日付 | 記事タイトル |
2018/01/30 | 『ブラタモリ 11 初詣スペシャル成田山 目黒 浦安 水戸 香川(さぬきうどん・こんぴらさん)』 |
2018/01/29 | 『先生も知らない経済の世界史』 |
2018/01/28 | 『5』 |
2018/01/25 | 『お金に強くなる! ハンディ版』 |
2018/01/24 | 『家訓で読む戦国―組織論から人生哲学まで』 |
2018/01/22 | 『殿といっしょ 9』 |
2018/01/21 | 『独裁力』 |
2018/01/20 | 『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65――給料、年金、退職金、副業、パート収入、病気、出産で使える!』 |
2018/01/18 | 『世界〈経済〉全史 「51の転換点」で現在と未来が読み解ける』 |
2018/01/17 | 『明治維新 1858-1881』 |
2018/01/16 | 『殿といっしょ 8』 |
2018/01/15 | 『古地図から読み解く 城下町の不思議と謎』 |
2018/01/14 | 『この一冊で「経済」のしくみが丸ごとわかる!』 |
2018/01/13 | 『team K 6th stage RESET』 |
2018/01/12 | 『イヴのいないアダム (ベスター傑作選)』 |
2018/01/11 | 『カレーライスの謎―なぜ日本中の食卓が虜になったのか』 |
2018/01/10 | 『機動戦士ガンダム サンダーボルト(1)』 |
2018/01/09 | 『道標 東京湾臨海署安積班』 |
2018/01/08 | 『制服の芽』 |
2018/01/07 | 『呉漢 - 下巻』 |
2018/01/06 | 『呉漢 - 上巻』 |
2018/01/05 | 『殿といっしょ 7』 |
2018/01/04 | 『徳川四代 大江戸を建てる! 驚きの江戸の町づくり』 |

NHKで放送されている教養バラエティ番組「ブラタモリ」を書籍化した作品の第11巻。
成田山、目黒、浦安、水戸、香川を訪れた回が収録されていて、「鶴瓶の家族に乾杯」とコラボしてタモリが鶴瓶に「偽の人間性を・・・」といじっていた成田山の回だけはテレビで観ている。
成田山では人気を得るために江戸で出開帳(秘仏を持っていって公開)を開催したり、スーパースターの初代市川団十郎がコマーシャルを打つなどの商業戦術、そして台地に建設された利を活かしていかに参詣する際にありがたみを感じるかを計算された参道の話が興味深い。
目黒はタモリが長年住んでいる街ということもあってタモリは「オレは三田用水にうるさい」と自負していたが、NHKのスタッフはその予想を上回る施設へ連れて行くシーンや、目黒は当時江戸のエリア外だったのに目黒不動尊によって江戸町奉行の管轄となっていた事情、東高西低の地形が富士山を見るのに絶好のポイントだった話などが扱われている。
水戸でも用水の話があり、笠原用水を築いたことも徳川光圀(水戸黄門)が慕われる理由の一つであったこと、江戸常府というしきたりのために財政難だった水戸藩では「あるものを利用する」手法が用いられてそれが谷を活かした堀や佐竹氏時代の城門をそのまま利用した話につなげているところが面白い。
浦安では江戸時代に小名木川と新川という運河が利用されていた話があり、少し前に読んだ徳川家による江戸のインフラがらみの本にあった内容だったことを思い出した。
また、昭和までは遠浅で貝が多く採れていた話は、椎名誠の少年時代を扱った小説やエッセイで扱われていることを思い出したりもした。
それが公害によって貝などが死滅した後に干拓を行い、ディズニーランドが建設された話になっている。
ディズニーランドの長所は地形の関係から「現実に引き戻させるような外の景色が見えない」ことで、これがハウステンボスだとすぐそばにいかにも日本的な山が見えて興ざめなことを考えるとなるほどと思った。
香川ではまず代表的なうどんの話から始まり、雨が少ない扇状地が麦の栽培に適していたり、海辺に塩田があったり水車を動かせる急流がある綾川といった地形的な話、そして讃岐出身の空海がうどんを伝えたエピソードに、こんぴらさんへ行く途中の滝宮という宿場町で多くの旅行者がうどんに触れたことなど、かなり話を広げている。
そして江戸時代に海上交通安全の神社として多くの参詣者が訪れたこんぴらさんの話では、平地にぽつんとそびえる象頭山の中腹という立地の絶妙さや、あまりの人気で参道が何度か変更された話が面白い。
香川には数回行ったことがあるが、このあたりの話は全く知らなかったので新鮮に感じた。
本書でもブラタモリの楽しさを十分に味わうことができ、読んで良かったと思う。
- 本書のシリーズについて書いた記事
- 『ブラタモリ (1) 長崎 金沢 鎌倉』
- 『ブラタモリ (2) 富士山 東京駅 真田丸スペシャル(上田・沼田)』
- 『ブラタモリ 3 函館 川越 奈良 仙台』
- 『ブラタモリ 4 松江 出雲 軽井沢 博多・福岡』
- 『ブラタモリ 5 札幌 小樽 日光 熱海 小田原』
- 『ブラタモリ 6 松山 道後温泉 沖縄 熊本』
- 『ブラタモリ 7 京都(嵐山・伏見) 志摩 伊勢(伊勢神宮・お伊勢参り)』
- 『ブラタモリ 8 横浜 横須賀 会津 会津磐梯山 高尾山』
- 『ブラタモリ 9 平泉 新潟 佐渡 広島 宮島』
- 『ブラタモリ 10 富士の樹海 富士山麓 大阪 大坂城 知床』

