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戦国武将の精神分析 (宝島社新書)
戦国武将の精神分析 (宝島社新書)
中野 信子 本郷 和人
宝島社 2018-04-09

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気鋭の歴史学者と脳科学者が、史料などで伝わっている戦国武将たちの言動を、精神分析の手法であれこれ語っている対談本。

章立てで扱われているのは以下の15人で、彼らと関わりの深かった人物や、通じる部分がある人物などにも話が及んでいる。

斎藤義龍/伊達政宗/徳川家康/淀殿/武田信玄/織田信長/松永久秀/豊臣秀次/細川忠興/島津忠恒/大友宗麟/上杉謙信/豊臣秀吉/毛利元就/石田三成

サイコパス、ソシオパス、パラノイアといった類型やセロトニン、オキシトシンといった脳内で分泌される物質のような専門用語を用いて武将たちの「そうかもしれない」という心の闇を考察している。

伝わっている逸話が本当かどうかも分からないわけで、あくまで「このように考えることができる」という話として話半分くらいに楽しむのがいいのかもしれない。

本郷氏が戦国武将たちを他の歴史学者があまり使わないような独特であけすけな表現をしているところも、他の著作同様で楽しむことができる。
例えば、このような部分である。
  • 伊達政宗はプレゼンやイメージ戦略はうまかったが、肝心の合戦で快勝したことがほとんどない
  • 人質時代に尾張や駿府のような都会で育った家康は(『北斗の拳』のモヒカンみたいな)「ヒャッハー」な三河武士団のノリについていけなかった疑惑
  • 島津家はスーパーサイヤ人的な家で日本っぽくないが、バカ殿は出ない
  • 島津忠恒、伊達政宗、細川忠興、森長可の4人は戦国DQN四天王
ただ、最近の安倍政権をあてこすったところは古びやすいので余計に感じる。

脳科学の用語や概念が消化できないところもあったが、戦国武将を脳科学によるお遊びで扱っている作品と捉えればなかなか面白い作品だと思う。






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