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読んだ本の感想をつづったブログです。



本村 凌二 (著)
PHP研究所 (2018/3/20)


ローマ帝国の歴史を教養の観点から、個々の事件などよりも大きなポイントから解説している作品。
先日読んだ著者の『はじめて読む人のローマ史1200年』を、より詳しくした感じになっている。

塩野七生著『ローマ人の物語』シリーズはアウグストゥスの治世までは読んでいるので前半はある程度知っているつもりだが、それ以降はあまり自信がないので、そのあたりは特に興味深く読んだ。

特に、ネロが死んでからの混乱期と、コンモドゥスが死んでからの軍人皇帝時代は皇帝が短期間で何人も入れ替わっているのでなかなか分かりにくいが、その中でも広すぎる領土を分割統治したり、軍制や税制、貨幣などの分野で改革を図るなど、時々名君が出てきてローマのシステムを継続させようとする努力が感じられるところがいい。

また、ネロの時代にキリスト教の弾圧があったとされる件は、史料の誤読が定着したためでその頃は皇帝が目障りに感じるほどキリスト教徒はいなかったのでは?と否定的な見方をしていたり、ローマが徐々に滅んでいった過程は多くの変化が出てきた新しい時代と肯定的に捉えるのもひとつの見方など、著者による見方を語っているのも興味深い。

『ローマ人の物語』をさらに読み進め、理解を深めたいと改めて思った。






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