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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2018/10/29『信長の忍び 1』
2018/10/26『信長はなぜ葬られたのか 世界史の中の本能寺の変』
2018/10/24『とんねるずと『めちゃイケ』の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』
2018/10/23『結局、人生はアウトプットで決まる 自分の価値を最大化する武器としての勉強術』
2018/10/20『戦争と革命の世界史』
2018/10/17『北陸から見た日本史』
2018/10/15『足の裏を刺激して一生歩ける体になる! きくち体操』
2018/10/14『60分で名著快読 クラウゼヴィッツ『戦争論』』
2018/10/11『大日本帝国の経済戦略』
2018/10/10『JUMPING SUMMER』
2018/10/08『最強マフィアの仕事術』
2018/10/07『孫子・戦略・クラウゼヴィッツ ―その活用の方程式』
2018/10/06『納得させる話力 トークのプロに学べ!!』
2018/10/04『帰ってきたヒトラー』
2018/10/02『安部龍太郎「英雄」を歩く』
2018/10/01『世界一わかりやすい世界史の授業』


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信長に仕えるくの一・千鳥が主人公となっている、作者が言うところの「忍びから見た戦国漫画」。
ギャグがベースの4コマ漫画となっている。

伊賀出身の千鳥は修行中の5歳くらいの頃に信長と出会って感銘を受け、一人前になってから幼馴染の助蔵とともに信長に仕えることとなる。

本作では桶狭間の合戦や信長の義父に当たる斎藤道三の最期、家康との清須同盟、斎藤龍興の美濃攻略戦などが扱われている。
コラボしたことがある戦国4コマ漫画に『殿といっしょ1』があるが、本作の方が主人公がはっきりしていて話が時系列で進む分読みやすい感じがある。

甘党の信長、天然の濃姫、ツンデレでメシマズなねねなど、キャラ付けもなかなか面白い。
また、今川義元や斎藤道三の絵のタッチがイメージする戦国武将の一端を表しているように感じられるところもうまいところなのだろう。

末尾には、信長研究を専門として『信長軍の司令官―部将たちの出世競争』などの著作がある歴史学者・谷口克広氏による文章が収録されている。

学者として史実から大きくはずれている部分には厳しいようだが、本作では例えば清須城に(この時代にはまだない)天守閣を描いていないことなど、きちんとポイントを抑えて描いていることを評価している。
信長の重臣で中年のはずの森可成(蘭丸の父)が若いイケメンに描かれていることだけは軽く苦言を呈しているが、もっとひどい作品がいくらでもあることを考えると全然許容範囲だと思っている。
(むしろ、可成がピックアップされていること自体を評価したい)

絵のタッチと話のテンポのバランスが良く、好きな作品なので続編も読んでいくつもりである。






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作家・安部龍太郎による雑誌などの連載をまとめて再構成している歴史読み物。

前半は本能寺の変を朝廷黒幕説、特に元関白の近衛前久が大きな役割を果たしたという流れで話をしていて、以前読んだ著者の『信長街道』に書かれていた内容と重なっている。
また、イエズス会などのキリシタン陰謀説も扱っている。

後半はさらにキリシタンの影響力が強かった話や、大航海時代の中で戦国大名たちも思われている以上に海外とのやり取りをしていたエピソードが書かれている。
高山右近、黒田官兵衛、小西行長、蒲生氏郷といったいかにもなキリシタン大名たちから、加藤清正や福島正則、毛利家や豊臣家などもキリシタンとの交流があった話には少し意外性がある。

弱い根拠を元に前のめりに語っている感が強いが、ネタというかそういう説もあるという受け取り方でそこそこ楽しめた。






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関連タグ : 安部龍太郎,



近年におけるテレビのバラエティ番組の変化について分析・考察している作品。

長く続いてきた「とんねるずのみなさんのおかげでした」と「めちゃ×2イケてるッ!」が終了した背景にあるとんねるずの芸風が受け入れられにくくなったことや「めちゃイケ」のメンバーがそれぞれの地位を築いたことで良さが出にくくなった話から始まっている。

そしてダウンタウンが長年第一線で活躍できている理由、人気がある「アメトーーク!」や「水曜日のダウンタウン」の製作者側の話、フジテレビ低迷の考察、有吉弘行やマツコ・デラックスが人気の理由など、テレビの業界で活動していた人らしい視点で書かれている。

必ずしも観たことがある番組ばかりではないが、テレビという媒体への愛情や期待が感じられてなかなか面白かったと思う。






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マイクロソフト社でWindows95やWindows98の開発に携わってきたソフトウェア技術者によるアウトプットの方法や意義を語っている作品。

ブログやSNS、プレゼン、対談などの形でアウトプットをする方法、そしてそれが新たなアイデアを生み出したり別の仕事につながったりするなど、相乗効果がいくつもあることなどを語っている。

著者は2004年くらいにアメリカと日本で離れて暮らす家族に向けてブログを書いていたところ、ある記事が多くの人から注目を浴びたことでアウトプットの影響力が大きいことを改めて気づいたことがきっかけと書いている。

また、アメリカではアウトプットをする方法に関する教育が進んでいることにも触れ、日本の国語教育でやっている読書感想文の問題点にも語っている。
これは作家の清水義範の著作にあった話を思い出した。

アウトプットの仕方よりもまずは伝えたいこと、そこから伝わるにはどうすればいいのかという話が具体的に書かれていて、参考になることも多い。

終わりの方ではアウトプットする結果として発生する炎上が発生した場合の対応についても書かれていて、この炎上がSNSでのアウトプットで特に注意が必要なところである。

書かれているテーマがテーマなだけに、具体的で伝わる内容だった。






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