読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2018/04/28『港の日本史』
2018/04/27『世界一わかりやすい「論語」の授業』
2018/04/26『街道をゆく 42 三浦半島記』
2018/04/24『徳川軍団に学ぶ組織論』
2018/04/23『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇』
2018/04/22『夫婦で行く東南アジアの国々』
2018/04/21『図解 言志四録─学べば吉』
2018/04/18『【至急】塩を止められて困っています【信玄】』
2018/04/16『人生を面白くする「中国古典」名言集―これは役立つ!『三国志』から『老荘』『韓非子』『論語』まで』
2018/04/15『天下人の父・織田信秀――信長は何を学び、受け継いだのか』
2018/04/13『機龍警察 狼眼殺手』
2018/04/11『日本「古街道」探訪 東北から九州まで、歴史ロマン23選』
2018/04/10『金融排除 地銀・信金信組が口を閉ざす不都合な真実』
2018/04/08『彗星パンスペルミア 生命の源を宇宙に探す』
2018/04/04『初心者でもこれなら安心 ビットコイン 知識ゼロでもビットコインの相場がわかるようになる!』
2018/04/03『スティーブ・ジョブズ全発言 世界を動かした142の言葉』
2018/04/02『黒涙』
2018/04/01『現代語訳 渋沢栄一自伝 「論語と算盤」を道標として』


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港の日本史(祥伝社新書)
港の日本史(祥伝社新書)
吉田 秀樹 歴史とみなと研究会
祥伝社 2018-03-02

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世界史とつなげて学べ 超日本史 日本人を覚醒させる教科書が教えない歴史


運輸官僚として港湾行政に携わってきた人物と「歴史とみなと研究会」による、港が日本史において果たしてきた役割を解説している作品。

前半では琵琶湖水運の港である大津、鎌倉時代の和賀江島と六浦、琉球交易の拠点だった坊津、伊勢神宮への参拝もあって発展した安濃津など、現在では港としての印象があまりない地域の話が多くて興味深い。

トラックなどを用いた陸上運送が発展する前は河川での舟運も盛んだったわけで、河川の港の話も面白い。

後半では江戸時代の東廻り航路や西廻り航路といった物流の話、幕末になされた開港から始まった近代の港湾、戦後の引揚港や現在も使用されている軍港など、近世以降の話が多く書かれている。

江戸時代に例えば山形の酒田からの航路は東廻りが近いが西廻りが使用されたのは津軽海峡や太平洋岸の犬吠埼などの難所が多かったためと書かれていてなるほどと思った。
また、瀬戸内海の航路も島伝いに進む地乗りだったのが、島の間をまっすぐに進む沖乗りに変わった話も知らなかった。

港が歴史上は足してきた役割や、政治の変化や技術の発達で衰退する港と新たに栄える港が出てくることなどを知ることができ、なかなか興味深かったと思う。





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世界一わかりやすい「論語」の授業 (PHP文庫)
世界一わかりやすい「論語」の授業 (PHP文庫)
一条 真也
PHP研究所 2011-12-03

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『論語』の教えを堅苦しくないように思い切った現代語訳と、孔子と5人の弟子(子路、子貢、顔回、冉有、宰我)による漫画で解説している作品。

「世界一わかりやすい」とタイトルにつけるだけあって、現代語訳ではエピソードや人物の背景などをばっさり削ぎ落として解説しているので、意味は伝わりやすい。
一方で、背景に描かれるポイントが書かれていないので、この手の作品が好きな人には物足りないかもしれない。

あまり予備知識がない状態から読むにはいい作品なのだろうと思う。






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街道をゆく 42 三浦半島記 (朝日文庫)
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司馬 遼太郎
朝日新聞出版 2009-05-07

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司馬遼太郎による『街道をゆく』シリーズの第42巻で、三浦半島を中心に書かれている。

小栗上野介が幕末に造船所を建設した横須賀や、鎌倉時代に幕府の外港だった六浦や北条実時の金沢文庫で知られる横浜市金沢区、鎌倉の鶴岡八幡宮、さらには海でつながった伊豆半島や房総半島などにも話が及んでいる。

最も多く扱われているのは鎌倉幕府に関する話で、源頼朝がいかに武士という農場主の階級からのニーズに応えてきたかや、頼朝の死後に北条氏が梶原景時、比企一族、畠山重忠、和田義盛、三浦一族といった有力御家人のライバルを滅ぼしていったエピソードが印象に残る。
平家の興亡や義経、範頼、頼家、実朝といった源氏の悲劇、西行法師と頼朝の関わりなども書かれていて、初めて知る話も多い。

また、横須賀と関わりの深い日本海軍の興亡として、日露戦争での日本海海戦、大東亜戦争でのミッドウェー海戦、キスカ島からの撤退作戦、「スマートであれ」という海軍での教えについてなどの話が興味深い。
陸軍に徴兵されていて著者からすると、「それに比べて陸軍は・・・」という愚痴を語ってしまっているのは仕方のないところだろう。

できれば室町時代の関東管領だった上杉氏や戦国時代の後北条氏についての話ももっと知りたかったが、このシリーズの中ではなかなかいい方の作品に入ると思う。






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関連タグ : 司馬遼太郎, 街道をゆく,

徳川軍団に学ぶ組織論 (日経ビジネス人文庫)
徳川軍団に学ぶ組織論 (日経ビジネス人文庫)
小和田 哲男
日本経済新聞出版社 2017-04-04

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天下を取った家康とその家臣たちが、組織を発展させる上でいかに活躍したかを解説している作品。

メインで扱われているのは家康、徳川四天王(本多忠勝、井伊直政、酒井忠次、榊原康政)、本多正信、服部半蔵正成の7名で、各章の章末のコラムでは鳥居元忠、平岩親吉、成瀬正成、大久保兄弟(忠世、忠佐、彦左衛門忠教)、石川数正、土井利勝、伊奈忠次も紹介されている。

戦場での武功が目立ちがちな武将が政治力や交渉力も持ち合わせていたり、家康との特別な関係性、各人の出身などが整理して解説してあり、理解が進められる。

例えば徳川四天王の中でやや地味な印象がある榊原康政は能力のパラメータにバランスが取れていたらしいことが書かれていて、これが特徴を分かりにくくさせたように感じる。
(スポーツ選手や芸能人でもそうしたタイプの人は何人か思い当たる)
康政が用いていた「無」と描かれた旗印や鎧兜は博物館の特別展で見たことがあってかっこよかったので、もう少し人気が出てもいいように思う。

キャラクターを見たところそれなりにくせがある人々だったと思われ、彼らをまとめていた家康の統率力や苦心も過小評価されがちなのかもしれない。
分かりやすく書かれていて、興味深く読むことができた。






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