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読んだ本の感想をつづったブログです。



狩野博幸 (監修)
河出書房新社 (2019/11/13)


主に江戸時代から明治時代初めまでに描かれた浮世絵などのうち、面白さや風刺がメインとなった絵を紹介・解説している作品。

国芳や暁斎、芳年、広景、落合芳幾といった江戸時代後期の絵師たちの作品や、近江で土産物として販売されていた大津絵、百鬼夜行絵巻などはこれまで他の本で読んだり、美術館の特別展などで観たりしていて、改めて楽しむことができた。

初めて知った種類では江戸時代中期に大坂ではやったという鳥羽絵という細い体つきでユーモラスな表情や動きに特徴がある絵や、耳鳥斎(にちょうさい)という江戸時代中期に大坂で活躍した絵師によるシンプルにデフォルメした絵などが印象に残る。

これらを見ていると、デフォルメした技法は日本で長らく好まれ描かれてきたものであり、先日読んだ『北欧女子オーサが見つけた日本の不思議 (2)』で作者が「デフォルメした技法が難しい」と語っていたこととも符合しているように思う。

それを考えると、現在の漫画もこうしたゆかいな浮世絵のエッセンスが続いてきているということなのだろう。

題材にしても七福神、福助、閻魔大王、鬼、そのへんの町人、歌舞伎役者、妖怪など多彩で、当時描かれていた対象のトレンドとしても興味深い。

新たな知識を得ながら楽しむことができた。





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