FC2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。



八木 剛 (著)
幻冬舎 (2016/1/30)


タイトルにある通り、不動産投資を始める人々が必ずしも知っているわけではない不動産投資における注意すべきポイントを、具体的な計算や、関係者の利害によって投資家の不利益になる言動をする場合があるエピソードなども含めて解説している作品。

著者は不動産業界で長年勤めて独立した人物であり、問題点を熟知している一方、これらに対しての対策をきちんと実施すれば8割~9割くらいの物件は利益を上げることが期待できることを書いていて、単純に「不動産投資は恐ろしい」だけの話になっていないところは好感が持てる。

注意すべきポイントとしては、販売業者や管理会社といった不動産業者の見極め、空室への対策、経年劣化に対するメンテナンス、融資を仰ぐことになる銀行や銀行員の事情、節税対策をする場合の税制の複雑さなど多岐にわたり、不動産投資は「投資」というよりも「事業」の性質が強いことを認識させられる。

特に印象に残ったのがサブリース(マンションなどの管理を管理会社に任せる手法)を利用する場合にハズレの管理会社を選んでしまうと大変な目に遭うという話のところで、この業界はレオパレスや大東建託、かぼちゃの馬車などを思い浮かべても、知名度や事業規模にかかわらず不誠実な対応、法的に問題がある対応をする業者が多いようである。

コマーシャルや勧誘では手間をかけずに儲かるかのような美辞麗句が語られがちだが、本書を読むと不動産投資はそのような生易しいものではないことが分かり、私は手を出すのをやめておこうとの思いを強くした。

比較的気軽に不動産に投資したい場合は、REITとか関係企業の株式くらいにとどめておくのがよさそうである。






にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト