国古典百言百話〈10〉戦国策』
2017/08/26『彷徨える艦隊〈4〉巡航戦艦ヴァリアント』
2017/08/23『物流大激突 アマゾンに挑む宅配ネット通販』
2017/08/22『見抜く経済学 - これからの社会を生き延びるためのものの見方・考え方』
2017/08/20『中国文明の歴史〈1〉中国文化の成立』
2017/08/18『宇宙空間での暮らし方』
2017/08/17『お金に好かれる極意』
2017/08/16『カイジ「したたかにつかみとる」覚悟の話』
2017/08/15『お金が貯まらない人の悪い習慣39』
2017/08/14『史記列伝〈1〉 (中公クラシックス)』
2017/08/13『ARTBOX ゆるかわ妖怪絵』
2017/08/12『お金が貯まるのは、どっち!? - お金に好かれる人、嫌われる人の法則』
2017/08/11『悪夢のIT業界ジョーク集』
2017/08/09『ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山』
2017/08/08『お金が貯まる人はなぜ時間の使い方がうまいのか』
2017/08/07『仮面社畜のススメ - 会社と上司を有効利用するための42の方法』
2017/08/03『応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱』
2017/08/01『捨てられる銀行2 非産運用』


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システムを「外注」するときに読む本
システムを「外注」するときに読む本
細川 義洋
ダイヤモンド社 2017-06-15

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システム開発をベンダーに外注した際に発生しがちな問題や、それに対する対応策などを小説の形式で解説している作品。

化粧品メーカーのシステム課長からITコンサルタント会社に出向した白瀬が主人公で、年下だがベテランの美咲から厳しい指導を受けながらあちこちの現場で問題解決に当たるというストーリーとなっている。

発注企業におけるシステム部門の軽視、システム担当者への待遇の悪さがもたらすモチベーション低下、システム導入に対する当事者意識の欠如、ベンダーへの丸投げ、ベンダー側での問題に対する無関心など、著者が経験したと思われるリアルな事例がいくつも扱われている。

システムを導入して業務改善を図る場合、何よりも現状の業務を把握し、継続すべき点と改善すべき点を洗い出すことが重要なことが分かる。
それもあってか、本作では要件定義が進まなくてその後の行程に進めなくてもめるシーンが多く出てくる。

バグや仕様の抜けや漏れといった想定外の事態はいくらでもあるわけだが、本書では要件定義や発注企業とベンダーの分担、担当者間の人間関係といった技術以前の話が多く扱われている。

プロジェクトに参加したことのある人だったら思い当たる話が出てきて、かなり参考になる作品となっていると思う。






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中国古典百言百話〈10〉戦国策 (PHP文庫)中国古典百言百話〈10〉戦国策 (PHP文庫)

吉田 豊
PHP研究所 1994-12

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中国・戦国時代の説話が描かれた古典『戦国策』から200のエピソードや名言を現代語訳でまとめている作品。

これまで『戦国策』を現代語訳した作品は3冊ほど読んでいるが、意外とそれらと重ならない話が結構収録されているのがいい。

例えば漫画『キングダム』では楚のお祭り男風な猛将として描かれる汗明(かんめい)が、春申君にアピールする説客として描かれているのが面白い。

登場する人物では「合従連衡」の言葉で知られる蘇秦と張儀および彼らのライバルたち、戦国四君(孟嘗君、信陵君、平原君、春申君)、荊軻(けいか)や予譲(よじょう)のような刺客たちの話が多く扱われている。

超大国の秦とその他六国(趙・魏・韓・斉・燕・楚)という構図における外交の駆け引きや、君主と群臣の関係、宮廷での足の引っ張り合いなどが出てきて、『戦国策』の面白さを改めて楽しむことができる。






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彷徨える艦隊〈4〉巡航戦艦ヴァリアント (ハヤカワ文庫SF)
彷徨える艦隊〈4〉巡航戦艦ヴァリアント (ハヤカワ文庫SF)
ジャック キャンベル (著), 月岡 小穂 (翻訳)
早川書房 2009-11-10

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彷徨える艦隊 旗艦ドーントレス (ハヤカワ文庫SF)
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100年前の冷凍冬眠から蘇った英雄(?)が、敵地の真っ只中で劣勢にある宇宙艦隊を率いて脱出を図り戦っていくシリーズの第4作。

ギアリーが率いるアライアンス艦隊は前作でラコタ星系において大打撃を受けてイクシオン星系に逃れたが、あえて逆を突いてラコタ星系に戻る決断を下す。
戻ったところ敵のシンディック軍は大した戦力が残っておらず、これに一撃を加えて物資の調達にも成功する。

そしてシンディックの主力艦隊が戻ってくる前に移動しようとしていたところ、不可解な事故が発生したりシステムに手を加えられたことが発覚したりと、アライアンス内部あるいはシンディック以外にギアリーとその支持者を亡き者にしようとする敵の存在が分かって艦隊に衝撃が走る。

さらにギアリーと同盟国の副大統領であるリオーネと旗艦・ドーントレスの艦長を務めるデシャーニの三角関係がもめるシーンが多く描かれていて、本作では敵との戦いよりも内部の話がメインとなっている観がある。

問題が発生している一方で、ギアリーが示してきた人道的な行動が他の士官たちにも好影響を与えている描写があったり、シンディック側の人々も戦争に疲弊していることが分かったりと、話に厚みを加える要素がいくつも書かれている。

そろそろ第一部が中盤から後半に差し掛かるようで、続きが気になるので読み進めていく。






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関連タグ : ロバート・キャンベル,

物流大激突 アマゾンに挑む宅配ネット通販 (SB新書)
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角井 亮一
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ネット通販による配達数の増加や再配達による現場の疲弊など、近年問題があることが広く知られるようになってきた物流業界において、最大手であるアマゾンとその競合企業が取り組んでいるサービスやインフラを解説している作品。

主に扱われている企業はアマゾンと、楽天、ヤフージャパン、ユニクロ、セブン&アイ、ヨドバシカメラ、アスクル、ウォルマートといったところで、自社で受け持つ部分と他社に委託する割合、店舗や倉庫といったインフラの構成、店舗とネットでの扱いの違いなどが各社でさまざまな方法を取っていることが分かる。

本書では「オムニチャネル」という言葉がしばしば用いられ、これは店舗での販売やネットでの注文、宅配、店舗での受け取りなど、さまざまな経路を利用した流通の形態で、それぞれの特性に合った方法を取ったり、共通化して効率化することなどで相乗効果を図っていることが書かれている。

宅配と店舗受け取りでは例えば梱包の方法のようにオペレーションが異なり、それぞれ別の倉庫を建設するなど、利用者からはなかなか分からないことが書かれていて興味深い。

著者も物流の問題には受け取る側の消費者にも改善した方がいい部分があることを語っていて、受け取る時間帯などが決まっている場合などはドライバーの方に迷惑をかけないようにしようと改めて思った。
ただ心がけだけで何とかなる問題でもないので、再配達する回数が減るような仕組みづくりができることが望ましい。






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