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読んだ本の感想をつづったブログです。



笑う日本史
伊藤 賀一 (著), おほしんたろう (イラスト)
KADOKAWA (2019-04-27)



日本史から笑いの要素を探し、紹介・解説している作品。
著者は予備校の経験が長いこともあり、大学の入試試験問題の難問・珍問や間違えそうなポイントの話もしている。

やはりというか、業績を取り上げたら人間的にはクズとしか言いようがない野口英世と石川啄木が登場していて、お約束だと感じてしまった。
以前読んだ『石川くん』『啄木・ローマ字日記』では啄木のクズさが克明に描かれていたし、子供の頃に読んだ野口英世の伝記では友人などに金を無心するシーンがしばしば出てきたが、その金を遊びに使っていたことを知ってドン引きした記憶もある。

他にも、自分ができる人間であるが故に他人にも厳しくしてしまうブラック企業経営者のようなキャラクターのため、保元の乱では上級貴族なのに何本も矢を撃ち込まれるような殺され方をした藤原頼長の嫌われっぷりや、天狗や魔法使いになりたくて政治そっちのけで修行に励んでいた「半将軍」の細川政元、マッカーサーが気に入って料理名を聞かれたところ白洲次郎から「ヤンキー軍人だから適当にあしらえ」とのアドバイスによって名付けられた「スパゲティナポリタン」の逸話など、知っていても面白かったり初めて知って驚いた話などが収録されている。

武田信玄から高坂弾正(春日源助)に対する浮気の言い訳の書状や信長が秀吉夫人のねねに宛てた手紙、信長が佐久間信盛に出した叱責および退職勧告の書状なども現代語訳で紹介されていて、かなりストレートな現代語訳なのが分かりやすくて面白い。

そういえば現在のお札の肖像画となっている福沢諭吉、樋口一葉、夏目漱石の3人とも金銭的にだらしなかったり縁がなかったりと書かれていたことについては、だから平成の時期は景気がいい感じがあまりしなかったのかもしれないと思ったりもした。
次にお札の肖像画となる渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎の3人は少なくとも現在の3人よりは金銭的に恵まれていたはずなので、景気の良さを感じられる時代になったらいいなと思っている。






笑う数学
日本お笑い数学協会
KADOKAWA (2018-01-27)


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