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読んだ本の感想をつづったブログです。


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会社四季報プロ500編集部 (著)
東洋経済新報社 (2022/9/16)


『会社四季報』に掲載されている企業からプロが選んだ500社を紹介している雑誌の2022年秋号
このシリーズを購入しだして3冊目となる。

さまざまな理由で世界経済の混乱が続いている感があるが、その中でもきっちり業績や株価を上げている企業もそれなりにあり、これだから株式投資は魅力的なのだろうとも思う。

不動産関連の企業で高配当の企業が多いことや、専門商社などで購入してみようかと思える企業があったりとさまざまな気づきがあり、投資対象を選定中である。






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小野 小一郎 (著)
サンクチュアリ出版 (2016/8/29)


家康が遺したとされる名言を紹介し、著者が世相などについてあれこれ語っている作品。
著者は出版社勤務の傍らで武士道を研究してきた人物だという。

強すぎる私欲の危険性や、馬術に達者でも危ないところでは下馬した方がいいように無駄に技術を使うべきでないなど、本当に家康が語ったかどうかは別として、紹介されている名言はなるほどと思えるものが多い。

しかし、その後に書かれている解説文で、著者が現在の政治やら日本の敗戦に至る経緯やら税金についてなど、あれこれ語っているのが鼻につく。

これについては先日読んだ『ワールドトリガー 25』に登場する水上敏志が、水上の行動に対して格言を持ち出して物言いをつけてきた照屋文香に対して放ったこのセリフをぶつけてやりたい。

俺…自分の主張通すために都合のいい格言持ち出す人も苦手やねん

このやり取りに至るまでの水上の言動自体は物議をかもし、その後水上は今結花から叱られることになるが、言いたいことは分かる。

中学生の頃に格言やことわざを持ち出して偉そうに話をしてきた同級生のことも思い出した。
しかも意味が微妙に間違っているなど、賢いとは感じられない人の言でもあったので、こんな言動をしたらどのように受け取られるのか?という反面教師になった記憶がある。

名言にかこつけて自身の主張をあれこれ語りたいという私欲を抑えられていないような印象を受け、何とも言えない気持ちになった。





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関連タグ : 徳川家康,


マイケル アブラショフ (著), 吉越 浩一郎 (翻訳)
三笠書房 (2015/5/22)


アメリカ海軍で、艦艇自体は新しいのに艇内の雰囲気に問題があるとされたミサイル駆逐艦・ベンフォルドの艦長に就任した人物が、さまざまな手段でベンフォルドの士官や船員たちを育て、主力級の艦にした過程を語っている作品。

悪い意味での階級意識を取り去ることや、既にあって支障がでているルールを逆用する方法、上層部に対しての工作など、中間管理職として直面する問題を解決するために実施したことが具体的に書かれていて分かりやすい。

著者がアメリカ人だからかのか、変に謙遜したり「皆様のおかげ」みたいなことをあまり語ったりしないところもすっきりした読後感につながっているように思う。

アメリカでも日本でも、組織に関する悩みは似たようなものなのかもしれないという感想も持ったが、著者がやったことを日本の海上自衛隊でできるか?というと何とも言えない。

活かせるかどうかは読者次第なのはどの本についても言えることだろうが、参考になる内容の作品だと思う。





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奥野 一成 (著)
ダイヤモンド社 (2020/5/28)


農林中央金庫の系列会社で、バフェット流の投資を行う「長期厳選投資ファンド」を運営する人物による、投資の重要性を語っている作品。

内容は「ひふみ投信」の藤野英人氏などの著作と近い内容で、既にこの手の作品を読んでいたらそこまで目新しさはないが、著者の経歴や「長期厳選投資ファンド」の方に関心を持った。

企業の研究をきちんとして売らずに持ち続けたい企業に投資するという考え方は重要だと思う一方で、そこまで時間を割きたくない自分としては、ある程度まで調べたら思い切って適当に個別株を購入する形になっていて、著者からするとダメな投資方法ということになるのだろう。

チャートのテクニカル分析に否定的なのは考えが合う一方、配当に対する考えで異論があったりと、投資についての考え方で合わないところもあるが、的確なところは抑えられているので、読んでおいて損はなかったかと思う。






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