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読んだ本の感想をつづったブログです。



竹村 公太郎 (著)
宝島社 (2019/8/9)


元建設官僚の竹村公太郎氏による、地形と水脈から日本史を語っている作品。
他の著書と重なる部分もあるが、水脈というキーワードで語っているところがポイントとなる。

古代に大和盆地にあったと思われる広大な湖が地形変動あるいは長年にわたる亀の瀬からの水抜き工事によって肥沃な耕地に作り替えられた説や、源平の合戦では源氏にも東国の水軍が多く味方していた一方で木曽義仲軍にはろくな水軍がなかったという話、戦国時代に長島の一向一揆が信長に長年敵対できたのは輪中地域という地の利を得ていたという理由、秀吉には大阪への遷都構想があったなど、初めて知ったと思う話がそれなりに書かれていて興味深かった。

NHKで放送中の「ブラタモリ」でも扱われた、信玄堤でお祭りによって堤を踏み固めていた話や、秀吉による京都をお土居で囲んで防御を固めていた話も出てきて、懐かしく思い出したりもした。

地形図がモノクロで分かりにくいとか、もう少し地図があればもっと分かりやすかったと思うなど注文を付けたいところもあることはあるが、なかなか良かったと思う。






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