fc2ブログ
読んだ本の感想をつづったブログです。



内田 光治 (著)
アスコム (2021/6/23)


鳥取県にある不動産会社の専務による、地方の中小企業が業務効率化やDXを実施するに当たって経験したことや学んだポイントなどを紹介している作品。

著者はオーナー一族の3代目に当たり、他社勤務を経て入社したことで、それまでの経験と自社の違いを踏まえて業務改善と、その先のDXに携わっている。

具体的には各部署に入って実務を経験することで業務の内容を把握し、そこから無駄な作業を洗い出すなどの業務環境の整理を進めた上で、クラウド型CRM(顧客管理)システムの導入を行っている。

不動産業は歴史が長い分、昔からの慣習や仕事のやり方にこだわる人が多いようで、著者が実施した改善に反発して退職していった社員も多かったことが書かれており、こうした改革には痛みを伴うものだと知らされる。

この業務環境の整理というのが難しいが重要なところで、実際に作業をやっている担当者も必ずしも理解しているとは限らないわけで、なぜその作業をすることになっているのか?や、別の方法はないか?ということを模索するのはかなり大変だと思う。
しかし、それを怠った状態でシステムだけ入れても、うまくいかないことは目に見えている。

その上で、効果を上げているというCRMシステムがどのようなものなのか?に関心を持った。
顧客情報の分析や各部署間でのデータの共有などに効果を発揮するもののようで、どのように要件を定義するかによって大きく差が出てきそうである。

本書で書かれているのは不動産業なので必ずしも他の業種でも応用できるとは限らないものの、業務改善の難しさとその先にあるものということで参考になる話が多く書かれていて、興味深く読んだ。



にほんブログ村 本ブログへ
スポンサーサイト