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読んだ本の感想をつづったブログです。



藤野 英人 (著)
光文社 (2018/6/13)


「ひふみ投信」を運営するレオス・キャピタルワークスの創業者が、日本社会で起こっている変化への期待を語っている作品。

GG資本主義のGGとは「ジジイ」のことで、老人が昔からなされていて時代に合わなくなってきた考え方や行動様式を押し付ける傾向のことを指していて、必ずしも老人のことをけなしているわけではない。

例として挙げられているのが、以前読んだ『カリスマ鈴木敏文、突然の落日 ―セブン&アイ「人事抗争」全内幕―』にも書かれていた、鈴木敏文氏に近い顧問(81歳)が、セブンイレブンの社長(58歳)が退任してくれないからとその父親に説得を依頼する話で、著者は何度ものけぞりそうになったと語っている。

こうした傾向が大企業が不振の原因で、中小企業はそれなりに業績を上げていること、2014年に発表された「伊藤レポート」が企業に与えた衝撃や金融庁での森信親長官(当時)による改革など、過去の旧弊を改める動きが出ていることに期待していることが伝わってくる。

そして、起業する「ベンチャーの虎」や地方で活躍する「ヤンキーの虎」の他に、「社員の虎」あるいは「トラリーマン」といった三種類の虎(群れるライオンではなく自立した存在という意味)がもっと出現することを期待している。
特に3つ目の「社員の虎」とは企業に所属していながらも自分の意志を強く持って活動する人のことで、こうした動きを考え方ひとつでできるはずだと鼓舞している。

投資家として高い理想を持ち活動してきた人の話なだけあり、前向きなことが書かれていて興味深く読んでいくことができた。




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