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読んだ本の感想をつづったブログです。


チーズはどこへ消えた?
チーズはどこへ消えた?
スペンサー ジョンソン (著),‎ 門田 美鈴 (翻訳)
扶桑社 2000-11-27

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頂きはどこにある?
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金持ち父さん貧乏父さん
仕事は楽しいかね?《最終講義》
チーズは探すな!
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら


2000年代前半にベストセラーとなった、ビジネスに生かすことを意図されて書かれたと思われる寓話。
母が購入したか弟が購入したか忘れたが実家にあったので読んだ記憶がある。

ネズミが元々得られていたチーズを得るか、新たにチーズを探すか、といった選択から、既存の利益を守るか、新たにリスクを冒してもさらなる利益を求めていくか、という話に展開していた。

話の展開としては理解しやすいが、それほど印象に残らなかった。
今から考えても、なぜこの作品があれほど売れていたのかがよく分からないという感想を持っている。



頂きはどこにある?頂きはどこにある?

スペンサー ジョンソン (著),‎ 門田 美鈴 (翻訳)
扶桑社 2009-09-08

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爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 11)
爆笑問題のニッポンの教養 生物が生物である理由 分子生物学 (爆笑問題のニッポンの教養 11)
太田 光 田中 裕二 福岡 伸一
講談社 2008-01-11

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センス・オブ・ワンダーを探して ~生命のささやきに耳を澄ます~
動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか
新版 動的平衡: 生命はなぜそこに宿るのか (小学館新書)


NHKで放送されていた爆笑問題の教養バラエティ番組を新書化したシリーズの1作で、青山学院大学の相模原キャンパスに分子生物学が専門でベストセラーとなった『生物と無生物のあいだ』の著者でもある福岡伸一教授を訪ねた回を扱っている。

生物と無生物の違いや遺伝子といった話からシェーンハイマーが行った実験の話になり、一気に本題に入った感じとなる。
この実験はマウスのえさを分子レベルでトレースできるようにしておいて食べたものがどのように移動するのか?というものだったが、えさの分子はマウスの体中に速いスピードで広がっていくという結果となった。
これは食べ物の分子がマウスの身体を構成する分子と入れ替わったわけで、シェーンハイマーはこれを「動的平衡」と名づけている。

この話から生物は分子レベルでは常にダイナミックに入れ替えをやっているわけで、ある瞬間の自分は他のいつの自分とも異なるという形で話が進む。
太田と田中の間でも大学で知り合った頃の2人は既に死んでしまっていると表現したり、「千の風になって」の歌が分子生物学と相性がいいといった話題になったりもしていて考えさせられる。

そして太田がしばしば学者たちにぶつける哲学的な問いかけを福岡氏にもしている。
福岡氏は科学者としては文章や文体にこだわりのある人のようで、真摯に応え、科学とは一つの文体と表現しているなど興味深い話をしている。

分子が動き回っているという現象は少し常識を揺らがせる感じがあり、興味深く読むことができた。






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関連タグ : 爆笑問題,

不屈の人 黒田官兵衛 (メディアファクトリー新書)不屈の人 黒田官兵衛 (メディアファクトリー新書)

安藤優一郎
メディアファクトリー 2013-06-28

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少し前に読んだ『「街道」で読み解く日本史の謎』の著者による、黒田官兵衛の事跡を解説している作品。

知略の面で語られることが多い官兵衛だが、本作では慈愛に満ちた面や意外に筋を通すところ、自身の知略が他人から疎まれることへの意識が少し薄くて損をしてきた部分が比較的多く描かれている。

いいところは地図や系図を多用して分かりやすくしているところで、いまいちなところは類書と比較すると目新しいところ、とがったところがあまりないところである。

読みやすいのはいいが、その反面あまり印象に残らなかった。






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孟子・荀子―中国古典百言百話 (13) (PHP文庫)
孟子・荀子―中国古典百言百話 (13) (PHP文庫)
久米 旺生
PHP研究所 1995-04