歴史学者による、経済史で古くなった概念に対する反論や最新の研究成果から見られる世界史の流れなどを紹介している作品。
著者の『先生も知らない世界史』がなかなか良かったので続けて読んだ。
序盤では大塚久雄による経済史の捉え方は戦中という時代に影響され、川北稔の場合は高度成長期という時代に書かれたなど、学説が書かれた時代背景にいかに影響されるかという話がなされているのが興味深い。
この流れからすると、現在のような低成長時代をモデルとした経済史学者が出てくるのでは?と期待していることも書かれている。
西欧中心の歴史観では停滞した後進地域と捉えられがちだったアジアについては、中国大陸を中心とした経済圏がゆるやかに形成されている話や、ヨーロッパでユダヤ商人が活躍したようにアジアでもアルメニアの商人が重要な役割を果たしていたこと、中国の歴代王朝が採っていた朝貢貿易が物流を相手に支配されるという面で失敗だったなど、知らなかったり考えたことのない話が多く出てくるのが面白い。
財産を没収されない国が栄えるという話、共産主義が74年しか有効でなかった理由として需給で情報のやり取りが不足していたこと、プロイセンがイギリスに勝てなかった一因は国債を発行して戦費を調達する能力が足りなかったこととしているなど、少し前に読んだウィリアム・バーンスタインの『豊かさの誕生』に書かれていたことを思い出したりもした。
以前よく本を読んでいたアジアの開発独裁については、ガーシェンクロンという学者の後進国モデルがしばしば使用されてきたそうだが、これはアジアではなくロシアを念頭に置いて書かれたものだったという話も意外性があっていい。
そもそも経済史や学説に関する知識が不足しているのでついていきづらいところもあったが、このあたりは本書でさまざまに紹介したので、それぞれ各論を読んで学んでください、ということなのだろう。
- 著者の作品について書いた記事
- 『先生も知らない世界史』

モデル事務所でプロデュースされたアイドル・夢みるアドレセンスのベストアルバム。
メジャーデビュー後の約2年間に出された曲が収録されていて、購入した通常版では以下の12曲が収録されている。
- アイドルレース
- ファンタスティックパレード
- Bye Bye My Days
- リーダーシップ
- サマーヌード・アドレセンス
- おしえてシュレディンガー
- 大人やらせてよ
- Rainbow Rain
- Love for You
- 恋のエフェクトMAGIC
- くらっちゅサマー
- 舞いジェネ!
アイドル業界のハードさをかなりのアップテンポで歌う「アイドルレース」、かっこいい感じの「ファンタスティックパレード」や「リーダーシップ」、楽しい「くらっちゅサマー」や「Love for You」など長く聴ける曲が多く、購入してよかったと思う。
『5』というタイトルは約2年で活動した5人ということに由来し、昨年に1人がいろいろあって脱退して3人が新たに加入し、現在は7人になっている。
これからまた異なった魅力を出していくことになるのだろう。
夢みるアドレセンスについては昨年の冬に注目してきたPALETが解散したので、「次はどのアイドルを見よう?」「楽曲とビジュアルがいいのがいい」といった考えから注目するに至った。
まだそれほど知っているとは言えないので、機会があればライブなどに行ってみたい。
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金融業界での豊富な経験からお金についての著書が多い山崎元氏による、自身の金銭に関する考え方を図解を多用して分かりやすく解説している作品。
「ハンディ版」となっているのは、最初に出されたものがムック本の体裁だったことによる。
著者の作品を多く読んでいると既に知っていることが多いが、基本的な考え方がそう変わってもいけないので、そういうものなのだろうと納得できる。
著作を読むのが何冊目かだとあまり効果はないが、あまり読んだことがない人からすると分かりやすい入門書だと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『信じていいのか銀行員 マネー運用本当の常識』
- 『学校では教えてくれないお金の授業』
- 『全面改訂 超簡単 お金の運用術』
- 『ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』
- 『お金をふやす本当の常識―シンプルで正しい30のルール』
