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読んだ本の感想をつづったブログです。




フランス文学者による、マキャベリの『君主論』における君主を社長と読み替えることで、現代のビジネスでより活かせるような形で解説している作品。

中世イタリアの戦国時代みたいな都市国家や周辺国家の抗争における概念を、例えば以下のような形で読み替えていて、かなり分かりやすい。
  • 軍事力≒資本
  • 傭兵軍≒銀行からの融資
  • 外国の援軍≒株式割り当てを通じた他社からの投資受け入れ
  • 領民の武装≒社員に裁定権を与える

著者はさまざまな経営者たちの成功や失敗に関する著作を多く出してきたそうで、有能だがお人好しな社長が悪人の奸計にはめられた事例など、多くのエピソードを交えて語っているので説得力を増している。

フランス文学者ということで、17世紀の貴族のロシュフコーによる辛辣なコメントが多く収録された『箴言集』の言葉も引用していて、こちらの作品にも関心を持った。

書かれたのがゼロ年代はじめのため、小泉政権や田中真紀子といった少し古びた話もしばしば入っていることを除くと、分かりやすくてためになる作品だと思う。






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