日付 | 記事タイトル |
2021/04/29 | 『商社審査部25時 知られざる戦士たち』 |
2021/04/28 | 『〈蒼橋〉義勇軍、出撃! 銀河乞食軍団 黎明篇1』 |
2021/04/27 | 『呪術廻戦 0 東京都立呪術高等専門学校』 |
2021/04/26 | 『日本の攻城戦55』 |
2021/04/25 | 『未来いそっぷ』 |
2021/04/24 | 『会社四季報 2021年 2集 春号』 |
2021/04/23 | 『異世界の沙汰も金次第』 |
2021/04/22 | 『だって買っちゃった ―マンガ家の尽きない物欲―』 |
2021/04/21 | 『機忍兵零牙』 |
2021/04/20 | 『いかめしの丸かじり』 |
2021/04/19 | 『たったひとつの冴えたやりかた』 |
2021/04/18 | 『おせっかいな神々』 |
2021/04/17 | 『ウィズコロナ 日本株にビッグウェーブがやって来る!』 |
2021/04/16 | 『SF飯 宇宙港デルタ3の食料事情』 |
2021/04/15 | 『新任少尉、出撃! 海軍士官クリス・ロングナイフ』 |
2021/04/14 | 『あらすじ論語と算盤』 |
2021/04/13 | 『たくさんのタブー』 |
2021/04/12 | 『ショートショートの広場〈16〉』 |
2021/04/11 | 『オレたちバブル入行組』 |
2021/04/10 | 『新・中世王権論』 |
2021/04/09 | 『警察用語の基礎知識 事件・組織・隠語がわかる! !』 |
2021/04/08 | 『宇宙のあいさつ』 |
2021/04/07 | 『一発屋芸人の不本意な日常』 |
2021/04/06 | 『渋沢栄一と勝海舟 幕末・明治がわかる! 慶喜をめぐる二人の暗闘』 |
2021/04/05 | 『八男って、それはないでしょう! 1』 |
2021/04/04 | 『根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男』 |
2021/04/03 | 『幕末単身赴任 下級武士の食日記』 |
2021/04/02 | 『元構造解析研究者の異世界冒険譚』 |
2021/04/01 | 『新任警視』 |

高任 和夫 (著)
講談社 (2005/3/15)
大手商社で審査部の課長が、次々と発生する会社の危機に対して上司や部下、各方面の関係者などと協力して立ち向かう経済小説。
主人公は畿内商事の審査部で課長を務める千草で、職務上仕方がないだろうが多くのトラブルに対応している。
まず、畿内商事が債権や売掛金が数千万円ある瀬戸内の企業が倒産しそうだという情報を得て、倒産した後だと回収額が大きく減るために急いで回収に奔走する。
そうかと思えば、関連会社の取引先が社長の急死によって会社更生法を申請し、変に理想を持ち過ぎた裁判長からは非現実的な再建案を出されたり、畿内商事から破産管財人を出すように要求されるなど、かなりやっかいな事態になっている。
千草は部下の小早川や中川、広島支社にいる同期の梅原、そして上司で審査部長の佐原などと協力し、時に行き詰まる交渉、起死回生のアイデアなど、商社のことを知らない立場からするとダイナミックな展開になっている。
舞台がバブルの時期?で少し古いし、商社ってこんなことするのか?と疑問が出てきたりもするが、テンポが良くて一気に読み進んでいくことができる。
まあまあ面白かったと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『天下商人 大岡越前と三井一族』

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鷹見 一幸 (著), 鷲尾 直広 (イラスト), 野田 昌宏 (原案)
早川書房 (2009/6/25)
野田昌宏によるスペースオペラの名作シリーズである『銀河乞食軍団』について、『宇宙軍士官学校』などの著者である鷹見一幸がその前日譚としてリメイクした作品の第1巻。
本編はまだ読んだことがないが、著者の『宇宙軍士官学校』を読んでいて面白かったので読んでみた。
舞台は多くの資源が採取できる惑星系の蒼橋(あおのはし)で、ここは紅天(こうてん)という企業が開発していたが、その紅天からの搾取があまりにもひどいということで、蒼橋の労働者たちが組合だけでなく秘密裏に義勇軍まで結成し、抵抗の機会をうかがっていた。
そしてあるきっかけでストライキに入ったところから話が始まっている。
これに対して紅天からは鎮圧の軍が、そして連邦政府からは紛争阻止のために(後に星海企業を設立する)ムックホッファ准将や大尉のロケ松が所属する艦隊が、そして新聞社からは特派員として女性記者のロイスが派遣されて・・・と、話の舞台が整っていく。
蒼橋側は紅天からの契約で惑星系の外で活動できる戦艦や強力な兵器などの所有を禁じられているものの、地の利を活かしたり採掘者としての知恵を用いて戦っていくという形で話が進んでいく。
地名や船名、通り名などが和風で話し言葉が江戸っ子風なのはかなり癖があるものの、慣れてくるとなかなか面白いし、話のテンポもいいので一気に読み進んでいくことができた。
続きも気になるし、本編に関心を持つきっかけにもなった。

芥見 下々 (著)
集英社 (2018/12/4)
人気漫画『呪術廻戦』の前日譚となるような話が収録されている作品。
本編はまだ読んでいないが、評判がいいようなので読んでみた。
主人公は少年・乙骨憂太(おっこつ ゆうた)で、彼には交通事故で死んだ幼馴染の「里香ちゃん」が呪いにより強大な化け物としてついていて、何人も大けがさせるくらいの存在であることを危険視され、呪いのある世界で成立している東京都立呪術高専に入学させられる。
ここには教師役の常に目を包帯で隠した五条の他、真希、棘、パンダといった同級生がいて、呪いの力で呪いを祓うべく活動していくが・・・という話になっている。
ほとんど予備知識なしで読んだが、化け物の気持ち悪さや少しシンプルというか無機質な感じのタッチには癖があると感じたが、話のテンポが良くて笑いの要素も入っていて、楽しく読むことができたと思う。
入り口としてもいい作品と感じていて、本編も読んでみようと思った。

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柘植 久慶 (著)
PHP研究所 (2015/10/3)
軍事ジャーナリストでもある作家による、日本の55の城での攻城戦エピソードを解説している作品。
時期は南北朝時代から西南戦争の時期まで、場所は北が函館から南が熊本城までと幅広い範囲を扱っている。
単に誰と誰が戦ったとか状況の推移だけでなく、軍事ジャーナリストとして籠城してみたい城とか、指揮官たちの采配の良否など、軍事的な見地からの話が書かれているのも興味深い。
例えば毛利軍が伝統的に動きが鈍いとか、河井継之助は自身でガトリング砲を使ったという指揮官としての失敗、徳川秀忠軍は上田城をそこまで本気で攻めていなかったのではという疑惑、関ケ原の合戦での石田三成がやってしまったと思われる戦略的な失策など、マニアックな感じが非常にいい。
地方のあまり有名でないと思われる城や合戦も紹介されていて、なかなか良かったと思う。
- 著者の作品について書いた記事
- 『桶狭間 信長の深謀・義元の誤算』
- 『ヴェトナムと組むメリットを知らない日本人』

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