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読んだ本の感想をつづったブログです。



日付記事タイトル                                      
2019/09/29『ヘタな人生論より中国の故事寓話 面白くて機知に富む”人生の教科書”』
2019/09/28『働く君に贈る中村天風45の言葉: 「今日」を限りに人生が一変する本』
2019/09/27『ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下)』
2019/09/26『ローマ人の物語〈9〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)』
2019/09/25『ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)』
2019/09/24『信長の忍び外伝 尾張統一記 1』
2019/09/23『60分で名著快読 三国志』
2019/09/20『SIMPLE』
2019/09/19『ヘッセ 人生の言葉 エッセンシャル版』
2019/09/18『武装酒場』
2019/09/16『日本人が知らない 真実の世界史』
2019/09/15『地理がわかれば陣形と合戦がわかる 戦国の地政学』
2019/09/14『経済で読み解く日本史① 室町・戦国時代』
2019/09/12『30の「王」からよむ世界史』
2019/09/11『1分間アドラー 人間関係の悩みをゼロにする77の原則』
2019/09/10『織田信長の家臣団―派閥と人間関係』
2019/09/06『総合商社――その「強さ」と、日本企業の「次」を探る』
2019/09/05『「半沢直樹」で経済がわかる!』
2019/09/04『「座右の銘」が必ず見つかる寺子屋の人生訓451』
2019/09/03『2019年 大分断する世界――アメリカが本気で親中国家を排除する』
2019/09/02『不透明な10年後を見据えて、それでも投資する人が手に入れるもの』
2019/09/01『成功を引き寄せる名経営者の言葉』



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中国の『論語』や『史記』、『戦国策』などといった古典で扱われている故事・寓話を紹介し、教訓的な話をエッセイ風に語っている作品。

私からすると既に知っている話が多いが、分かりやすくまとめられている。
ただ、著者の語りにウザさを感じるところもところどころあり、この手の作品の難しさを再認識したりもする。

「ヘタな人生論より」というタイトルなのだが、本書も「ヘタな人生論」的な感じになっていないのか?」というツッコミをしたくもなる。

扱われている内容は日本語として定着しているものも多いしそのもととなった話を知ることができるので、初めて読むには悪くないとも思う。






中国故事 (角川ソフィア文庫)
飯塚 朗
KADOKAWA/角川学芸出版 (2014-12-25)


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中村天風の言葉45を紹介・解説している作品。
天風本人や、大きな影響を受けた京セラ創業者の稲森和夫氏などのエピソードなどを交えて語られている。

天風は日露戦争時に満州で軍事探偵として活躍したり、戦後に結核にかかったがヨガによって回復したり、実業家としても業績を残した後に哲学を説法して多くの信奉者がいるという、すごい人物であることが語られている。

天風の名前は聞いたことはあったが本を読んだことがなかったので初めて読んだ次第で、確かに前向きなエネルギーが感じられる言葉が多く、なるほどと思う。

ただ、私にはちょっとレベルが高すぎたかもしれない。






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塩野七生による『ローマ人の物語』シリーズのカエサル編第3作で、三頭政治の終焉にガリア戦役の仕上げ、ポンペイウスと結びついた元老院派との戦いのためにルビコン川を渡るまでが描かれている。

まず序盤で、クラッススがオリエントでパルティア(ペルシア系国家)との戦争で敗死したことで三頭政治が終わってしまう。

本書を読む前は単純にパルティアが強かっただけだくらいに思っていたが、実際はローマ側の敗因が大きかったようである。
確かにパルティアにスレナスという名将が現れて新戦術を用いたこともあるが、経済人としては優れていたクラッススが軍事面では愚将で、ポンペイウスやカエサルに対抗心を燃やして戦果を上げようと焦ってしまったことが最大の敗因であり、突き詰めるとトップのライバル意識が原因で惨敗というのは割り切れない。

ガリア戦役ではカエサルのもとで大活躍したクラッススの長男がパルティア戦で戦死したのももったいない気持ちがあるし、勝利者となったスレナスがパルティア王から名声を危険視されて殺され新戦術が忘れられたことも残念な感情になる。

そしてカエサルが進めていたガリア戦役では、ヴェルチンジェトリックスというガリアの若い指導者がガリアの大半の部族を糾合して大反乱を起こし、カエサルを苦戦させている。

最終的にはカエサルが勝利して降伏の後に処刑されるが、あのカエサルをこれだけてこずらせたヴェルチンジェトリックスもまた1人の傑物であり、カエサルが若い頃の自分に似ていると感じて処刑を残念がったことも分かる気がする。

終盤はポンペイウスを取り込んだ元老院派との戦いで、虚々実々の駆け引きの果てに「ルビコン川」や「賽は投げられた」のエピソードの話に続いていく。

ここではカエサルを副官として長く支えてきたが、ポンペイウスのクリエンテス(後援者や使用人などを含有する立場、日本語に適切な訳語がない)でもあることから、カエサルのもとを去ったラビエヌスの話が強い余韻を残している。

話が盛り上がったことで次が読みたくなったので、続編の『ルビコン以後』も購入してきた。
続けて読んでいくつもりである。






ガリア戦記 (講談社学術文庫)
カエサル (著), 國原 吉之助 (翻訳)
講談社 1994/4/28


内乱記 (講談社学術文庫)
カエサル (著), 國原 吉之助 (翻訳)
講談社 1996/6/10


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塩野七生による『ローマ人の物語』シリーズのうち、ユリウス・カエサルが活躍する部分の第2作。
第一回三頭政治の成立から、ガリア遠征の前半が扱われている。

キケロや小カトーのような元老院派の執拗な妨害に対し、カエサルは英雄のポンペイウス、カエサルの最大の債権者でローマ随一の富豪であるクラッススと三頭政治を構築することに成功する。

高い名声はあるが政治的な交渉や演説が苦手で元老院にしてやられることが多かったポンペイウス、財力はあるが人望がないクラッスス、政治力や民衆の支持はあるが財力や元老院での影響力が不足していたカエサルと、それぞれの弱点を補いあう形の同盟だったようで、こうした体制は歴史上繰り返されている。

その上でカエサルは執政官を経て北イタリアや南フランスの属州総督に就任し、ガリア(現在のフランス、スイス、ベルギー、オランダなど)への遠征に乗り出していく。

ガリア人の反抗的な部族との戦い、ライン川からガリアに侵入を図るゲルマン人との戦い、そしてブリタニア(現在のイギリス)への遠征と、カエサルは毎年多くの軍団を率いて戦いに明け暮れることになる。

このあたりはカエサル自身が書いて当時も後世でも評判が高い『ガリア戦記』の記述に従って書かれている部分が多く、ローマ兵だけでなく協力関係にあるガリア人やゲルマン人などへの指導力、臨機応変で先を読んだ用兵、ローマの攻城やインフラ技術を生かした戦い方などが多く書かれていて面白い。

各地に割拠して反抗する部族も多い環境、兵站の不安、劣悪な交通事情、裏切ったりする部族が出てくるなど多くの悪条件の中で成果を上げているカエサルの実績が、読み進めていくうちに分かってくる。

戦いがしづらい冬の間はローマ政界への工作を代理人に当たる協力者を通じて行うなど、英雄何人分もの活躍をしている記述に驚きながらも、下巻に進んでいく。






ガリア戦記 (講談社学術文庫)
カエサル (著), 國原 吉之助 (翻訳)
講談社 1994/4/28


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