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読んだ本の感想をつづったブログです。



60分で名著快読 三国志 (日経ビジネス人文庫)
狩野 直禎
日本経済新聞出版社 (2016-01-07)



『三国志』が現在知られている形になった経緯や史実との違い、現代のビジネスや生き方などに活かせそうな話などを語っている作品。
1985年に講談社現代新書から出された『「三国志」の知恵』を改題・加筆したものという。

『三国志』は横山光輝の漫画とNHKで再放送を観た記憶がある『人形劇三国志』による知識がほとんどなのだが、例えば横山光輝の漫画ではさらっと流されていた袁紹VS曹操による官渡の戦いの話や、袁紹や劉表などが強大な勢力や高い名声を誇りながらも時代の流れを読めずに曹操のようなすばしこい人物に先を越された事例などが印象に残る。

敗者となった袁紹や劉表にもいい参謀がついていて後から見ると妥当な策を出しているのに採用されず、出奔したり悲惨な最期を遂げたりと、特に乱世では仕えるところを間違えると大変なことになることがよく分かる。

また、信義についての話では、劉備がさまざまな勢力の間をフラフラしているように見えながらも多くの人々から信頼されていた背景や、逆に劉備とやっていることは少し似ているのに誰からも全く信頼されなかった呂布、小悪党として使い捨てみたいな生涯を送ることになった孟達など、社会で生きる上で人から信頼されることの重要性を考えさせられる。

前半は知っている人には退屈、知らない人には関心を持たれないかもしれない話が多いが、後半の三国志から何を学ぶかという部分は興味深いエピソードから分かりやすく教訓を導き出していて、読みやすかったと思う。







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