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孟子 (講談社学術文庫)
荀子 下 (岩波文庫 青 208-2)
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老子・列子 (中国の思想)
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宮本武蔵「五輪書」 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)


『孟子』と『荀子』に収録されている言葉200を現代語訳し、解説している作品。
『孟子』が90、『荀子』が110という割合になっている。

孟子も荀子も戦国時代の斉での活動が比較的長かったことが共通していて、孟子の方が少し前の世代となる。

前半の『孟子』では孟子が斉の宣王や梁の恵王といった君主たちの諮問に答えたり、他の論客と論争するシーンが多く収録されている。
特に宣王に対しては理想の国を運営してくれる見込みがあると見たのか、誘導尋問めいた問いかけをして痛いところを突かれた宣王が他の家臣に別の話をしてごまかされたり、宣王から呼び出されたのにわざと仮病を使ってもったいをつけたりと、駆け引きをしているところが興味深い。

他の論客との論争も多く、例えば告子(こくし)という人物は人は性善説でも性悪説でもないという説を説いて孟子のライバルとなっていたらしいことが分かる。
この告子がその後忘れられたようなのは、おそらく性善説や性悪説のようにとがったところが足りなかったためではないかと思う。
こうした論客との論争においても孟子は、時々論理が怪しくなったりしながらも積極的に論じているところが印象に残る。

後半の『荀子』では問答するシーンは弟子の李斯(後に秦の始皇帝の宰相)からの質問に回答するところくらいで、多くは著述となっている。

人はあくまで後天的な教育によって良くなるという考えをベースに、当時としては珍しく天と人を分けて考える主張(「政治が悪いから災害が起こった」みたいな考えをしないこと)、君主の性質に応じて宮仕えの方法が異なること、音楽や権威付けのための道具や制度の意義を認めていることなど、表現はともかくとして現代でも通用しそうな考え方であることを再認識させられる。

荀子の思想を推し進めると弟子である李斯や韓非子のような法家思想になるが、法律に任せるのではなくあくまで人間が主体というか人間の性質を信じているというところに楽天的なところが垣間見えるところに好感が持てる。

荀子は戦国時代後期に活動していたため、儒家、老荘、墨子といったそれまでの諸子百家の思想は既に知っているわけで、孔子だけは認めてそれ以外の思想家たちを批判しているところも注目ポイントとなっている。

80年代に書かれたために著者の解説で少し古びた記述も少しあるが、『孟子』と『荀子』の思想における特長や彼らがどのようなことを語っていたのかが分かり、興味深く読むことができた。






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関連タグ : 荀子,

千夜一夜物語 (まんがで読破)
千夜一夜物語 (まんがで読破)
バラエティアートワークス
イースト・プレス 2010-02-28

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イスラム文学として名高い『千夜一夜物語』を漫画化した作品。

女性を信じられなくなったシャハリヤール王が毎朝女性を殺すようになったある日、シェラザードという大臣の娘が王宮へ行き、面白い話をすることで続きを聞きたい王から処刑されることを引き延ばしたというのがこの話で、本作では以下の6作が収録されている。
  • 「せむし男の物語」
  • 「美しきジャリスとアル・ディンの物語」
  • 「アジズとアジザの物語」
  • 「空飛ぶ黒檀の木馬の物語」
  • 「床屋と紺屋の物語」
  • 「靴直しのマアルフと女房ファティマーの物語」
カリフ(教王)やスルタン(世俗の王)などイスラム社会の予備知識があったほうがいい部分もあるが、基本的には分かりやすくて楽しめる話となっている。

ややコメディタッチのもの、愚行を乗り越えてハッピーエンドとなるものとバッドエンドとなるもの、微妙な人間関係にまつわる感情が物語に影響を与えるものと多彩で、他にも面白い話がいくつもあるのだろうと期待させてくれる。

扱われている話も文章だともっとこまかな描写が書かれていると思うので、入り口として読むにはなかなか良かったのではないかと思っている。






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