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読んだ本の感想をつづったブログです。





ルターの宗教改革から現代にかけてを扱った、学者、作家、評論家といった識者たちによる「文芸春秋SPECIAL」に掲載された論文をまとめている作品。

まず印象に残るのは、ロシア、中国、イスラム圏、韓国、北朝鮮など、欧米や日本とは世界観や歴史観、モデルとなる体制や人物が異なっている地域の話で、現在の体制が崩壊したからといって民主化が進むとは限らないことを再認識することができる。

他にも、ワイマール共和国では政党政治の混迷と緊急事態用に議会を無視できる大統領令の乱発によって行政が立法に優先してヒトラーが台頭する前から民主政治が変質していたことや、音楽が教会、ブルジョア、軍隊など時代によって主要なスポンサーが変わることで流行が移ってきた話、福田和也による違和感だらけの戦後のアメリカ大統領の評価(フランクリン・ルーズヴェルトやバラク・オバマの評価が高すぎる気がする)などが目についた。

納得できるもの、できないもの、知らなくて新鮮に感じたものなどさまざまで、興味深く読むことができた。





世界史の新常識 (文春新書)
文藝春秋 (編集)
文藝春秋 2019/3/20


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