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読んだ本の感想をつづったブログです。


日本「古街道」探訪 東北から九州まで、歴史ロマン23選 (PHP文庫)日本「古街道」探訪 東北から九州まで、歴史ロマン23選 (PHP文庫)

泉 秀樹
PHP研究所 2007-04-03

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日本の古い街道を訪れ、その歴史やかつての賑わい、その後さまざまな事情によって寂れていく過程などを語っている作品。

塩の道(岡崎~塩尻の中馬街道)、紅花の道(最上川~羽州街道)、酢の道(東海道より少し内陸寄りの中原街道)、鯖の道(小浜~京都)、ニシンの道(阿賀野川~若松街道)、日本のシルクロード(八王子~横浜)、煙硝の道(五箇山~金沢)、石灰の道(青梅街道)、甍(瓦)の道(伊良湖岬~奈良)など、各地の特産品や資源が運ばれる街道の話が多く、このあたりは知らないことが多いので面白い。

特産品の運搬にまつわる大変さや旧家などに見られる賑わいの様子、その後資源の枯渇や海外からの輸入、政治の変化といった事情で寂れ、著者が街道の跡があまり残っていないことを残念がる記述も多い。

他にも本能寺の変前後にまつわる街道(亀岡街道や山陽道、伊賀越え)、信長が甲信平定後に通った街道(東山道、東海道)、幕末にまつわる街道(馬野鎮平という公家侍が道中日記を残した東海道やハリスが通った下田街道)など、歴史の舞台となった街道も扱われている。

このように、扱われている題材は興味深いものが多い。
しかし、しばしば当たる「材料はいいが処理の仕方が残念」な作品という印象を受けた。

掲載していた雑誌のページの都合もあるのだろうが、街道の解説に徹するか、旅情に重きを置くかが中途半端になっているような感じがあり、書き方によってはもっと良くなったのではないかと思う。

また、地図がついているのはいいのだが、少し不親切というか雑な感じがある。
本文にいくつも地名が出てきてその場所は地図でどこなのか?と思ってみたら記載されていなかったりして、少しイライラした。

上記のような欠点もあるが、かつて賑わった街道についてのさまざまなことを知ることができたのは良かった。





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武部 健一
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