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八幡 和郎 (著)
扶桑社 (2016/12/24)


世界史を歴史から学ぶという観点から書かれたと思われる歴史読み物。
タイトルにある最強と言えるかは疑問だが、分かりやすくて考えさせてくれる書き方になっているのでなかなか良かった。

著者は経歴でフランスに留学していたこともあるのか、ヨーロッパの話がより詳しく書かれているように感じる。
例えばフランスはルイ16世が保守派に屈して失政をしなければフランス革命を必要としなかったかもしれないとか、ナポレオンが成功していたら他のヨーロッパ諸国はどうなっていたかというIFなど、構造的な背景を含めて話がなされているのが分かりやすい。

敵の敵だからと優遇し過ぎてはいけないとか、進出しなかったり撤退したら力の空白に別の勢力が入ってくるなど、歴史的な教訓を得やすい話になっているのもいい。

特に近代以降は、日本の外交における成功事例や失敗事例、アメリカの感情的な外交が後で面倒なことになった話、スターリンや毛沢東の共産党勢力による情報工作で日本や欧米の国々が騙されたことなどは、近い時代なだけに重く受け止めてしまう。

近年の事例だと成功したと思われた政策の反動が来たり、冷戦時代にソ連に対抗させるために援助した組織や国が暴れたり、国民投票やポピュリズムといった民意の暴走による弊害などの話がなされていて、同時代の話だけにさらにリアルに感じられる。

表面的な事件だけでなく、背景となった傾向やどのような手段が考えられたかなども書かれていて、興味深く読むことができた。




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