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読んだ本の感想をつづったブログです。



大津絵 民衆的諷刺の世界 (角川ソフィア文庫)
クリストフ・マルケ (著), 楠瀬 日年 (イラスト)
KADOKAWA/角川学芸出版 (2016-07-23)


江戸時代に東海道や伊勢神宮参拝の宿場町だった大津で土産物として販売されていた大津絵を紹介・解説している作品。

大津絵は浮世絵と同じように量産されて手頃な値段で普及していて、それゆえに希少価値がないと判断されてあまり残っていないという。
使い方は元々は仏教などの宗教画として描かれ、その後風刺画や護符としても流通したことが書かれている。

中盤では明治時代に活躍した篆刻家の楠瀬日年による、リバイバルとして作成された大津絵をカラーで掲載している。
表紙にあるように、漫画家としてはさくらももことか、見ル野栄司などの作風を髣髴とさせる、ゆるいタッチの絵となっている。

扱われているのは七福神や仏様、天狗、鳥獣、江戸時代の人々などで、現代の絵としても十分見れる出来となっている。
こうした作品はおそらく最初に自分で描いたか、発注して描いてもらったかした人がいたはずなので、どのような人物だったのかがけっこう気になった。

楽しい絵を多く見ることができて良かった。




大津絵こう話
片桐 修三 (編集)
サンライズ印刷出版部 1997/5


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