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読んだ本の感想をつづったブログです。


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日本博識研究所 (著)
宝島社 (2018/4/5)


日本史の定説と異なる異説や、研究が進んで違った真相が明らかになったケースなどを150紹介している作品。
ありきたりの内容だが、3億円事件や松川事件(国鉄3大ミステリー事件の1つ)など、近現代についての話が比較的充実しているように見えるのが、特徴と言えなくもない。

ただ、2年前に出た本であることを考えると、最新の研究結果を踏まえた話が少ないのが残念である。






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犬塚惇平 (原作), 九月タカアキ (漫画), エナミカツミ (キャラクター原案)
スクウェア・エニックス (2017/6/24)


少し前に読んだライトノベルである『異世界食堂』をコミック化した作品の第1作。

原作でも最初に出た女性冒険者とメンチカツの話から始まり、多少原作とは順番が前後するものの、比較的初めの方の話が収録されている。

話の感じはよく再現されていると思うし、マスターが少しイケメンすぎるところ以外はキャラクター設定も良かったと感じた。

コミックで読んでも、魅力的な作品だと再認識させてくれた。





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長澤まさみ (出演), 田中亮 (監督), 東出昌大 (出演)
ポニーキャニオン 2020/12/25


長澤まさみ主演の詐欺師が活躍するコメディ作品の映画最新作。
先日地上波で観た『コンフィデンスマンJP ロマンス編』が面白かったので、公開2日目の24日に観た。

今回は華人の大財閥の資産を狙っていて、当主が亡くなった際の遺言書に既に成人している3人の子供ではなく、消息不明の娘・ミシェルに全財産を譲ることが書かれていたため、ダー子(長澤)たちはここに目をつける。

そこで美人局を得意とした女性詐欺師の遺児であるコックリ(関水渚)をミシェル、ダー子をその母親に仕立て上げ、厄介者扱いされて手切れ金をせしめるという絵を描いて乗り込むが、事態がどんどん思わぬ方向に展開していく。

そして今回も過去に大金をだまし取ったダー子たちを狙う赤星(江口洋介)や『ロマンス編』で重要な役割を演じたジェシー(三浦春馬)など、過去の作品にも登場した詐欺師たちが多数登場し、マレーシアを舞台に大規模な虚々実々の駆け引きが繰り広げられていく。

話自体はつっこみどころはそれなりにあるものの、エンターテイメント性を損じるほどでもなく、今回も楽しむことができた。

キャストでは初めて観たコックリ役の関水渚の存在感が印象に残り、今後女優としてさらに活躍していくことを期待させてくれる。
また、財閥の長女役を務めたビビアン・スーは貫禄がついたものの20年以上経過しても美しさを維持しているのはすごいと感じた。

そして、ジェシー役の三浦春馬の軽妙な演技も印象に残り、先日の逝去により次回作以降で観られなくなったのが非常に残念である。






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速水 螺旋人 (著)
講談社 (2011/12/22)


戦争中の兵站部隊に所属する女性少尉が、真面目さで奮闘するコメディータッチの漫画の第1巻。

主人公はマルチナという兵站軍の少尉で、大公国(おそらくソ連がモデル)の敵国から占領したアゲゾコ要塞に着任する。
この兵站軍は戦わないために陸軍や海軍から「紙の兵隊」と呼ばれてバカにされることが多いが、重要な任務であることが読んでいくうちに伝わってくる。

物資や資金の不足や資材の横流しなどの軍内部の汚職、兵の士気低下、従軍ジャーナリストへの対応など戦争で地味な扱いをされる部分が多く出てきて、軽めの描き方なのに妙に印象に残る。

情報を詰め込むような絵のタッチは少し読みにくく感じるが、思っていた以上に楽しむことができた。





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