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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2018/09/29『滅亡から読み解く世界史 教科書が語らない「その後」が面白い!』
2018/09/27『戦国武将の選択』
2018/09/25『世界史序説 アジア史から一望する』
2018/09/22『The World Standard』
2018/09/20『本当は面白い「日本中世史」 愛と欲望で動いた平安・鎌倉・室町時代』
2018/09/18『もうひとつの応仁の乱 享徳の乱・長享の乱: 関東の戦国動乱を読む』
2018/09/17『5日でわかる世界歴史』
2018/09/15『お金の流れで読む日本の歴史 元国税調査官が「古代~現代史」にガサ入れ』
2018/09/13『本当は偉くない?世界の歴史人物 世界史に影響を与えた68人の通信簿』
2018/09/11『日本史のツボ』
2018/09/10『戦国日本と大航海時代 - 秀吉・家康・政宗の外交戦略』
2018/09/09『教科書にないお金の増やし方・守り方 行動経済学で解決する50のムダづかい』
2018/09/08『陰謀の日本中世史』
2018/09/04『明治維新で変わらなかった日本の核心』
2018/09/03『キリスト教からよむ世界史』
2018/09/02『人に話したくなる世界史』


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滅亡から読み解く世界史 (じっぴコンパクト新書)
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関 真興
実業之日本社 2016-01-30

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世界史に影響を与えてきた国々の成立から滅亡まで、そしてその国が後世に与えてきた影響などを紹介している作品。

古代のアレクサンドロス帝国やローマ帝国、中世の神聖ローマ帝国やモンゴル帝国、近世のオスマン帝国やティムール帝国、近代の大日本帝国やロシア帝国など、地域から世界にかけて勢力を保持してきた国々が扱われている。

世界史の教科書で目にしてもそれだけでは実情が分からなかったりするので、その国が滅亡した後にどの国が支配したり後継国家となったりしたのかが書かれているので、足りないことを自覚していた知識を補うことができる。

例えば神聖ローマ帝国やオーストリア=ハンガリー二重帝国が成立した経緯や、大英帝国の悪行がもたらした紛争の数々、オスマン帝国のような多民族国家の崩壊によって旧支配地域が火薬庫となってしまう話は示唆に富む。

完成度はそうでもないかもしれないが、あまり扱われない切り口から書かれていて興味深かった。






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戦国武将の選択 (産経セレクト)
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本郷和人
産経新聞出版 2015-05-29

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東大の歴史学者が産経新聞での連載をまとめた歴史読み物。
戦国武将だけでなく、頼朝や執権の北条氏についての話も扱っている。

当時の常識は現代と異なる例として、ギャンブルに負けて全裸に近い状態でも烏帽子だけはきちんとかぶっている絵の話を紹介していて、かなり分かりやすい。

桶狭間の合戦での信長軍の兵力は実際よりもかなり少なく書かれていたのではないか?という疑惑や、三好長慶と信長における意識付けや動員兵力の違い、執権北条氏によるライバルを追い落とすためのえげつない陰謀などが印象に残った。

特に、頼朝の舅に当たる北条時政が比企氏や梶原景時、畠山重忠らを謀略によって葬ったが、今度は長男だが「江間」氏を名乗っていて後継者から外されていた義時や娘で頼朝の妻となった政子から逆に謀略を仕掛けられて失脚するなど、儒教などの道徳がなくて何でもありだった中世の武士における事情が伝わってくるのが興味深い。

史料を精査する学者の立場として、毎年のように出てくる歴史の奇説に対する苦言を書いているなど、自らの立場からの歴史に対する考え方を語っているのもいいところだと思う。






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世界史序説 (ちくま新書)
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岡本 隆司
筑摩書房 2018-07-06

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東洋史を専門とする学者による、世界史の成り立ちが西洋史中心になっていることに対して東洋史の観点から世界史を語っている作品。

序盤では梅棹忠夫の『文明の生態史観』モデルや宮崎市定の年代表を用いていて、梅棹作品を読んでいたので懐かしく感じた。

そして古代の四大文明はオリエント(メソポタミアとエジプトを含む)が発祥の地で、インダス文明や黄河文明へ波及した可能性を指摘している。
そのオリエントはアレキサンドロス大王の時代に統一された後で東西に分裂し、西がローマ帝国に代表される地中海世界、東がペルシアから中央アジアへ広がったという構図が示されているのに少し興奮する。

そこからイスラムの王朝や突厥のようなトルコ系王朝、契丹などのモンゴル系王朝が出現し、モンゴル帝国によるユーラシアの大半を支配下に収めたことで大規模な交易システムが実現する過程を描いている。

モンゴル帝国の崩壊後は中央アジアでティムール帝国が出現し、オスマン帝国、サファヴィー朝ペルシア、ムガール帝国と、大航海時代によって陸上の交易路が寂れるのに比例して沿岸部に大帝国が成立する流れとなっている。

これに関連して中央アジアのオアシス国家と地中海交易の中心となるイタリアは役割が似ていて、陸上交易が盛んな時期は栄え、大西洋やインド洋の航路が発展するに従って凋落するところが共通するという話が面白い。

ところどころで少し難しい表現が出たりもするが、オリエントの東西やユーラシアの東西といったモデルを用いているなど工夫が凝らされていて、興味深く読むことができた。






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The World Standard(AL+スマプラ)(通常盤)
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iわーすた
DOL Street 2016-05-03

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ネコ耳をトレードマークとするエイベックスのアイドルグループ・わーすたのファーストアルバム。
先日行われたライブを観に行く前に、予習する意味もあって購入した。

収録されているのは11曲で、シリアスな曲や叙情的な曲も入っているが、どうしても妙な歌詞の明るい曲調の曲が印象に残る。

「うるとらみらくるくるふぁいなるアルティメットチョコびーむ」や「にこにこハンブンコ」、「いぬねこ青春まっさかり」などがそうで、ライブでも盛り上がっていた。

この手のグループのライブとしてはきれいな女性ファンの割合が高いように見え、女性人気もあることがうかがえた。

メンバーではHKT48・田島芽瑠の同級生として知ったリーダーの廣川奈々聖(ひろかわななせ)、スタイルがいい三品瑠香(みしなるか)の2人がメインボーカルを務めていて、思った以上に歌がうまかった。

坂本葉月(さかもとはづき)、松田美里(まつだみり)、小玉梨々華(こだまりりか)の3人は歌うことは少ないが、メインで歌う「にこにこハンブンコ」ともう1曲では特に下手というわけでもなかったので、単に役割分担しているのだろう。

曲としては「PLATONIC GIRL」のようにかっこいい曲も歌っていて、このCDが出た頃よりもかなり幅が広がっているのが分かる。
一方で焼肉をテーマとした新曲「大志を抱け!カルビアンビシャス!」は「カルビ♪焼いちゃって♪こんがり♪焼いちゃって♪」みたいな歌詞で、別の意味でインパクトがあった。

思っていた以上に楽しむことができたので、また機会があればライブに行きたい。






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